佐渡の酒

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このエントリーを書きながら飲んでいるのが、佐渡の北雪酒造の生貯蔵酒「佐渡のきりょうよし」だ。佐渡へ行く前日にお会いした金沢大学教授の世古一穂さん(協働のデザインの著者で実は酒蔵環境研究会の代表としても有名)から「佐渡のお酒はおいしいわよ。」と言われて名前の出た蔵元だ。
佐渡には「北雪」「天領盃」「真野鶴」「真稜」「金鶴」の五つの蔵元がある。今日でその全てを試すことができたが、いずれもすっきりと飲みやすい中にもそれぞれ個性がある。地元の人たちもその違いをあれこれ論じて楽しんでいるようだ。また島内でも流行の変遷があるらしい。
写真は見学した酒蔵「真野鶴」の尾畑酒造で、勧め上手のお姉さんについ乗せられて(というかさんざん試飲したあげく)買ってしまった「真野鶴大吟醸無濾過生原酒」。最近はあまりにも軽くフルーティーで吟醸香のあるお酒より、すこし強くてコクのあるお酒が好みになったのでぴったりだ。
いただいた食事が、いずれも素材のよさだけでなくしっかりと調理技術を感じさせたことといい、お酒の個性といい、この島にはただの田舎ではない文化の存在を感じる。
30以上の能舞台があり、宝生流が盛んで自分が金持ちであることを自慢するのに「シテを何番舞った」と表現する土地柄だ。

日本の原風景を感じさせる広大な田んぼの景色には、心をゆさぶるものがある。
この島には、地元の人には当たり前のことでも、外の人をひきつける何かがあるようだ。

カテゴリー[ 趣味 ], コメント[3], トラックバック[0]
登録日:2007年 01月 31日 00:07:23

コメント

夢濾過生原酒、というのがすてきですね。おいしそう〜。
私も最近はフルーティすぎる大吟醸は遠慮させていただいて(お高いですし♪)、純米酒であればあまり米の削り方は気にしなくなりました。昔なら臭み、と思っていたクセが、コクとうまみの香りと思えるようになりました。年かな?(苦笑)

佐渡には蔵元がまだたくさん残っているのですね。うれしいことですね。
蔵元のある街にいくと、量産されず、その地域で消費されてしまうおいしいお酒が飲めるので楽しいですね。

出雲の阿国は佐渡とゆかりの深い人物だったときいたことがありますがどうでしたっけ。
佐渡の能舞台、私も一度見てみたいとずっと思っています。観光客向けに作られたものではなく、普通に暮らす皆さんが観るのとご一緒させていただけばな、と思っているのですが。

京に都があった頃、佐渡は物流の要所だったでしょうから、文化的には能に限らず、きっとすごい蓄積があるのでしょうね。

佐渡に行ってみたくなってきました。

梅蔵 @ 2007年 01月 31日 08:42:16

昨日の辛口のテーマ(社会主義共和国!?)をうまくまとめたのは、表現力とともに佐渡の現場に実際に足を運んで得た、素材の説得力だなあと感心しましたよ。でも、昨日と今日の話題をさらっとまったりと2部作の名文に仕上げたのは、陰にやっぱり銘酒の力があったんですねえ。 

ひそみにならおうとしたけど私の晩酌用在庫に銘酒はないので、昨日のタイトルからの連想で紹興酒(昨年上海近辺を観光してファンになった)を取り出し、ぬる燗でちびちびやりながら昨日のコメントと2部作で書きこんでますよ。

「日本の縮図=佐渡」の状態を「社会主義共和国」と表現しているけど、実状と合っていないのは、かの共和国の方がよほど効率的にスクラップ&ビルドを行っていることじゃないかな。強制力が伴うだけに、実行がよほどスピーディーだし。一方実状と合っていると納得できることが多いなかで良いのは、歴史ある「地方文化」を誇りにし、改修保存して上手に観光資源としているところだ、と感じましたよ。

でも私のお気に入りの紹興酒は安売り店購入の若いもののせいか、呑んでも気持ちがスレ主のようにまったりとはいかず、愛するわれらが住む町もやっぱり「日本の縮図」に間違いないなあと、妙に納得しながらもまたまた怒れてきた。

macchan @ 2007年 01月 31日 21:23:23

梅蔵さん
おいしそうでしょう。これは純米酒ではないのですが、その割にこくがあります。こういうのが好きだともはや梅蔵さんも「おやじ化」してますね。この酒蔵はエールフランスのファーストクラスで出されたり成田の免税店で売っていたりがんばっています。うわさによるとロバートデニーロが買いにきたのはここらしい・・・
出雲の阿国は京都の前は佐渡にいた、という伝説があるようです。能の創始者世阿弥が流されていたのも佐渡です。いまの能の隆盛は猿楽師出身の金山奉行大久保長安の影響だと地元では言われています。多彩な人物が登場する島の歴史は興味が尽きませんね。

himori @ 2007年 02月 01日 12:51:18

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Ryuichi Himori
(男)
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
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