2008年 02月 07日

本日の講評

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先日は慶応大学SFCで大学生の発表の講評をしたが、今日は中学2年生の発表の講評である。

ここの中学生はキャリア教育の一環として、ユニバーサルデザインの勉強をして職業体験の中でもユニバーサルデザインのテーマを考えてきた。筆者が職業講話とマーケティングについて講義を行った学校だ。

11月からは生活用品、文具、施設・サービスというテーマに別れて少人数でグループを組み、「こんなものがあったらいいな」という商品コンセプトを考え、アンケート調査などリサーチを行い、その結果を具体的な商品イメージにしてプレゼンテーションする、という一連のプロセスをこなしてきた。

今日は6グループが全員の前で発表し、筆者が講評したあと各テーマごとに別れて全グループがポスターセッションのような発表を行った。

写真は生活用品の1グループで発表は「らくPAKKUN」。これは牛乳などの紙パックの口を簡単できれいにあける道具を考えたものだ。自分たちのアイディアをパネルにして持って行き、ショッピングセンターで主婦25人にアンケートを行った。

結果は自分たちが考えた仮説の通り、紙パックに対する主婦の最大の不満はあけにくい、ということだったが、自分たちの考えた商品を買うかどうか、ということになると、紙パックをあける頻度はそんなに多くないので買わない、という意見も多かった、というようなことをグラフを使って率直に説明していた。

今回の発表では後輩の1年生も参加していたが、このグループには1年生から「紙パックの大きさは様々ななのにひとつの道具で大丈夫なのか」という質問がでた。それに対して「大きさが違ってもあけぐちの大きさは同じなので大丈夫」と堂々と答えていた。

この生徒たちは、特別できがいいわけではないごく普通の子どもたちだ。それがこのようなあらかじめ答えが用意されていない問題に取り組み、自分たちの力で様々なことを発見するという経験は、将来必ず役に立つことだろう。

中学生のキャリア教育は、単に職業体験をしたりキャリアデザインを考えさせたりすることではなく、答えのない問題に取り組む方法を教え、実践させることなのだというかねてからの筆者の主張は正しいのではないか、と意を強くした本日の発表だった。

浜名中学校の皆さん、ありがとう。

カテゴリー[ キャリア教育・生涯教育 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 02月 07日 23:15:49

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Ryuichi Himori
(男)
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
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