2006年 10月 30日
チカーノの生き方をどのように生かしていくか
映画「Nacho Libre」のプレミア試写会に主演のジャック・ブラック登場 - 米国
【ハリウッド/米国 14日 AFP/Getty Images】人気俳優/ミュージシャンのジャック・ブラック(Jack Black)演じるメキシコの孤児院のコックが、孤児たちに美味しい料理を作るための食材を買う金を稼ぐべく、プロレスに挑戦する…というパラマウント・ピクチャーズ(Paramount Pictures)配給のコメディ映画「Nacho Libre」のプレミア試写会が12日、グローマンズ・チャイニーズ・シアター(Grauman’s Chinese Theatre)で行われた。
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(c)AFP/Getty Images Kevin Winter
朝、起きると、MTVで「ジャック・ブラック」特集。スペイン語の発音がおもしろいと言いながら意味もなく「エントンセス」などと発音していた。
<和光大学>
現在のメキシコ音楽におそらく日本で一番精通している一人であろう長屋美保さんを大学にお招きし、最新音楽事情を映像や音を織り交ぜながら拝聴する。盛りだくさんのパフォーマンスで、私の狭量な知的許容範囲を一瞬越えそうになった。しかし、それが心地よいのもたしか。ゲストスピーカの方たちにはいつも「手加減なしで思いっきりやってください。学生たちじゃなくてオレを満足させてください!」と伝えてある。
異国の文化をステレオタイプ(芸者、フジヤマ:ソンブレロ、マリアッチ)に閉じこめることなく、多様性と異質性をそのまま受け入れるのはかなりの知的体力を必要とするものである。この現実という「わけのわからなさ」を受け止めるために、人間はいろいろなことを捏造したり単純化して勝手に納得するが、その捏造したツクリモノの方を先に受け止めちゃっても仕方がないのである。
そういう「わけのわからなさ」に対する耐性は若いうちにつけておくべきで、混沌を身体で受け止めながら帰納的に文化を語るという方法を身につけなければならない。大人になればなるほど、勝手にこっちだけでわかった気になって、そのレベルで理論をこねくり回そうとしてしまう。実感のともなわない論理や哲学など必要ない。論理を理解するために自分を合わせても仕方がない。
授業終了後、いつもの居酒屋で打ち上げ。男子学生二人も交えて「長屋節」に身をゆだねる。長屋さん、ありがとうございました!
http://koderiinu.blog6.fc2.com/
<早稲田>
今日は、斉藤修三さんのお話を伺う。グロリア・アンサルドゥーアの絵本を中心におきながら、チカーノの時空間の全体像を浮上させる鮮やかな語り口で、一気に知的好奇心を高めてもらったような気がする。ありがとうございました。
とくに「チカーノの生き方を日本社会のなかでどのように生かしていくか」という問題意識につねに意識的なところに感銘を受けた。
たとえば、チカーノを「アメリカ社会の中で虐げられた可哀想な人々」と妄想のなかで勝手に位置づけ、「彼らを助け出すために私たちは何ができるのか?」などとかつての左翼の生き残りのような単純な発想をすることほど無意味なことはない。可哀想なのはそういうことをいつまでも考えている頭の固い人たちの方である。そして、足下の日本国内に助け出すべき人は山のようにいる。
電車のなかでは篠原資明『ベルクソン』(岩波新書)。68-69頁で、いきなりウィトゲンシュタインとバタイユとデリダを感情的に貶めているのに驚く、というか笑う。
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登録日:2006年 10月 30日 00:32:01
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