2008年 07月 13日
栗東さきらはもっとすごいことになっている

筆者は6月29日の記事にある通りある県の公文協の講演で「指定管理者の先にあるもの」という話をした。
今日、ある講演の打ち合わせでいただいた資料の中にあった栗東市広報の7月号を見て、そのことが現実になりつつあることを知った。
ご存知の方も多いと思うが、栗東芸術文化会館さきらは、2005年から2006年にかけて指定管理者制度の導入でもめたところである。結果的にはそれまで管理していた財団ではなく、JR西日本の子会社が指定管理者になった。このとき筆者も市民主催のシンポジウムのコーディネーターとしてかかわったのだが、あれから2年半以上の月日が流れた。
その後、ご承知のように県知事が交代して栗東市新幹線新駅が「凍結」という名の中止に追い込まれた。その結果栗東市はそれまで進めていた新駅予定地の区画整理事業の後始末などで返すあてのない莫大な借金を抱え込むことになり、財政は一気に逼迫した。
栗東市広報の7月号にはそのため「栗東市財政再構築プログラム(素案)」というのが載っている。中身は平成21年度から実施するものとして、人件費の削減、住民憩いの家や出土文化財センター、栗東歴史民俗博物館など施設の廃止や休館、福祉関係の本人負担の導入や高齢者バス代支援の廃止など厳しい内容がならんでいる。
その中でさきらについて「芸術文化会館文化活動事業補助金の廃止」がうたわれている。これにともなって入場料収入のない育成型事業などはほとんどできなくなるだろう。
さらに平成22年度には児童館保育園の統廃合、遊休資産の売却などが目白押しだが、「さらに検討する項目」として、「栗東芸術文化会館さきら運営方法・転用・休館を検討」と書かれている。
考えて見れば、2005年の指定管理者騒動、「導入反対」だの「財団の雇用を守れ」などはかわいいものだったのである。さきらの指定管理者の期間は5年だが、次回は施設そのものがなくなる可能性があるのだ。ちなみに、現在財団が指定管理者になっている野洲川体育館も「運営方法・廃止を検討」と書かれている。
さて、再び「さきらを守れ」という運動が巻き起こるのか?それとも今は「民間企業が指定管理者になっているから関係ないや」ということになるのか?歳月は栗東市に何をもたらしたのかが注目されるのである。
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登録日:2008年 07月 13日 22:59:00
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- Ryuichi Himori
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- 団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
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