2006年 09月 24日
ロンゴリア・アルバ・ロペス・セレーナ
エヴァ・ロンゴリア後援のチャリティ・イベント「El Sueno de Esperanza Gala」開催 - 米国
【ロサンゼルス/米国 8日 AFP】ラテン・アメリカ系の小児癌患者やその家族を支援する非営利団体PADRES Contra El Cancer主催のチャリティ・イベント、El Sueno de Esperanza Galaが6日、ユニヴァーサル・スタジオ(Universal Studio)にあるテレビ局ABCの人気ドラマ「デスパレートな妻たち(Desperate Housewives)」のウィステリア通り(Wisteria Lane)のセットで開催され、同イベントの後援者で同ドラマの出演女優、エヴァ・ロンゴリア(Eva Longoria)をはじめ、多くの有名人が出席した。
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(c)AFP/Getty Images Michael Buckner
10時過ぎくらいに起きあがってMTVをなにげなく見ていると、エヴァ・モンゴリアじゃなくてロンゴリア特集。ヒスパニックの女優を語るのにいつまでもジェニファー・ロペス(プエルトリコ)ってわけにもいかないので(二人は私生活では仲がよいらしく、映画で共演することも決まっているらしい。脚本はジェイロー)しばし眺めてみる。
インタビューに答えている「じゃじゃ馬娘」な感じがアニータっぽい、なんて書いたらファンに怒られるか。青い目ではないディーバの代表であるジェシカ・アルバ(父親がチカーノ。『ファンタスティック・フォー』『シン・シティ』『イントゥ・ザ・ブルー』などに出演。今年のMTVムービー・アワードの司会)よりも年齢が上なせいもあるだろうけど、きれいではあることは認めつつも色気はあまり感じない。コロンビアあたりを歩いていたらごろごろいそうな顔ではある。
テレビドラマから登場し、コメディアンとしての才能も認められる彼女は、30歳を越えていまが旬と言えるだろう。バツイチでいまつきあっているお相手はNBAの選手。日本では「デスパレートな妻たち」というわけわからんタイトル(デスパレートも日本語に訳した方がいいのではなかろうか)の新しいシリーズが10月4日から始まるのと、10月7日に公開される『センチネル:陰謀の星条旗』というわけわからんタイトル(センチネルって何? いま調べたら古語英語なのね)の映画に出演しているので、このMTVの番組はタイムリーな宣伝ということになるのだろう。
ジェイローの女優としての出世作とも言える『セレナ』で演じたセレーナ・キンタニージャ(1971-1995)はチカーナの歌姫だが、ロンゴリアと同じコーパス・クリスティーの出身。私もエル・パソから車を飛ばして訪れたことがある(途中でスピード・オーバーで捕まった)。すごい田舎の港町。ロンゴリアも今日見たインタビューで「お父さんが銃で撃ってきた肉を食べていた。銃の使い方はすべて父親から学んだ」と答えていた。
セレーナはいまやチカーノの人たちにとっては(前回触れた)「グアダルーペの聖母」と同じで、ボーダーランズにおいては遍在している。彼らが特定の個人に寄せる思い入れは私たち日本人とは比べものにならない。そして、ある人物表象を胸に抱くだけで共同性を築くことのできる感覚、帰属の感覚もまた、私たちは彼らからこれから学ばんでいく必要があると思われる。
「私たちは、リアルなコミュニティと想像されるコミュニティの区別を放棄する必要がある」(ジェラード・デランティ『コミュニティ』)
デスパレートな妻たち2
http://www3.nhk.or.jp/kaigai/dh2/index.html
センチネル
http://movies.foxjapan.com/sentinel/
エヴァ・ロンゴリア
http://www.evalongoria.com/
ジェシカ・アルバ
http://www.jessica-alba.com/news.php
ジェニファー・ロペス
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/JenniferLopez/
セレーナ
http://www.furious.com/perfect/selena.html
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登録日:2006年 09月 24日 13:44:17
北漸運動の旗頭としてのグアダルーペの聖母
メキシコ社会に広く浸透するマチスモとのバランスのなかで生み出されたと思われる代表的な女性性の表象である、「グアダルーペの聖母」と「マリンチェ」と「ラ・ジョローナ」をひとつずつ丁寧に追いながら、メキシコ(およびチカーノ)を総合的に把捉していく必要があると考えてきた(ぼんやりと)。
そう思いながら最初の授業では「グアダルーペの聖母」から始めたのであるが、そして事前に手元にある資料は多少読み込んだのだが、もともと現代のアメリカを相対化するような日系アメリカ人の著した文学からチカーノの文化に移行した問題意識のせいなのだろう、それら3人をメキシコの内部で位置づけるというよりもやはり、アメリカやスペインとの対比のなかで考えようとしてしまう。
そもそも学部時代に、つい150年前の日本に霧のように覆っていたであろう「気分」を「感じる」ことに対してさえ諦めに近いものを感じてきたのに、500年近く前(1531年)に起こったであろう「顕現」や1648年の『ニカン・モポウア』のことを理解できるとは到底思えない。そんな夢のような話を誰かに話すことなどできるのだろうか。「そうなってるみたいです」と語るしかないのではないだろうか。
話は飛ぶが、予備校の授業で教え方が悪い先生はだいたいは本人もよくわかっていない場合が多いのだが(教え方がうまい先生は理解が行き届いている先生である)、それに対して、大学でおもしろい先生は本人も理解の途上にありながら興味のある内容を話している先生であることが多い。その人物のなかでもっともアクチュアルな問題意識をたどたどしく話すことによって、学生はともに思考回路の中に入っていくことができる。あまりにも確信をもって開示される情報に対しては聞き手はついていくことができず、知識というよりもただの情報になってしまう。とはいえ、情報は死んだ言葉であるから普遍性があって使い勝手がいいのであって、受験には必要なことである。もちろん、知識と情報の差異はかなり微妙な違いで、興味があってもしゃべりながら確信をまったく持てない知識は、ほとんど情報と変わらなくなってしまう。私もバランスのいい話し方ができることは、はっきり言ってほとんどない。さらに問題なのは、いうまでもなく、そこに聞き手側の知識や意識も前提条件として加わっていることである。
話は戻るが、征服者であるスペインやメキシコによる暴力がなければ、少なくともマリンチェとグアダルーペの聖母は生まれることはなかったのであって、それがどのようにマチスモとの関係のなかで位置づけられるのかは、考えるべきつぎの問題かもしれない。
1521年のエルナン・コルテスによるアステカ帝国の征服から10年たって舞い降りた褐色のマリアは、鶴見俊輔が早々と指摘していたように、インディオの人びとの衝撃を和らげるためかあるいはスペイン人がインディオを懐柔するためかによる捏造であろう。しかし重要なことは、なぜそれがいまでも厳然たる影響力を発揮しているかの方で、そういうときに私は「物語」(真偽は問わない)の孕んでいる力を実感してしまう。
いまのところ私は、グアダルーペの聖母のことを情報ではなく知識として伝える自信がない。アパリシオニスタになることはできない。広島の原爆や東京大空襲の数年後に私たちを守るべく黄色のマリアでも舞い降りてくれたのならまだ理解に近づけそうな気もするが、日本にはカトリックとの共通性をもつトナンツィンのような神は残念ながら存在しなかったのであって、そういう状況は望むべくもない。シンクレティックな宗教性を意識することが少ない日本のシンクレティズムのありかたはどうなっているのだろう。神道と仏教は?
西洋の暴力によってもたらされたアメリカスのシンクレティズムは「西洋のインパクト」というパラダイムを意識させ、支配的な西洋の論理の呪縛の内部にいるようで居心地が悪いが、この居心地の悪さを感じる経験を私たちは徐々にもてなくなっているように思う。居心地が悪いとはシンクレティズムやクレオールをまだ意識することができるということである。
フロンティアが西へと移動する西漸運動によってならされてしまったのはアメリカ南西部というよりも、もしかしたら、太平洋を越えた日本列島なのではないだろうか。チカーノがグアダルーペの聖母を携えて国境を越えて北漸運動の先頭に立っている時代に、私たちは何を旗頭にして東漸運動をすればいいのだろう?
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登録日:2006年 09月 24日 01:08:05
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