ドラえもんに数学を習う日が来るのか?
【東京 16日 AFP】ソニーとカリフォルニア大学との共同研究により、子どもは偏見を持たないことから、ロボットを歓迎したり、ロボットに対して感情を育んだりできることが明らかになった。この発見により、ロボットがより賢く、フレンドリーになれば、新しい商用の可能性が見込める。写真は2005年8月7日、東京で開催された「ソニー探求科学展」(Sony Explora Science Exhibition)で子どもたちに技能を披露するソニーのロボット「キュリオ」(Qrio)。(c)AFP/YOSHIKAZU TSUNO
昨年「愛・地球博」へ行ったときにも感じたのだが、とにかくロボットの進化には驚かされる。この分だと本当に「ドラえもん」が誕生する日が来るかもしれない。
ただ、ドラえもんは「のび太くんの家」に居候しているから面白いのであって、これがどの家庭にもいるような時代が来たらなんの面白さもないばかりか、受験生の家では「家庭教師かわり」に使われるのがオチのような気がする。
ということは「塾講師」とか「家庭教師」という職業がロボットに取って代わられる日が来るのか???なんて考えていたら、少々悲しくなってきたりもする。
今回は、
「数学を教えてくれるロボット??
買う買う!絶対に買う!!!」
と、間違いなく飛びつくであろう、「数学が苦手な女の子」たちの悲痛な叫び(笑)と、それに対する私の回答をお見せしようと思っている。
毎年この時期から「数学が苦手な女の子」が大勢集まってくる講座を担当するのだが、その初回授業で「数学に関して困っていることを書いて」と紙を配ると、だいたい同じ悩みを書いてくるのである。面倒なので最近は「Q&Aの形で初めから書面で配布」することにしている。これを読んだからといって、劇的に現状が変わることはないのだが、「数学と楽しく付き合うことが一番だよ」ということは伝えたいと思っている。
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【これがお悩み相談の内容です1】
Q:実際に習った事を問題を解くときに使えません。解き方がまったくひらめきません。
A:料理に置き換えて考えてみましょう。新しい料理をマスターするまでには、
①最初はレシピを見ながらたどたどしく作る
→「まずい」と彼氏にダメ出しされて泣く
②しかし「上手になりたい」という意思が、あなたを何度でも台所へ向かわせる
③何度も作ることで何とか「彼氏の友人に出せる」レベルになる
「作り方を知っている」ことと「上手に作ることができる」のは次元が違っていますね。「しょうゆを入れること」は知っていても「しょうゆを入れる理由がわかっていない」からです。
「なぜしょうゆなのか?」「なぜこのタイミングなのか?」ということを理解しながらレシピを読めば、料理を作りながらでも必ず頭に浮かぶはずですね。難関校の数学は、ちょっとした料理と同じくらい「いくつもの手順」を踏んで正解まで至ります。途中で1つでも間違えたら終わりです。
皆さんに必要なのは「なぜこのタイミングで○○の定理を使うんだろう?」という理由を、おろそかにせず確認していくことです。「たまたま答えが合ってたからラッキー」というのは、
カレーライスでいえば
「じゃがいもを入れ忘れたけど、食べてみたらまずくはない」
ということであり、結局作ろうとしていたカレーは完成していないのです。「しょうゆの効用」を知ったら、料理のレシピに書き込むでしょ。問題集の解説がレシピにあたります。なぜ問題集やノートにはポイントを簡潔に書き込んでおかないのでしょう?自分本位の勉強ではなく、「この問題で出題者が試したいことは何だろう」と日々考えるようにすれば、自然と「どうして・・・だろう」という発想は身に付きます。
【お悩み相談2】
Q:基本はやればわかるのに、少し応用が入ると解けなくなってしまいます。
A:これは簡単。「応用」とは基本事項をいくつも組み合わせて成り立つものです。つまり手順が多くなった料理と同じです。ここでいう「基本」とは「本当の教科書レベル」ではなく、「難関校の数学に対応するために必要な土台」のことを指します。その基本が完璧になって初めて「組み合わせる」ことができるのです。
料理でもそうですね。1つの料理を極めるレベルになって初めて「ちょっと違う味付けにしてみようか」とか「別の料理と組み合わせてみよう」とか考えるものです。
「私は頭が固い」という人は、ひたすら同じチャーハンを同じ作り方で作っているのと同じです。そこには「創造性」が欠けているのです。「もっとおいしく作るには」「もっと楽に作るには」ということを考えてはじめて、腕前は進歩するものです。
「受験の数学」は「いかに楽をするか」が根底にあります。つまり「もっと楽な解法はないのかな」「自分が知っている別の解法を使ってみよう」という発想を日頃から持ち続けることが大切です。
【お悩み相談3】
Q:計算ミスが超多くて泣きそうです。ケアレスミスが直りません。
A:この場合の「直る」は「治る」が正しいですね。つまりある意味「治療」が必要です。
ただし、医者はあなた自身だということを忘れないでください。
試験とは「経験を試す」と書きます。様々な形で日々色々な試験を受けていると思いますが、目先の得点を確認するだけに留まっていませんか?確かにこの一瞬の到達度を測ることは大切です。しかし受験生であれば「テーマを持って試験を受ける」ことも必要です。
計算ミスが多いと泣いている皆さん、私も中学生の時は計算間違いが多かったです(今も)。中32学期の期末テストでは、円に内接する四角形の向かい合う角の和を全部190°で計算しました。今でも忘れられないほど目がテンになりました。
それで私は「間違いノート」を作りました。それこそ漢字でも計算でも年号でも「できるはずなのに間違えた事」はすべて書き留めました。ただし簡単に。
(x+2)(x+4)=x^2+8x+8 正解は6x 足し算ミス(通算5回目)
という感じです。「自分の欠点を知る」ということは大切です。試験前にこのノートを見て「自分の失敗経験」を確認した後、「同じ間違いはしないように」というテーマを持って試験を受けるようにしました。
計算ミスをしないためには「慌てないこと」これが重要です。慌てることがなければ、答えを記入するときに「ちょっと待てよ、怪しいぞ」というカンがはたらきます。人はそれを「ひらめき」と呼びます。「ひらめき」というのは特殊能力ではなくて、「準備していたからとっさにでてくる」もの、経験に裏打ちされた「努力の跡」であることを忘れないでください。
私は中3のとき学校の登下校の際、車のナンバーを見て引き算をしたり素因数分解をしたりしていました。平方根の計算などクラスではダントツに速かったですが、人に言わないだけで普段から暗算の練習はしていました。でもミスは多いです。授業中もその場で計算しますから間違えることはしょっちゅう。しかし本番の入試のときはなかったです。
どうしても「ミスによる減点」が気になるのなら、逆の発想をしてみましょう。「10点ミスしても平気なくらい、他の問題を確実に正解する」、これでもいいじゃないですか。勉強もスポーツも「失敗したらどうしよう」と考えることが、最も失敗への最短距離になってしまいます。「多少ミスしたっていいじゃない、ハハハ」くらいの気持ちで本番に臨むこと(日頃は危機意識を持ってね)が、いい結果を産むことが多いようです。
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【数学が苦手な女の子のおかしな共通点】
このブログでも何回か書いたような気がするが、この女の子たち(特に数学苦手な子)というのは
・ダンベルかと思うくらいパンパンに色ペンを入れた筆箱を持ち
・カラフルなノート作りに情熱を燃やし
・ノートが終わると「お役御免」にしてしまうので、肝心なときに何の役にもたたないし何も頭に残っていない
というおかしな共通点がある。昨日の第1回授業でも全く同じ状況であった。昨日話したことは
これから半年間、数学について「サッサと書き留めていつでも見直せる」ノートを用意しなさい、そしてノートの表紙に「携帯より大切なノート」と書けと(笑)。
本当にこのレベルのやりとりから始めるのだ。
それでもこの女の子たちは、学校に戻れば「学年一の優等生」である。学校内ではおそらく敵なしの学力を持ち、普段通っている塾でも「校舎の中では」トップクラス。その子たちが、これから週1回集まって「某有名大学附属女子高・某国立附属高への合格」を目標に、私の授業を受けていくのである。これから半年間で、どのように変身してくれるか楽しみである。
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登録日:2006年 09月 18日 23:15:58
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