税金の無駄遣い

毎年この時期に筆者の住む町に出現する巨大クリスマスツリー。
市役所の中心市街地活性化事務局というところが、毎年業者に発注して建てる費用が5千2百万円(細々したイベント含むl)。目的は中心市街地の活性化だという。
なぜ筆者がこれを税金の無駄遣いというのか?
1.中心市街地への集客につながらない。
もともと通る人が見るだけである。
2.中心市街地の商業の売上に無関係。
わぁきれいと思ったからといって何か買うことはない。
3.そもそも中心市街地活性化が無駄。
活性化とは集客と商業の売り上げ増のことだと思うが、税金で人の流れや消費行動を左右することはそもそもできない。できると考えるのがおかしい。
という3点から無駄だと言っているのだが、どうだろうか。
カテゴリー[ 行政経営 ], コメント[10], トラックバック[0]
登録日:2006年 12月 11日 21:55:31
コメント
先日はお世話になりました。いつもながら、ありがとうございました。コブまでお世話になり、恐縮しております。
さて、巨大ツリーが、果たして効果があるかどうかは、その華美さ、あるいはすばらしさなのではないでしょうか。中心市街地活性化という点についていえば、もっとおカネをかけたほうがよいのではないかということです。
北陸のある商店街の起源です。その地は、江戸時代まで、城郭でした。維新以後、その城郭に寺ができ、そこに巨大な提灯が設置されました。その巨大提灯をみるために、人々が列をなして、その地を訪れるようになりました。そして、見物客を対象とした「香具師」が列をなし、現在のその商店街を形成したのです。
この逸話は、当時、人々(集合的無意識、正確な意味で「市民」とはいえないでしょう)の娯楽も少なく、交通手段も限られていたという事情も反映しているように思えます。しかし、浜松の巨大クリスマスツリーが巷間の話題に上るぐらいならば、中心市街地活性化のツールとして利用できるように思うのです。
それゆえ、私の結論は、「やるなら、とことん」おカネを使い、全国版のニュースになるくらいやるべきであるというものです。
過激なことを申しますが、現代人も刺激に餓えています。浜松の巨大クリスマスツリーが、永遠の愛を誓うカップルのメッカにまでなれば、儲けもののはずです。
もっとも、その予算を誰が出すかが問題なわけですが…。
yoshi @ 2006年 12月 12日 04:35:07
以前、himoriさんのおっしゃったことが説得力があってとても印象に残っています。
シルクロードが利用されなくなったのは、海運でモノを運ぶことになったからで、そこを通るよりはるかに便利になったわけで、シルクロード沿いで、政府が税金を使って客寄せでモノを作ったり、何かイベントをやったからといって、世の中の動きを変えることはできない・・と、こういう趣旨のお話でした。
おっしゃるとおりだなと思いながら聞きました。たかが儲けのウワマエをはねた金(税金)で世の中の動きを変えられると思う、その発想を変える必要があるのかもしれないと。
それこそ、
変えられるものを変える勇気と、
変えられないものを受け入れる静謐さと、
両者を見極める叡智
を我らに与えたまえ
・・・ですね。
ちよこれぇと @ 2006年 12月 12日 08:04:50
クリスマスツリーも七夕飾りも、本来は商店街の賑わい演出のための単なる小道具ではないか。最近はどこもかしこもクリスマスの電飾だらけ。LEDの量産化で、値段の割りに華やかな飾りができるようになったのが、流行に拍車をかけているようだ。
地元商店街が自主的に経費の90%を負担し、行政に10%の補助金を依頼するならあまり問題にならないと思うが、市が主体になって企画から運営まで人や金を注ぎ込むスタイルは、himoriさんならずとも「無駄遣い!」と切り捨てたくなる。
himoriさんと同じ町に住んでいるのでよくわかるのだが、くだんのツリーが飾られているメイン会場は地元唯一のデパート玄関前で、そこを経営する私鉄の終着駅とJR駅を結ぶコンコース上にあるので、イベントにはこの私鉄会社のために多額の税金が使われていると感じる市民が多い。
毎晩点灯してから1~2時間で最大の利益享受者であるデパートが閉店し、私鉄もJRも退社時間が過ぎてコンコースの歩行者は激減する。その後数時間の消灯時刻までは、忘年会がお開きになった酔客だけが時折見上げるだけとなる。
シルクロードがやがて海運航路に取って代わられたように、人々は冷徹にまた当然のように経済性・利便性を求めて経済行動をとる。日本中どこにでもあるレベルの刹那的イベントには、市民はわざわざ足を運ぶことはない。かと言って「エイヤー」とばかり、金をさらにつぎ込んで日本一を目指したところで、市民の魂がこもらないものには永続性がなく、行政担当者の単なる仕事のモニュメントになるだけだろう。市民祭りとして定着しているものは古今東西、行政当局がひっちゃきにならずとも、市民の力主体で長い年月をかけ大きな観光・産業資源になっているではないか。東北三大祭りしかり、わが町の凧揚げ祭りしかりだ。
macchan @ 2006年 12月 12日 19:24:50
はじめまして。浜松在住です。「冬の蛍」のイベントは商店街が資金を出し合って実施していると信じていましたが、最近市がやっている!何千マンもかけてと知り、驚きです。これで中心街活性になるとは思えません。既に何年になるのでしょうか?効果は上っているのか?市に質問してもいいかも・・・。
徹底的にやるというご意見がありましたが、わたしなら中心街の明かりをすべて消します。街を歩く人はロウソクのあかりで、といっても車のライトでまっら闇は実現できないでしょうが。
あここ @ 2006年 12月 12日 21:15:55
何のために税金を徴収するのか?
そこから辿っていけば、答えは自ずと導かれると思います。
税の投入対象に、投機的要素が少しでもある段階でおかしいと思うのは私だけ?
所得の再配分って何だろう?
考えることが多いですね。三鷹では商店街活性化の条例が3月に上程されますが、新規に補助金も設定されるようです。
なぜその時期に?新規の補助金?翌月には○○…
この情報が入った段階で、私は決心しました。もう少しこの世界に踏みとどまってみようと…。うるさ型が1人はいないと、ますます未来の子ども達に借金を残し、いや、増やし続けることになりかねないので。
逃げないことにしました。昨日決心しました。
handa @ 2006年 12月 13日 15:22:08
yoshiさん
ぜひ浜松に来て愛を誓ってください。1月14日までやってます。それはともかく、おっしゃるように誰が金を出すかです。どうも受益者が誰なのかわからない。それから、丸の内もなくなったし、イルミネーションは各地であきられて中止、縮小になっているようですよ。
今の時代の巨大ちょうちんに匹敵する娯楽は、もっと別のものではないでしょうか。
himori @ 2006年 12月 14日 19:26:34
ちよこれぇとさん
ラインホールド・ニーバーの祈りですね。まったくその通りだと思います。シルクロードの話しましたっけね。私は政策手段に興味があるのですが、時代の変化に真っ向から逆らうのに税金は蟷螂の斧だと思います。呼び水などまったく効果がない。逆らうのでなく乗り切る手段が他にあると思っています。手段の問題についてはいずれ書くつもりです。
himori @ 2006年 12月 14日 19:38:27
macchanさん
市民の力が加わらないイベントは行政の自己満足でむなしいですね。これは以前にも書いた行政の裁量による民主主義の逸脱というガバナンス問題の事例だと思います。
himori @ 2006年 12月 14日 19:45:02
あここさん
これはどこの町でも起こっている問題です。以前浜松でも照明を全て消すというイベントがあったと聞いたことがあります。そちらの方がよっぽどインパクトがあって市のイメージも向上すると思いますね。夏にいっせいに打ち水をするとか。
himori @ 2006年 12月 14日 19:48:45
handaさん
納税者の気持ちを代弁してくれる議員として、また集合的無意識が自らを言葉として表現できるようになるためにがんばってください。
himori @ 2006年 12月 14日 19:51:19
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- ryuichi.himori@gmail.com
- 団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
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