地方都市に必要な店と人材

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最近行った自宅近くの店。店名は『心木地』。
業態はオーガニックカフェとでも言うのだろうか。

ギザギザ屋根の古い木造の織物工場を改装した建物。靴を脱いで上がるとそこはフローリングの床に木と布のエスニックな感覚のインテリア。ゆったり、まったりした雰囲気の店だ。

食事は無農薬野菜や五穀を使ったメニュー。ゆでたり素揚げしただけの野菜をゴマだれとポン酢で食べる「温野菜」は野菜本来のうまみと甘さが味わえ、絶品だ。

オーナーは当市在住ながら全国的に活躍している女性建築士なのだが、調理師の免許を持ち、味にこだわる。ソムリエの資格もあり、安くておいしいワインをそろえている。

地方都市に必要なのは中心市街地活性化などではなく、身近な生活圏にこういう店があることだ。このような空間や建物を利用した店を作ることは、首都圏中心部では望むべくもないが、地方都市にはまだまだ可能性が残っている。

もうひとつ必要なのがここのオーナーのような人材だ。都会に住んであくせくせずに、地方都市に住みながら、地域社会のしがらみにとらわれず、のびのびと感性を発揮して地域の持つ潜在的な資源を活かしている。かと思えば北京のオフィスビルのファサードをデザインするような仕事もしているから不思議だ。

地方都市の伝統的な組織・社会にどっかりと居座る男たちは、地域の活性化にとってはじゃまものだ。一方女性は伝統的な組織・社会で発言権がない分しばられず、地方都市にいながら軽々と全国を、世界を飛び回るので、視野が広い人が多い。

ここに地方都市再生のヒントがあるのではないだろうか。

カテゴリー[ 都市政策 ], コメント[2], トラックバック[0]
登録日:2007年 05月 03日 00:59:48

コメント

確かにこうした地方にあって、グローバルな仕事をすることは何も不思議なことでないのが諸外国での事例ですね。日本人は言葉の壁もあるが、なかなかそうしたことができないで来ました。
が、いっぽうでは、四万十川の中流域などでは外国からのアーティストが住み込み、蔓を加工して、和紙を漉き、張り込んで和風だが洋風のランタン(照明器具)を手づくりでつくり、市場に売り込んでいる事例があります。そうした動きに共鳴するように日本人の若者が集まり、田舎から世界に情報を発信するようになっていくものと思われます。これらが「格好いい!」とされて伝わっていくに違いないと思うのだが・・・・。

うなさか @ 2007年 05月 21日 01:59:47

うなさかさん
田舎から直接世界に繋がればもっと活性化すると思います。世界的に見れば、東京より田舎に魅力を感じる人のほうが多いかもしれませんし。昔、ジョン・デンバーが静岡県の山奥に来ていましたし、今でもウィーフィルのバストロンボーン奏者カール・ヤイトラーさんは毎年必ず静岡県旧佐久間町に来ています。東京より好きだそうです。

himori @ 2007年 05月 21日 22:19:14

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Ryuichi Himori
(男)
ryuichi.himori@gmail.com
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
(なお、mixiもやってます。)
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