オーケストラがやってくる。でも・・・

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さて、前の記事のホールには来月マリス・ヤンソンス指揮バイエル放送交響楽団がやってくる。
http://www.hcf.or.jp/jigyo/jigyo2007/jansons.htm
ここのところこのホールにきたオーケストラ公演ではベストだと思うのだが、チケット販売は苦戦しているという。知り合いの音楽ファンに聞くと「チケットが高い」という。主催者の文化振興財団にもそのような声が寄せられているそうだ。

ほんとうにそうだろうか?今回のツアーの各会場の料金を比較してみよう。

このホール サントリーホール  川崎ミュゼ フェスティバルホール  豊田市
S15000   S27000      S21000    S17000       S20000
A12000   A22000      A17000    A14000       A17000
B 9000   B17000      B13000    B10000       B14000
C 2000   C12000      C 8000   C 7000       AB学生半額
学生席有   D 7000                D5000
Bプロ     3公演共通    Aプロ       Bプロ         Aプロ
       (一部別プログラム)

さて、このホールに近い豊田市はほぼ完売だそうだ。豊田市民が高いと思わなかったのはなぜだろうか?豊田市の方が文化度が高いのか?
これを聞いて筆者はプログラムの問題ではないかと思った。

Bプロ
Rシュトラウス 交響詩ツァラトゥストラはこう語った
ブラームス   交響曲第1番

Aプロ
メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ソリスト サラ・チャン
ブルックナー    交響曲第7番

招聘元としてはBプロはややマニア向け、Aプロはやや一般向け、価格はソリストの分やや高めに設定したのだろう。このホールはついうっかり価格が安いBプロを買ってしまったのだ。

地方都市にいる普通のお客さんとしては、ヤンソンスのバイエルン放響がいいのはわかっているが、曲目は出だしはともかく(有名な映画2001年宇宙の旅の冒頭のアレだ)途中で眠くなることが確実なツアラトストラより、よく知っているメンデルスゾーンを美人ヴァイオリニストで聴きたいと思うのが人情だ。5000円高くてもそっちに行くだろう。
この辺の「普通の音楽ファン」のニーズを読み違えないことが大切だ。

でも、すばらしい演奏で眠くなることはないと思うので、せっかくの機会だからぜひ聴いてほしい。地方都市で生で聴けるというのはありがたいことである。

(AプロBプロは筆者が便宜的につけた名前である。)

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登録日:2007年 10月 20日 12:24:22

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Ryuichi Himori
(男)
ryuichi.himori@gmail.com
団塊世代の会社員から、定年を1年半後にひかえ、大学教授に転職しました。肩書きは日本文化政策学会理事、行政経営フォーラム副代表、市民フォーラム21・NPOセンター常務理事などいろいろ。行政経営(NPM)、文化政策、アートマネージメント、NPO論、都市政策などを研究しています。
というような立場を離れて、勝手なことを書かせていただきます。
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