2008年 09月 20日
イケアの盛況に見る日本社会の成熟
イケアはスエーデンを発祥の地とする世界最大の家具店である。世界36カ国に店舗があり、売上は2兆円を超える。業態は製造小売であり、自社でデザイン・設計した自社ブランドの商品を中国や東欧などの協力工場で作らせ、すべて自社の店舗で売る。ユニクロと同じ業態だが、こちらが元祖である。
巨大な店舗はショールームと倉庫、駐車場が一体となっていて、ショールームで選んだ商品を自分で倉庫で取り出し、レジに運んで支払いを済ませて車に載せる。ほとんどの家具は組み立て式であり、自分で組み立てる(もちろんお金を払えば配送や組み立てもやってくれる)。品揃えは家具にとどまらず、照明、ファブリック、食器、インテリア小物、調理器具などおよそ住まいに必要なものはほとんど揃う。価格はたとえばティーカップカップ99円、筆者が研究室で使っているスタンドが1680円など価格破壊的に安い。デザインはどれもシンプルな北欧モダンですっきりしている。この業態は日本を含め世界共通である(写真は第3京浜港北インター近くのIKEA港北店)。
イケアは1980年代初めに一度日本に進出したが1986年に撤退し、20年後の2006年に再進出し、今度は成功した。それはなぜか?
イケアの1度目の進出と撤退のころ、筆者は家具事業部で商品企画・マーケティング・海外生産を担当し、イケアの戦略をつぶさに見てきた。当時イケアの家具を生産していた海外の下請け工場も訪問し、ヨーロッパやアメリカの店舗も見た。それだけにイケアの再上陸と成功は感慨深いものがある。イケアを受け入れたこの20年間の日本社会の成熟を感じるのである。もちろんイケアの方も格段に進化したのだが。
なぜ20年後に日本社会はイケアを受け入れたか。実はこれが前回の記事で書いた日本家電の「ガラパゴス化」とも関係しているのだが、長くなるので一度切ることにする。
イケアについてはこちらをご覧ください。
http://www.ikea.com/jp/ja/
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登録日:2008年 09月 20日 20:55:03
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- Ryuichi Himori
- (男)
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- 団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事、(社)指定管理者協会理事長などいろいろ。公共経営・行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
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