2008年 06月 04日

猿でもできる歳出削減の行く末は・・・

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最近の地方自治体はなんでもかんでも歳出削減である。

それで昔聞いたピアノ製造に関する小話を思い出した。

昔々、あるピアノメーカーでは厳しいコストダウンが行われていた。コストダウンの一つの方法は原材料を減らすことである。ピアノの大部分は木でできている。だから木を使う量を減らせばコストも下がる。使う木の総量を材積という。材積10%削減、というような号令がでる。そこである設計部門ではピアノの脚を10%細くした。

ところが翌年もコストダウンで材積10%削減、という目標が出たのでまたピアノの脚を10%細くした。

次の年もコストダウンで材積10%削減、という目標が出たのでまたピアノの脚を10%細くした。

また次の年もコストダウンで材積10%削減、という目標が出たのでまたピアノの脚を10%細くした。

また、次の年も、またその次の年も・・・

とうとうピアノの脚は折れてしまった。

もちろんこれは事実ではなく寓話である。

何も工夫せずに費用を削るだけなら猿でもできる。それをコストダウンとは言わない。
コストダウンとは、顧客に対しての価値を変えずにコストを下げることである。そこには創意工夫や技術革新が必要だ。

ピアノの脚のコストダウンは単純に脚を細くするのではなく、たとえば芯に鋼材を入れてハイブリッドにしたり、木材より安くて強度のある素材を開発したり、強度を変えずにコストを下げるためのまったく新しい発想が必要なのだ。

同じことが地方自治体、あるいは政府にも言えるのではないだろうか。

しかしそのためには、単純に金を出すのが政府の仕事、という発想からそもそも脱却しなければならないのは言うまでもない。

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登録日:2008年 06月 04日 17:29:52

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プロフィール
Ryuichi Himori
(男)
ryuichi.himori@gmail.com
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
(なお、mixiもやってます。)
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