「のろけいすけ」を知らない子供たち

小学校でも無線インターネット - マケドニア

【スコピエ/マケドニア 26日 AFP】マケドニアは、世界で最も早く無線インターネットを導入した国のひとつ。現在、国内の小学校460校で、無線インターネットを使用することができる。写真は10日、首都スコピエ(Skopje)から15キロ離れたStudenicani村のナイムフラシャリ(Naim Frasheri)小学校。コンピュータールームでネットサーフィンをする児童。(c)AFP/ROBERT ATANASOVSKI

AFPBB News


「ノロウイルス」が大流行しているようで。
実際に病気になられた方からは「不謹慎だ!」と怒られそうではあるが、少々お付き合いいただきたい。皆さんくれぐれもお気をつけくださいね。
      *   *   *
 先日の授業中(中3)に「ノロウイルス」ってどんな症状が出るのか、という話題になったので、

「ヘルメットをかぶって『どっきりカメラ』と書いたプラカードを持ち歩く」

とボケてみたところ全く反応がない。

もしやと思い、「野呂圭介を知っているか?」と聞くと、やはり全員知らないのである。今の中3生は「1991年4月~1992年3月」の年代だから知らないのも無理はない。

 私自身中学・高校の時には「明らかに世代が違う」人の言う事をあまり聞かなかった覚えがある。80年代の初めに「西鉄ライオンズの全盛期」を嬉しそうに話す老教師には同感できなかった。「時代が違うよ」と心の中でつぶやいたものである。

こうやって中学生と「会話が通じない」ことが多くなることは、すなわち「お役御免」へのカウントダウンが始まったことを意味すると昔から思っていた。ショック!!!


ということで今回のテーマは「時代が違う」、これでいくことにする。

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【野呂圭介で驚いている場合ではない】

 「野呂圭介なんて知らない」というあなたでも、これならショックを受けるかもしれない。
ある日の授業中のやりとりである。「確率」の授業中。トランプの絵札に関する問題で・・・

A子「トランプって52枚でいいんだっけ?」
B子「ババが入ると53枚だからね」

私「じゃあ、イノキが入ると54枚になるわけだな」

笑ったのは男子数名。衝撃だったのはあとの連中がポカンとしていたことである。ネタとして寒ければ「面白くない」とハッキリ言う連中なのだが、ポカンとしているということは・・・

「お前たち馬場を知らんのか???」

もう中学生は「ジャイアント馬場」を知らない。猪木だって「ダァー」と叫ぶ変なおじさん位の認識しかない様子。おそらく現在20代前半の人なら、ほとんどの人が馬場・猪木くらいは知っていると思うのだが・・・。恐るべし現代の中学生である。


【学校の中でも『時代が違う』】

 今まで書いてきた中学生は「塾での一風景」だが、中学校での様子も変わってきている。私が関わりを持たせていただいている中学校がある。先日「公開授業」があり、私も一般の方に混じって授業の様子を覗かせてもらった。昔からよくある社会の「研究発表」なのだが、中1の授業ながらとにかくビックリ!なんと、

自分たちの調べた内容を「パワーポイント」で加工して、
スクリーンに映し出して

発表するのだ。パソコンが使えるとか使えないとかそんなレベルではない。

 我々の時代なら「模造紙に手書き」で、男が書けば汚い字で、女の子が書けば独特の丸文字だったりして、とても「大人に見せる」ことなんて想像すらしないレベルだった。ところがこの子たちは、自分たちで写真を取り込み、レイアウトやフォント、色、はては高度なアニメーション加工までを意識しながら「見栄え」にこだわった作品を作ろうとしている。発表の内容そのものは「やはり中1」というレベルではあったが、中身のレベルさえ追いつけばこれは立派な「プレゼン」の練習ではないか、と唸ってしまった。

 聞けば「情報」の授業を使って、パワーポイントを作成したそうである。今回記事として紹介したマケドニアさながらに、この学校でも「無線インターネット」を全校内で使える環境にあり、中1のうちに皆パソコンを「使いこなす」ことができるのだという。調べ物一つとっても、「図書館の百科事典で」ではなく「インターネットで検索して」になっているそうだ。
         *   *   *

 最近の中学生といえば「学力低下」であり、かつての中学生と比べてマイナスの要素ばかりが注目されているのだが、実はこういった「表現力」や新しいツールへの「適応性」といったものは、格段に向上していることは間違いない。いい部分も強調してあげて、その上で「内容の深さ」を要求すればよい。それが廻りまわって「学力」となるのかもしれない。

【要求されることは『自己管理』】

 よく考えてみれば、今の中学生はパソコン・ゲームといったツールは物心ついたときから周辺に存在し、そして使いこなしているわけだ。携帯電話だってもちろんその一つ。我々が子供の頃にドラえもんを読みながら「こういうのがあったらいいなぁ」なんて思っていたもののいくつがが実在するわけである。

自分の子供を見ていても「羨ましい」と思う反面、心配の要素も多い。

 それは一つ一つのツールが「とにかく時間を消費する」ことである。

パソコンでネットサーフィンでもすれば、私だって1~2時間は一瞬で経過してしまう。子供たちが本格的に使いこなすようになったとき、はたして自分で「時間管理」が出来るだろうか。

ゲームにしてもそう。私自身家庭に「ゲーム機」が入ったのはかなり早いほうだった。70年代後半には、ファミコンとはほど遠いテレビに接続する「ゲーム機」があった。ブロックくずしの感覚で操作する「テニス」などの、簡易なゲームではあったが当時としては画期的なものだった。しかし私は「ゲームにのめりこむ」ことはなかった。それは初期のゲームがどれも「対戦型」であり、野球盤や人生ゲームといった「対人ゲーム」の延長のツールでしかなかったからだ。つまり「一人では遊べない、もしくは一人ではつまらない」代物だったのだ。ということで必然的に一人の時間は「ゲーム以外」のことに使う余裕があった。

 しかしながら今のゲームの多くは「対戦」よりも「一人で」操作するものであり、自分の望む状況でリアルタイムに遊べるものである。その分「ゲームにのめりこむ」ことが発生しやすい。もちろん『携帯でメール』も同じ状況である。部活があって、TVを見て、という部分は昔も今も変わらないだろうから、では「何の時間を削って」ツールと接しているのか?

 勉強時間と睡眠時間

であることは間違いないだろう。特に睡眠時間を削っていい事などあまりないだろうから、今の中学生はある部分では「可哀想」であり、私は「トータルで考えると今の時代じゃなくてよかった」などと考えてしまうクチである。

 「便利で楽しいツール」が氾濫しすぎている!なんて叫んでも状況は変わらない。今の時代を昔に戻す、もう1回不便な状況に戻す、なんてことは出来ないからだ。

 それであれば私が中学生に要求することは、

「便利で楽しいツール」とうまくつきあえ、うまくつきあう術を学べ

ということしかない。つきつめていくと『自己管理』。時間も行動も自分でしっかり管理する能力が必要である。この部分が昔より進化しない限り、いつまでたっても中学生は変わらないと思う。そのためには「我慢して勉強する」ことも必要。「ゲームや携帯を我慢する」ことを早い段階で経験すること、これも社会へ出て行くうえでの大切な要素であろう。

中学生の諸君、中3の1年間くらい「我慢して必死で勉強」してみよう。それがダメなら、「勉強するときくらいは携帯の電源をOFFに」してみよう。

毎日少しずつでもいいから、「自分で自分を管理する」ことに挑戦してほしい。 

 


 

 

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登録日:2006年 12月 13日 23:46:47

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