不思議な話

ある所に小料理屋を営んでる若夫婦が居た。
これといって繁盛してる訳でもなく、かといって潰れる程寂れてる訳でもなく
細々と日々店を営んでいた。

ある日の午後、汚い作業着を着た初老の男性が昼ご飯を食べに店に入ってきた。
不思議な事にその老人は定食とは別に、昼間だというのに冷酒を注文した。
「面倒な事をお願いして悪いんだけど、先ずコップに半分だけ注いで持ってきていただけませんかねぇ」
こう付け加えて。
言われたとおり、冷酒をコップに半分だけ注いで持っていくと老人は
「いや、申訳ない。同じ一杯でもこうやって二回に分けて飲むと、得した気分になるでしょ。
医者に酒は控える様に言われてましてねぇ、本当なら昼間から飲むなんてとんでもない話なんですが
今日はちょっと良い事がありましてね、祝杯ってわけですよ」
と満面の笑みで酒をちびちびと飲む老人。
そんな老人を見てると、若夫婦もなんだか嬉しくなってきて、二杯目の半分はちょっと多めに注いでやった。

老人は上機嫌で定食を食べ、二杯目の酒を飲み、勘定を済ませて「ごちそうさん」とほろ酔いで店を後にした。
老人が食べた食器を片付けようとテーブルに近づいた奥さんが何かに気が付いた。
老人が座っていた椅子の横の椅子、その上に風呂敷包みが置かれている。
「あら、あのお爺さん忘れ物していったわ…」そう言いながら包みをまさぐると、なんとそれは500万円という大金だった。
一瞬固まる若夫婦だったが、幸いと云うべきか何と云うべきか、今見せの中には客は居ない。
「きっとこれは、神様が俺たちに下さったんだ」と勝手な解釈をしてネコババしようという事になった。
出会い系
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登録日:2008年 07月 19日 12:48:14

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