やはり老後は金か?

庭のチューリップがきれいに咲いた日曜日は、実家の母を連れて義理の両親のいる介護つき有料老人ホームに面会に行ってきた。
83歳の母は親戚や友人があちこちの有料老人ホームや特養に入っているために、ちょっとしたホーム通である。その母に言わせるとこの施設は雰囲気が明るく、職員の人手が十分にあり、動きがきびきびしていてしかも心がこもっているそうだ。職員の丁寧なお茶の入れ方などを観察して判断しているらしい。年寄りをあなどってはいけない。
義理の母はこの施設に入る前に、体験入所で別の施設にも入っている。そこも大手が経営しているのだが、対応がマニュアル通りで心がこもっていないと感じたという。例えば食事の時間になると、「お客様、食事の用意ができました。食堂にお集まりください。」というアナウンスが流れる。それを聞くと「自分はお客様なのか」と寂しくなってしまうそうだ。その点この施設では、食事の時間になるとそれぞれ名前を言って呼びにくる。職員の服装も前の施設はジャージの制服お姿だが、この施設は私服にエプロンでそれも親しみを感じさせるらしい。義理の母にとってここはホテルではなく終の住家だ。だからお客様扱いではなく心をこめてアットホームに接してほしいのだ。
どうも老人ビジネスはまだ始まったばかりなので、顧客ニーズのリサーチが十分に行き届いていないらしい。だから頭で考えてピントがはずれたマニュアルにもとづいてサービスを提供する施設も出てくる。しかしながら誠に残念なことに、心をこめてアットホームに接してくれる施設ほど値段が高いのが現実である。施設のハードではなく、どれだけ人にコストをかけているか、ということが大切だからだ。
団塊の世代も後15年もすればこの世界に入る。やはり老後は金だ。無駄なことにお金を使っている暇はない。
カテゴリー[ 団塊世代 ], コメント[3], トラックバック[0]
登録日:2007年 04月 17日 03:06:11
コメント
その方々が終の住処に移られ、自宅を売却されるラッシュになる頃に、家を購入したいともくろんでおります。
そこそこ都会に近いところに出物がたくさん出そうな気がするのですが。。
私の周りは家購入ラッシュで、うらやましいことはうらやましいですが、やはり35年もローンを組む事は不安だし、無理に田舎に買って家族の事情に柔軟に対応できなくなるのもきついかな、と。
生命保険などでは損かな、とは思うのですが。。。
こんな考え、どうでしょうか?
梅蔵 @ 2007年 04月 19日 16:20:09
50年前は、新憲法施行後だったけど昔の家族制度(長男が家を継ぎ、親の面倒をみる)が続いていた。30年前ごろから怪しくなり始め(子供は皆平等に遺産を継ぐ権利があることをもとに、長男の嫁が嫌がり長男以外の子供も権利を主張しだした)この10年は公的な介護制度が整備され介護施設が公民ともに充実してきた。
しかし、制度自体が試行錯誤くりかえしながら国民負担が増す方向にある。しかし、長生き時代に苦難と思えた親の介護が制度の整備で、お世話になってみればなーんだ、こんなことなら早くすればよかった、というのが自分の経験や知人の経験から伺える。
家族のありかたの問題も含め、有史以来でも何千年やってきたやりかたが、この数十年でそんなに簡単にドラスティックには変わらないだろう。両極端に振れたあとは、またゆれ戻しもあるかもしれない。しかし、我々団塊世代は子供の世話になると考えないほうがいい。
macchan @ 2007年 04月 19日 19:46:04
梅蔵さん
その狙いはいいと思いますよ。但し23区内は宅地は事業用に転換されてしまいますから、ねらい目は田園都市線沿線や新百合ヶ丘などいわゆる第4山の手と言われる地域だと思います。良質の住宅地に大量の空き家が発生するでしょう。
himori @ 2007年 04月 19日 22:43:37
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- (男)
- ryuichi.himori@gmail.com
- 団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
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