2008年 04月 22日
教授の身分

(世界最古の大学、ボローニャ大学の紋章)
筆者がもらった辞令には次のように書いてある。
「学校法人〇〇学園の職員に採用する
〇〇大学勤務を命じる
教授に任ずる
(平成20年9月30日までは試用期間とする)
平成20年4月1日
学校法人〇〇学園
理事長 〇〇〇〇」
つまり私は学校法人の職員である。配属先が学校法人の一部門である大学で職名が教授ということだ(しかも9月30日までは見習である)。
教授会に出たところ、いまだに教授会の自治のたぐいをいう人がいたので驚いた。
今から900年前、世界最初の大学ボローニャでは、大学は治外法権で地域の権力から独立していた。学内を治めるための自治組織があり、その最高意思決定機関が教授会だった(たぶん)。
大学の自治、教授会の自治というのはその伝統を受け継いているのだが、現在では大学はもちろん治外法権ではない。日本ではそれどころか文科省の規制に縛られ、助成金で手綱を握られている。
また、多くの私立大学では、学校法人全体の経営から見れば大学は必ずしも「エース」とは言えない。専門学校や中学高校の黒字で大学の赤字を埋めているケースは多いと思われる(筆者の大学がそうだと言うわけではないが)。
もちろん、教育内容が経営の要請によってゆがめられることがあってはならない。つまり学問の自由、思想信条の自由は守られねばならない。それを守るのは教授会の役割だろう。
しかし、経営的に自立していないのに最高意思決定機関だというのはいかがなものか。意志決定というのはお金の問題を含まなければ意味がない。自治云々を言うなら、大学の内容を充実し、魅力度と社会的評価を高め、文科省の助成金をあまり当てにせず、学校法人内の経営的地位を高めるのが先決だろう。
わが大学の新学長は「形式的な教授会をだらだらやってもしょうがない、意志決定のスピードが勝負だ」と教授会を2か月に1回開催にし、主な内容は月2回開かれる運営委員会(筆者もメンバー)で協議することにしてしまったが、これに対して「民主的でない」と文句を言う先生もいる。
改革とそれに反対する守旧派の構図は、どこも似たようなものかも知れない。
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登録日:2008年 04月 22日 13:19:15
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- Ryuichi Himori
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- 団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事、(社)指定管理者協会理事長などいろいろ。公共経営・行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
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