ゆとり教育にゆとりなし!?
年初に行なわれたジャズ教育に関するある会合で、ある私立高校の部活を指導している先生から、ゆとり教育の見直しで土曜日にどんどん授業が入ってきているので土曜日のイベント開催は極力避けてほしい、という要望がでた。
ゆとり教育の見直しは私立高校ではなし崩しに進んでいる様子がうかがえる。公立高校や中学でもこの傾向は出ているらしい。
しかし考えて見ればおかしな話だ。学校週休二日制にして授業時間を短縮した上に、総合学習の時間の時間などを入れたのだから、いくら教科内容を削ったといっても授業時間中の詰め込み度は大幅に上がったはずだ。でなければつじつまが合わない。時間短縮は返って詰め込み教育になるはずだ。
実際には授業時間の中ではやることが多すぎてじっくり教えられないため、かえってスカスカになり、意図せざる「ゆとり授業」になっているらしい。項目だけ形式的に流すイメージだ。小学校では「わからない子は塾に通わせて欲しい」と先生に言われるそうだ。これが実態だ。
本当のゆとり教育とは、ゆとりを持って教えること。授業時間を充分にとり、詰め込みでなくわかるまでじっくり教える、あるいは時間をかけてゆとりのある授業を行い、より深く理解させる。総合学習も本当に成果を出そうと思ったら、本当に考えさせようと思ったら、かなり時間がかかることは筆者も実際に体験したことだ。だからゆとり教育では必然的に授業時間数が長くなるはずなのだ。
ところが逆に週休二日制にし、授業時間を減らしている。これではゆとり教育ができるわけがない。お母さん方に聞くと、ゆとり教育とは学校の先生を週二日休ませるための方便だと理解している人が多い。もうバレバレもいいところだ。
教育再生会議の議論で平成19年度に学習指導要綱が改正され、ゆとり教育は見直されるという。しかし週休2日は維持し、夏休み短縮や土曜補習、平日の放課後補習で対応することになりそうだ。
それはおかしい。姑息なことはせず、正規の授業時間を増やすべきだ。
学校は土曜もやればいい。先生が週二日休みたければ、先生を増員してシフト勤務にすればいいだけのことだ。
デパートだって定休日は1日でも社員は週二日休んでいるではないか。筆者が小売店舗に勤務していた時も、店舗は週6日オープン、休みは定休日とあと1日をシフトで休むことで週休二日を実現していた。こんな簡単なことがなぜできないのだろうか?
このまま土曜日をやらないでいたら、かえって先生方の労働強化になることに組合も気づかないのだろうか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それにしても、教育再生会議座長の野依先生は、塾を全面禁止にしろ、と言っているらしい。ノーベル賞学者も少しボケているのではないか?ゆとり教育をやめたとしても、学校教育の正規の授業範囲と入試の範囲にギャップがあることには変わりはない。また、たとえ範囲が一緒でも、受験という競争がある限り優位性を求めるため塾はなくならない。
塾が禁止なら入学試験も禁止。野依先生がいた名古屋大学も希望者全員入学でやってもらいたい。
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登録日:2007年 01月 12日 11:17:40
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