BRADIPOのカウンターで考える日本人の「常食」

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筆者の弟がやっている大井町の立ち飲み屋BRADIPOのカウンターでは、夜な夜なおもしろい人たちが訪れておもしろい話を聞かせてくれる。

昨晩は向かいの店のマスターが自分の店を休んで飲んでいた。彼はちゃんと修行したプロの料理人なのだが、日本人の味覚についておもしろい話をしてくれた。

彼によれば、昭和40年代に食品メーカーが自社の商品の「常食」化を目指して開発にしのぎを削った。その結果生まれたのがカップヌードルやカッパえびせん、カールなど現在も続く定番商品である。

これらの商品は味についていえば非常に完成度が高く、その後様々なバリエーションを出しても結局は元のものが一番売れる。いくら食べても飽きのこない味は日本人の味覚にしっかりと焼きつき「常食」化に成功した。

日本人はこれらの商品についてはすぐに味を思い浮かべることができるが、それが「常食」化の証明だ。

だが、その結果日本人の味覚の進化は止まり、退化が始まった。かすかな昆布だしの味の違いを見分けるような繊細な舌の感覚を失ってしまった。

これがプロの料理人としての彼の説だが、なるほどとうなづけるものがある。

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登録日:2007年 10月 16日 22:43:13

コメント

人は美味しすぎる味は、飽きやすい。と聞いたことがあります。

30年以上ナンバー1商品のカップヌードルの秘訣は

そこそこ美味しい
成分的に他社商品と比較して少し非健康
それから香り

記憶に残り、時々食べたくなるらしい


さてきめ細やかな味覚を取り戻さないといけないですね

旨いとまずいの二つしかないのは

豊かだけれど貧しいの表れかもしれませんね

なかの @ 2007年 10月 21日 16:40:43

なかのさん
飽きないような工夫がされた味に慣らされてしまう、というのも恐ろしいですね。味覚の地域差までなくなってしまって文化が失われます。

きめ細かな味といえばなんといっても春野のお茶ですね。ペットボトルになはい豊かさがあります。

himori @ 2007年 10月 23日 18:57:07

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ryuichi.himori@gmail.com
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
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