PHS年代記

画像

筆者は1998年1月以来PHSを使い続けている。

1998.1~1999.10
最初に買った機種はバンダイから発売された「たまピッチ」。まだiモードがない時代、Pメールと称して対応機種どうしで最大20文字までのカナ、英数、記号のメールのやりとりができた。九州松下製のこの機種は、文字通信機能を活かして、たまごっちを育て、育てたキャラを他の「たまピッチ」に遊びに行かせることができた。

1999.10~2004.12
次に使ったのが写真右側の東芝DL-S200「ハイパーキャロット」。この時からいわゆるH”(エッジ)、すなわちハンドオーバー機能で切れにくくなり、新幹線で移動中にもかなりつながるようになった。また、メールセンターを介してEメールのやりとりができるようになったが(PメールDX)、その文字数は1000文字までで、当時のドコモを圧倒していた。
通信速度もドコモを圧倒する最大64kbpsを実現していた。

筆者は写真右側のDL-200と接続しているPHSデータカードセイコーインスツルメント製MC-6550を使って、自宅のパソコンでも電話回線を使わずにデータ通信(インターネットなど)を行っていた。理由はこの当時既にデータ通信が定額の使い放題だったからだ。自宅だけでなく、当時持っていたシャープのテリオスというwindowsCE機でモバイルにも使っていた。

なお、2001年からはPHSをもう1回線契約し、データ通信専用カード型電話機MC-P300を購入した。これはパソコンのPCカードスロットルに直接差し込むタイプだ。写真向こう側はその3代目、本多エレクトロン製のAH-H402P。2003年6月から2007年7月まで使用した。この機種では通信速度は最大128kbps(契約により)に達した。後に自宅はADSLを引いたので、この機種はもっぱらモバイル専門に使った。

2004.12~2007.7
「ハイパーキャロット」の次に使ったのが、写真真ん中の京セラ製AH-K3001V。俗に言う「京ポン」である。この機種の特徴はOperaというブラウザーを搭載していてiモードではない通常のインターネット画面を見ることができる点だった。しかも、パソコン接続も含めて定額料金というのはPHSだけだった。

2007.7~
そしてPHS4代目が写真左のシャープ製WS0011SH1。スマートフォンというキーボードがスライドして出てくるタイプ、W-ZERO3の3代目。通称「アドエス」である。OSはWindows Mobile6。Operaとインターネットエクスプローラーの2種類のブラウザーを搭載し、ストレスなく通常のインターネット画面を見ることができる。パソコンのブログの更新などもこれで充分だ。
モバイル用のワード、エクセル、パワーポイントを搭載し、添付ファイル付きメールを受けてファイルを見ることができる。Outlookを搭載し、パソコンで使っているメールアカウントでそのままメールを受けることもできる。その他にもさまざまな機能があるが、まだ使いこなせていない。

欠点は文字が最大表示でも小さく、老眼の進んだおじさんにはつらい点である。

こうして年代記を振り返って見ると、筆者はユビキタスを目指していて、その都度最適の結果としてPHSを選んでいたように思う。その点、今後注目されるのが公衆無線LANの動向だ。「アドエス」には無線LANも内蔵されており、使える場所で選択できるようになっている。

大出力で広域をカバーする携帯電話、低出力で多数の基地局を持つPHS。一方、これだけブロードバンドが普及すると、無数のHOTSPOT+無線LAN用音声通信機器が出てくるのも時間の問題だろう。筆者は門外漢だが、そのような規格づくりも進んでいるようだ。
携帯電話やPHSが無くなる日も案外近いかもしれない。

筆者は一貫してiモードは無視してきた。日本国内だけの携帯専用インターネット、というのが不自然だからだ。インターネットさえつながればiモードがなくてもまったく不自由はしなかった。今や時代が動いて、一周遅れでトップに立ったような気がしないでもない。

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登録日:2007年 08月 05日 15:30:16

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プロフィール
Ryuichi Himori
(男)
ryuichi.himori@gmail.com
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
(なお、mixiもやってます。)
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