2009年 02月 03日

便乗赤字決算はやめろ!

さて、ちまたでは100年に1度の経済危機だと言われている。

こういうとき、経営者は何を考えるかと言うと「しめた!これで赤字決算ができる」ということだ。

事業活動が続くとそこには必ず澱が溜まる。見込み違いの在庫、いらなくなった工場、簿価が残っているのに使わなくなった生産設備。しかし整理、損切りしようと思うとお金がかかる。もし世の中が好況の時に整理して最終損益が赤字になると株価は下がり、経営者は無能呼ばわりされる。

しかし世の中みんな赤字なら非難されることはない。不況のせいにすることができる。経営者にとってはチャンス到来だ。 

ここで、先日の日経の記事にあった、今期最終赤字になる主要企業の実際の数字を見てみよう。(単位 億円)

企業名       営業利益       純利益      事業構造改革費用

東京電力        450       △450           不明

NEC           300      △2900           有り

ソニー        △2600       △1500          600

日立           400       △7000          1500

パイオニア     △170        △780           290

ご覧のようにソニー以外は営業利益より大きな純利益のマイナスを計上している。その理由がいわゆる損切りだ。その一端は各社の事業構造改革費用の計上に見ることができる。事業構造改革費用は営業損益の後、純利益の前に計上されていることが多い。
つまり純利益(最終損益)が赤字だと言いつつ事業構造改革をする(損切りする)ゆとりがあったということだ。

この中でほんとうにやばいのは営業赤字が大きいソニーだけだ。

まさに「赤字決算、みんなで渡れば怖くない」である。横並びでゆとりがないふりをするのはやめてもらいたい。

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登録日:2009年 02月 03日 01:13:31

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団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事、(社)指定管理者協会理事長などいろいろ。公共経営・行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
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