2008年 10月 01日

景気対策?はぁ?

麻生首相が所信表明、定額減税の実施へ

【9月29日 AFP】麻生太郎(Taro Aso)首相は29日、国会で所信表明演説を行い、日本の景気回復に向け、今年度内の定額減税の実施を言明した。

 麻生首相は、財政改革よりも先に景気対策を行うと述べ、前政権の緊縮財政からの転換を示した。首相は総合経済対策も支持している。ただし、減税の具体的な内容については明らかにしなかった。

 また、麻生内閣の目的を「日本の繁栄」とし、「経済成長なくして、財政再建はない」と主張した。(c)AFP

AFPBB News


前の記事でも書いたように、景気というのは気分の問題である。なぜなら現代人は買っても買わなくてもどっちでもいいものに囲まれているからである。それは開発途上国でも同じことで、彼らの伝統的な生活様式からすれば買う必要もないものがあふれている。

よく街頭インタビューで「景気をもっとよくしてくれなくちゃ困ります」などと言っている人がいる。だったらお前がもっと物買えよ、と突っ込みたくなるのは私だけだろうか。だって世の中にはワーキングプアなどがあふれているではないか、と反論する人もいるだろう。だったら、あなたはものを買えないのか、と問いたい。

5年のって車検2回目を迎える自家用車を買い替えるかどうか?みんなが「やっぱり新しいの買っちゃおうかな」と思えば景気は良くなる。みんなが「なんとなくやめて車検もう一回乗ろうかな」と思えば景気は悪くなる。

詳しくは日本経済新聞2008年9月30日朝刊の大阪大学西條教授による「経済教室」を読んでいただきたいのだが、最新の経済学で扱うのは人間の主観的動機である。なぜなら人間は経済学の理論通り合理的(利己的)選択をしない、ということがわかってきた(当たり前だが)からだ。いまや人間の経済行動を解明するのに心理学どころか神経科学まで動員される時代だ。

だから景気対策といっても馬鹿正直に国債発行して財政出動する必要はない。やっても心理的効果なのだからほかにやり方があるはずだ。日本の景気対策としては、人々が安心して金を使える心理状態にする。つまり将来に対する不安をなくすことが大切だ。

そのためには為政者の顔つきが大事だ。大丈夫と思わせるような景気のよさそうな面(つら)かどうか。麻生さんははたしてどうだろうか。

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登録日:2008年 10月 01日 21:59:06

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プロフィール
Ryuichi Himori
(男)
ryuichi.himori@gmail.com
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
(なお、mixiもやってます。)
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