2008年 02月

日本人の義務

いま話題のグローバルリッチリストに自分の年収を入れてみた。世界で35,032,949位、TOP0.58%に入り、richest people in the world というご託宣である。筆者の年収などたいしたことは無いが、日本人のほとんどは世界60億人の中で上位にくるだろう。

http://www.globalrichlist.com/

このサイトはじつは寄付を呼びかけるファンドレイジングのサイトなのだが、おもしろいことを考えたものだ。

日本人の大学進学率は50%だが、後発開発途上国に認定された49カ国の高等教育進学率は3.6%である。前にも書いたかもしれないが、偏差値が低かろうがなんだろうが、日本の大学生は世界のエリートである。

このサイトを見ながら、めぐまれた日本という国に生まれた幸せと、それに伴う義務を考えてみてもいいのではないだろうか。

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登録日:2008年 02月 29日 23:44:33

多文化共生

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平成20年度の県の生涯学習審議会がはじまった。

今年のテーマは「多文化共生」。委員には在日ブラジル人や外国人生徒のいる公立学校の現場の先生、企業や労働組合の代表も加わっている。

1988年に12807人だった県内の外国人登録者数は2006年には97992人になった。そのうちブラジル人は359人が51250人になった。

県内の公立小、中学校に通う外国人生徒は4002人、そのうちブラジル人は2619人である。また日本語が不自由な生徒数は2646人である。この中には、日本国籍を持ちながら日本語が不自由な生徒も含まれる。

外国人は日本の義務教育を受ける義務は無い。しかしある委員の発表資料として配られたデータによれば、当初は短期滞在のつもりで来たブラジル人が滞日後は19.1%の人が永住を希望し、日本に長く滞在しその後帰国を希望する39.6%を合わせると約6割が定住志向である。

このような状況を踏まえ、審議会に依頼された審議内容は、
1.外国人の社会的自立に向けた望ましい学習環境について
2.外国人の学習環境整備に向けた支援体制の在り方について
の2点である。

27日の第一回会合では、それぞれの委員から現状や抱えている問題が報告された。
終了後副会長のK先生と一杯飲みながら話したのだが、状況は深刻だがやるべきことははっきりしているだけに、審議会としての結論(県への施策提言)はクリアに出るのではないか、という点で一致した。

簡単に言えば、現場で困っていることについて、一元的な相談体制を作ることである。現場の先生方の涙ぐましい努力はよくわかるが、孤軍奮闘にならないようなサポート体制が必要である。

ただし、審議会ではブラジル本国における貧富の差による教育格差や、日本との学習レベルの違いも指摘された。問題の根が深いことは事実だ。

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登録日:2008年 02月 29日 00:42:22

シューカツの真実 その3

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(絵は南蛮屏風に描かれた17世紀初頭のキャラック船)

このシリーズはオチが思い浮かばないのでだらだらと続くのである。

6.水夫のシューカツで考えねばならなかったこと

(1)able seaman への道

当時の水夫の雇用契約は航海ごとの契約と年季奉公があった。航海ごとでは乗り込むときに支度金をもらい、到着したら残額をもらって解雇、水夫は新たに乗り込む船をみつける、船も次の出港の時に新たに水夫を募集する、というもの。年季奉公は3年程度の契約で、ほとんど無給の奴隷状態もあれば、読み書きや航海術を教える(船長の知り合いから預かった少年など)という契約もあるなど様々だった。

いずれにしろ終身雇用などではなく、船を下りたらすぐ次の船を見つける必用があった。そのために経験を積んでable seaman(一等水夫=経験が長いだけでなく能力が高い者)として認められ、引く手あまたで給料も高い、という水夫にならねばならなかった。

水夫=会社員という職業を選んだ現代の見習い水夫は、会社が実は貿易船であるとなれば、一度入った船に過剰適応するのではなく、どこの船でも通用するable seamanを目指さねばならない。自分がable seamanに成長できる船はどこか、という観点から考える必用がある。able seamanになれば下士官である掌帆長、専門職の船匠など、あるいは士官である航海士になる道が開けるのである(でも船主にはなれない)。 

(2)どのように船を選んでいたか

昔の水夫は迷信深かったので、運のいい船、運の悪い船を気にした。帆船の運行は気象に影響され、人智には限界があったので無理もないが、実は経済を読むのも風を読むのと同じで人智に限界があるので、運がいい会社に越したことはない。それに、期待していなかった新商品が当ったなどの運の良さにも、何か理由が隠されているかもしれない。
そもそも企業戦略が当ったなどというのは学者や評論家の後付けの理屈であり、努力は必須だが成功は偶然の産物にすぎない。

次に船長の問題がある。船長にはただ残忍冷酷なだけの独裁者もいれば、水夫の健康にも気を配り、能力を最大限に発揮させることができる者もいた。航海術や交易に長けている者もいれば、家柄がいいだけの無能な者もいた。ひどい船長は港が近づくと何かと船員をいじめて船が着くと逃げ出すよう仕向ける者もいた。この場合船長は約束の給料の残りを払わずに済むのである。

現代の会社でも、たくさん雇って営業させ、客が一巡して売れなくなったらやめるように仕向ける会社もある。小売業では中年になると給料が上がらなくなり、辞めざるを得なくなる会社もある。

船の様子や雰囲気、水夫の様子や港の噂から乗るべき船を見極める必用がある。当然見掛け倒しのとんでもない船はたくさんあった。経験のない見習水夫には見極めるのは至難の技だったがそれは現代の会社選びも変らない。確かに東インド会社の船は比較的待遇がよく人気があったが、地味でも水夫の成長に役立つ船もあった。

また、貿易は人の裏をかく(誰もが同じ物を積んでくれば値が下がる)商売なので、人気のある行き先や積荷に惑わされてはならなかったのも、現代のシューカツと同じであった。

(続く)

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登録日:2008年 02月 25日 18:22:23

シューカツの真実 その2

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5.船主=株主と船長=社長の関係

東インド会社は船主である株主によって成り立っている会社だ。もちろん会社の共通の事務をとる書記が少数雇われているし、個々の船主の家令や秘書も会社の仕事をしている。しかし、世界の情勢や商品の市況を読みながら、どの船長にどの船を任せ、どのような交易品を積み込んでどこへ向かわせるかを考える、つまり戦略を考えるのは船主たちの仕事だ。経験豊かな船長といえども、命じられたところへ行き、命じられた交易を行うだけだった。

現代の企業ではそれらの船主=株主の仕事はかなりの部分船長=社長(規模が大きければ、船団の長が社長で個々の船長は事業部長かもしれない)に任されているように見える。それでも会社は株主のものである。船長=社長の判断の正しさは株主に評価され、その評価は株式市場で表明される。結果が悪ければ解任されるのは当時の船長も現代の社長も変わりはない。

会社の本質は資本を出し合って事業(交易のための航海)を行い、資本を増やすことである。船(設備)と船長(社長)と水夫(社員)はそのための手段である。なお、16世紀には船主兼船長(船長が船の所有者)が多かったのだが、このようないわばオーナー企業は17世紀には激減した。交易が一攫千金の冒険ではなくなり、大きな資本を必要とする事業になったためである。これも現代の企業と似ている点である。

なお、当時は雇われて定期的に給料をもらおうと思っても、書記や秘書には教育のある少数のエリート(中流階級だが今よりはるかに人数が少ない)しかなれなかった。庶民は水夫くらいしか給料のいい仕事はなかった。水夫の給料は農場の労働者のおおよそ3倍だった。

エリートならざる現代の見習い水夫は、このような会社の本質をまず理解しなければならない。そして水夫には船主とは異なる水夫の道があるのである。

(続く)

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登録日:2008年 02月 23日 23:56:12

シューカツの真実 その1

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(17世紀の海上交易の主力、オランダのガレオン船)

今の季節、シューカツが花盛りだ。大学生の就職活動をシューカツと表現するのは大学生当人及び父兄、大学の就職サポート部門、企業の人事部採用担当、そしてリクルートなど採用関連業者だ。それ以外の世の中とはまったく関係ないところで、あーでもない、こうでもないとぐるぐる回っているのがこの世界だ。

つまり、シューカツが世の中に影響を及ぼしているのではなく、世の中の変化がシューカツに影響を及ぼしているのだということを当事者は忘れがちになる。

企業の中で最も評価されていない部門のひとつが人事採用部門だ。彼らが採用し、送り込んでくる人材に対して「何でこんなに使えない奴を採ったんだ!」という非難が他部門から浴びせられる。

もちろんそれは人事採用部門の責任ばかりではない。しかし上記シューカツ関係者が企業の本質及びその変化を理解せず、間違った人材を養成しそれを採用している、という感は否めない(一方で人事採用部門以外の企業側が今の若い人のことを充分理解していない、というのも事実だが)。

シューカツの真実を理解するために、そもそも就職とは何か、という議論から始めよう。

1.就職とは何か

そもそも現在の日本では就職=会社への就社と理解されている。つまり学校を卒業して給与所得者という職業に就くことを意味している。職業には自営業者もあれば農業も漁業もある。専門職やフリー(個人事業者)としてやれる仕事もある。にも関わらず就職は数ある様々な職業に就くことではなく、会社などの組織に入って給与所得者になること、端的に言えば大学を出てサラリーマンになることを指している場合が多い。そのための活動がシューカツと呼ばれている。

現代ではこのこと自体を考え直さねばならない状況だが、もしこのように就職を考えるならば、シューカツの真実を知るためにはそもそも会社とは何か考えねばならない。

2.会社とは何か

世界初の株式会社は1602年に設立されたオランダ東インド会社である。その前から、会社の原型は貿易船の仕組みに見ることができる。つまり、今に至る会社の原点は、徒弟制度の手工業ではなく所有と経営が分離してリスクを分散する17世紀の貿易船であった。

当時、西洋と東洋の貿易は成功すれば莫大な利益を上げた。安く買った西洋の産品を船に積んで喜望峰を回り、インドやジャワ、日本で当地の産品(金、銀を含む)と交換し、無事にヨーロッパに持ち帰ることができれば大儲けが約束されていた。しかし航海には難破や海賊などのリスクがつきまとった。ハイリスクハイリターンの危険な事業だった。

そこで、複数の金持ちが金を出し合って船を作り、有能な船長を雇って貿易船を仕立てた。一人が船主になるのではなく、大勢が金を出し合う。一方一人の金持ちは複数の船に金を出すことによって、ひとつが沈没しても他が無事に帰ってくれば儲かる、という形でリスクを分散した。船主は自分たちで交易品を積み込むだけでなく、荷主を募って交易品を載せた。これを有能な船長の才覚に託した。才覚とは嵐や海賊の危険を乗り越えて戻ってくる才覚と、預かった交易品を当地で高く売り、当地の価値ある産品を仕入れてくる才覚である。

おわかりのように、元手を出して船を仕立てる船主や交易品を仮託する荷主が現代の会社の株主であり、雇われた有能な船長が現代の経営者だ。もちろん、船長の中には、「海賊に襲われて積荷を奪われた」などと嘘を言って積荷を横流しする輩もいる。このようなモラルハザードが起こらないように誠実な船長を雇うのも船主の力量であり、なおかつそのような気を船長に起こさせないような手厚いインセンティブやばれたら縛り首の罰則が用意されていた。

以上が現代に至る会社というものの本質である。

3.貿易船のシューカツ

さて、船を託された船長は、まず有能な乗組員を集めなければならない。経験豊富な水夫をたくさん雇う事ができれば航海の安全度は高まる。しかし船主から見れば貿易による利益から船長や水夫の給料、食料や船の備品、修繕費などの経費を引いたものが純利益であるから、水夫の人数や給料などは少ない方がいい。

そこで、操船や戦闘などを担うベテラン水夫の他に、コック見習いや火薬の運搬など熟練を必要としない仕事のために11歳~12歳くらいの見習い水夫をたくさん雇った。これなら給料はただも同然だった。

当時の階級社会において、まったく財産を持たない食い詰め者が見習い水夫になり、遭難や戦闘で命を落とさずに掌帆長(水夫の頭)にでもなって小金をためて陸に上がれば、街道沿いのパブを買って飲み屋の親父に納まることができた。これは当時現金収入の道がほとんど無かった庶民にとって望外の出世だった。貿易船の儲けは水夫にも行き渡ったのだ。

従って見習い水夫の希望者は多かった。なんとかコネを頼って採用されようとしたり、今のシューカツと変わらない。船長も見習いとはいえ無能な者を乗り組ませると航海の安全にも関わるので慎重に選んだ。

とはいえ見習い水夫は貿易船のヒエラルキーの最下層であり、消耗品とみなされた。その中から這い上がって一人前の水夫になる者もわずかながらいた。そのような成長は船長にとってはラッキーなことであった。
現代のシューカツもたかだか見習い水夫に採用されるための活動である。それ以外に小作農や羊飼いなど他の職業に就く途もあることは当時も変わらない。

ところで貿易船の船長にはどうしたらなれたかといえば、どこかで読み書き算数を身に着ける機会が必要だった。当時の六分儀を使った天測航法には、数学の知識は不可欠だった。もちろん積荷の売買や契約は読み書きができなければどうしようもない。

圧倒的に文盲が多かった当時、読み書きができる人間は今の大卒よりはるかに少なかった。このような人は見習い水夫から出発しても出世は早く、経験を積めば掌帆長より上の職位である航海士になることができ、更に運と才覚があれば船長になった。
今で言えば幹部候補のエリート採用というところだろうか。読み書きは船に乗ってから覚えることもあったし、家に多少の経済的ゆとりがあれば、乗り込む前に近所の寺子屋(教会の塾)で教えられることもあった。

4.大学の矛盾(蛇足ながら、現代の)

それでは当時の大学とはどういうものだったかといえば、今まで述べてきた船主から見習い水夫に至る階層とはまったく関係がなかった。

大学とは、働かなくても済むだけの財産を持った家の子弟で学問が好きな人たちが通う別天地だった。貿易船の船主ですら働いているという意味では彼ら学生より下の階層だった。ましてや船長や見習い水夫の養成など想像の外だった。
学生も教員も世俗のことにはあくせくせず、純粋に学問に没頭できる人々の集まりが当時の大学だった。

この時代の大学のアカデミズムの伝統の痕跡を今に残しているにも関わらず、見習い水夫を養成して現代の貿易船である会社に送り込まねばならない、というのが現代の矛盾した大学の姿(日本だけではないが)である。つまりシューカツは本来の大学とは無縁のものだったのだ。それでもシューカツをやらねばならないとするならば、大学は過去のアカデミズムの伝統ときっぱり決別しなければならないのだろうか?

(続く)

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登録日:2008年 02月 22日 00:53:07

芸術か猥褻か

メイプルソープ写真集、最高裁がわいせつ性否定

【2月19日 AFP】米国の写真家、故ロバート・メイプルソープ(Robert Mapplethorpe)氏の写真集のわいせつ性が争われた訴訟の上告審判決で、最高裁は19日、わいせつと判断した2審判決を破棄し、国内への持ち込みを禁止した税関の処分取り消しを命じた。
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(c)AFP

AFPBB News


何が猥褻で何が猥褻じゃないのか?そもそも猥褻だという理由で表現の自由を制限していいのか?という問題は別として、ロバート・メープルソープの作品が猥褻ではなく芸術であることは疑いない、というのが筆者の考えである。

猥褻が人々の劣情を刺激することによって商業主義的に利益を得ようとするものである(日本のAV業界のように)とするならば、メープルソープの作品は当てはまらない。彼は芸術的表現を追及し、人類の美の価値観の地平を広げようとしただけだからだ。

最高裁にはめずらしく妥当な判決だろう。裁判官の中に反対意見があったにも関わらずこのような判決がでたことに価値がある。

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登録日:2008年 02月 19日 22:53:58

紅葉山庭園

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以前の記事で紹介した静岡市の駿府公園の一角に、紅葉山庭園という和風庭園がある。
富士山をかたどった築山など駿河の名勝を織り込んだ見事な庭で、中に茶室もある。

今は梅が満開だが、桜、花菖蒲、紫陽花から秋の紅葉まで四季折々楽しめる。中心市街地に何が必要かといえばこのような場所である、というのが筆者の考えである。近代的なビルとともに織り成す景観に、都市の品格が現れているように思う。

なお、ここは市の施設で民間企業が指定管理者になっているが、よく手入れされていて、受付の人や庭の手入れをする職員も積極的かつ親切で感じがいい。

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登録日:2008年 02月 17日 23:14:35

記者発表

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今日のお仕事は記者発表。カメラに向って頭を下げるのではなく、6月に行われるジャズフェスティバルの企画発表である。

場所は市役所の記者クラブ。予告してあっても何社くるかわからない。何か事件があればそちらへ取材に行ってしまうので、会員20社のうち1~2社しか来ないこともある。幸い今日は5社来たので上出来である。

幹事社(今日はNHKさん)の仕切りで進行し、挨拶、趣旨説明、内容説明、質疑応答で15分程度。例によって記者の興味とこちらが知ってもらいたいことは違うので、こちらの想定外の質問(こちらが重視していなこと)も出るがこれもいつものことである。

熱心にメモをとる記者もいれば、まったくメモをとらない記者もいる。配布したニュースリリースでことたれりとしているのだろう。

とにかく書いてくれればいいので、明日の朝刊の記事に期待しよう。

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登録日:2008年 02月 15日 20:55:37

科学技術と文化

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先日札幌に行ったのは雪祭り見物ではなく「科学技術と文化」について北海道大学で話をするためである。

はじめて行った北大は、札幌駅のほど近くに広大なキャンパスが広がり、市民の憩いの場所になっている(写真は有名な北海道大学総合博物館)。

さて、呼ばれたのは「北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット」で、話したのは次のような内容。

「科学技術と文化~ヤマハと浜松市の事例をもとに

まえおき

これは誰でしょう? (答えは「初音ミク」)

第1部 科学技術と楽器と音楽家と音楽のスパイラルな関係

18世紀のバロック音楽から古典派、ロマン派へと発展する音楽史の流れは科学技術の発展による産業革命と密接に結びついています。
科学技術の発展の成果が新たな楽器の開発を促し、新たな楽器で音楽家が新たな音楽を生み出し、さらにその音楽を越えるために新たな楽器が求められ、そこにもっと新しい技術が導入される。科学技術と音楽の間には、そんなスパイラルな関係があるのです。

第二部 ヤマハ120年の歴史と浜松の地域文化としての「モノ作りの文化」の形成

ドボルザークやブラームスが活躍している時代に創業したヤマハ。技術の裾野の広い楽器産業は、地域に様々な産業を派生させて行きます。例えばピアノフレームの鋳物の技術が応用されたオートバイのエンジンなどです。その結果、この地域には「モノ作りの文化」が形成され、それが今日新たな産業を創生する原動力になっています。そんなヤマハと地域文化の関係を、具体例を交えて紹介します。

第三部 産業における科学技術と地域文化~これからの課題

携帯電話の「着メロ」に使われる音源半導体でヤマハが世界の7割のシェアを持っているのはなぜでしょうか。そこには文化産業としてのヤマハが地域の音楽文化に影響を与え、その結果が自社の技術に戻ってくる、という関係があるのです。
日本が高度な技術で付加価値の高い製品の開発を目指すとき、そこに欠かせないのは芸術やエンターテインメントなどの分野の地域文化です。その理由をヤマハの最新の事例を元にお話しします。

おわりに

■科学技術と芸術文化はスパイラルに発展(相互刺激関係)
■時間をかけて形成されたモノづくりの文化が新たな産業の創生を促す
■これからは、高度な技術で付加価値の高い製品を生み出すには、地域文化としての芸術文化、エンターテイメントが重要である(ネットの時代だからこそ)
■科学技術と文化、地域社会の「クリエイティブな意味での」スパイラルな関係の構築
 これは科学技術コミュニケーターの役割になりうるか?」

バッハやベートーベンなど音楽家のおもしろいエピソードなども交えて話したので、興味を持って聞いてもらえたようだ。

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登録日:2008年 02月 14日 14:29:32

絵本カーニバル最終日

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「1月25日にスタートした絵本カーニバルも本日2月11日に無事終了しました。
期間中約2200人の方にご来場いただきました。まことにありがとうございました。

実行委員会の皆様、サポーターの皆様、カフェの皆さまはじめ開催にご尽力いただいた方々にも感謝申し上げます。体を壊したり、仕事や試験に差し支えたり、卒業制作が遅れたりということがなければよかったのですが・・・

実行委員会の代表としては、何かあったときの謝り役だったのですが、幸いフラッシュを浴びて頭を下げることもなく終わりました。

このイベントは、将来のこの町のアートシーンを変えるきっかけとなりうる効果があったのではないかと思います。そのために、ここに集まった様々な世代の方々と、これから一緒に何かできればと思っています」

というようなことをしめの挨拶で言おうと思って忘れたのでここに書いておく。何しろ楽しいイベントだった。

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登録日:2008年 02月 11日 23:53:59

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プロフィール
Ryuichi Himori
(男)
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教員に転職しました。その他行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事、県生涯学習審議会委員、県NPOパートナーシップ会議委員などを務めています。行政への企業経営手法の導入や、文化政策、地域政策、NPO論などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
(なお、mixiもやってます。)
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