2009年 02月 17日
富士山夜景
別に富士山にこだわっているわけではないが、東京から神奈川、静岡あたりをうろうろしているとどうしても被写体になる。
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登録日:2009年 02月 17日 16:56:51
行政の解体と再生例会
2月14日バレンタインデーは私が副代表を務める行政経営フォーラムの例会があった。
内容はこちらをご覧いただきたい。
http://www.pm-forum.org/
以下に今回の感想(少しアレンジして会員向けMLにも載せている)。
「自治体職員の集まりや行政学や公共政策の学会は
たくさんあるのですが、PMFJ(行政経営フォーラム)の特徴は「リアル」ということだと思います。
政治家によって(建前は)法律が制定されて制度が発足し、その運用のためにさまざまな規則や規程が決められます。そして行政は決められたことに沿って判断し、処理する。そして最近はその結果を「評価」します。
しかし現実は①決める時に拾い切れていないファクターがある②事態は時間の経過とともにどんどん変化している③突発的な事態もあることから、決めたことを決められた通りにやるのでは建前つまり仮想現実(バーチャルリアリティ)の世界になってしまいます。
みんながそのギャップに苦しみ、僭越なスーパー公務員が生まれたりしますが、普遍性はありません。
一方行政学者は、行政の建前を「一次資料」と称してそれをもとにあれこれ論じますが、仮想現実の上に仮想現実を重ねるだけのものにすぎません。
評価も、PDCAと称しながら、決められたことと結果のズレに対して決められたことの方を変えずにやり方を変えてやろうとするだけなので、やはり仮想現実をぐるぐる回るだけです。
他の会で公務員の事例発表を聞くことがありますが、多くは仮想現実の世界の話で、突っ込むとほんの少し本音が出る程度です。
PMFJは仮想現実ではなく「現場・現物・現実」の話をする場です。それがリアルということです。リアルと言っても愚痴として本音をこぼす場ではありません(それも少しはあるが)。「現場・現物・現実」からスタートして次を論じる場であり、新たなコンセプトを創り出し世に広める場だと思っています。
そんな例会を振り返った感想です。スピーカーの発言部分含めて私の感想です。
1.最初のゲストスピーカー大村未菜さんのお話で印象に残ったのは、指定管理者の評価の際、最初の提案書や仕様書に沿っているかだけを評価するのでなく、現場の創意工夫や新たに何を生み出したかを評価してほしい、ということです。最初の提案書は現場の実態を知らずに作ったものですし、指定期間中に状況も変化します。施設の目的に対する新たな工夫を見てほしい、というのは民間企業としては当然の考えだと思います。
例えば、としてこんな話をされました。「美術館の指定管理者になって調査をしてみたら、30代の入館者が少ないことがわかった。つまり子育て中の人がこれない。そこで子育て世代向けの企画をやって入館者を増やすことができた。これは仕様書にもなかった」
2.藤岡喜美子さんの話で印象残ったのは、「NPOが公共サービスを担うというのは当たり前の話で、それをちゃんとやるためには行政が変わらなければならない。だから行政経営改革のコンサルタントをやっている」という話です。それを保守的な政治・行政の風土の中でしたたかに実践している姿にみなさん感銘を受けたのではないでしょうか。あと、「10万20万の助成はNPOの自立性を損なうのでやめてほしい」という話は本当にそのとおりだと思う。
ゲストスピーカーをお二人とも女性にしたのは、いまどき公共サービスの最前線で活躍しているのは女性が多いからです。理由はわかりませんが、女性は建前というかバーチャルリアリティに惑わされることが少ないようです。
4.桧森・上山・後・馬場のパネルは、馬場さんがちゃんと準備をしていじめられ役?をはたしてくれたので充実した内容になりました。上山さんの言う行政と財政の分離、行政の中身としての官僚制・議会制民主主義の終わりの始まり論は新鮮な視点を提供してくれました。後さんの言う行政の執行について行政しかできないことはほとんどない、という話と中学校区規模の近隣政府の話も、それに対する馬場さんの反論とセットで多くの示唆を与えてくれました。この辺詳しくはそのうち会員に公表させる議事録をご覧ください。
5.それぞれの分科会も、PMFJの会員の多様性がいかんなく発揮されて、本音の議論ができていたようです」
行政経営フォーラムはこんな感じの議論をメーリングリストと例会の組み合わせで展開しているので、興味のある方はぜひ入会をご検討ください。
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登録日:2009年 02月 17日 16:41:50
- プロフィール
- Ryuichi Himori
- (男)
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- 団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事、(社)指定管理者協会理事長などいろいろ。公共経営・行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
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