チカーノ詩礼賛

メキシコの伝統祭り「死者の日」、ハリウッドで一足先に祝われる - 米国

【ロサンゼルス/米国 30日 AFP】メキシコの伝統祭り「死者の日(Dia de los Muertos)」が28日、ハリウッド・フォーエバー墓地(Hollywood Forever Cemetery)で、地元のメキシコ系住民によって祝われた。家族、親戚、友人らが一堂に集まるこの日、人々は死者を迎え入れて、共に歌や踊りや食事を楽しむ。本国メキシコでは11月1日~2日が「死者の日」にあたり、全土が祝日となって各地で盛大なイベントが行われる。(c)AFP Gabriel BOUYS

AFPBB News


越川・ロベルト・芳明さんの新刊『ギターを抱いた渡り鳥:チカーノ詩礼賛』(思潮社)は、またまた愛らしくも美しい装幀でひときわ目を引く(装画は前作と同様、沢田としきさん)。『トウガラシのちいさな旅』の続編という位置づけであることがわかる。しかし、どちらも凝ったタイトルだなあ。

装幀のあまりの美しさに気がつくとふらふらっとレジへ。そして、帰りの電車のなかでパラパラっと斜め読みをする。私の書いた「ボーダーを溶解するチカーノという生き方」(『現代詩手帖』)が参考文献に入っているのを見てびっくり。名古屋での学会の帰り道、越川さんが「あれはよかったね」とおっしゃってくれたことを思い出した。

しかしすでにあれから2年。あの文章から私はもうかなり遠くまで来てしまっている。基本的に私は「哲学」が好きなのだなあ、と思うようになった。最近バリバリ書いている論文も越川センセにお送りしようか。

家に着いてからもパラパラ。チカーノについて興味のある方は必読の文献であると確信した。みなさん是非買いましょう。英語がある程度読める人なら基本的な知識は入手可能であるにしても、こうやって基礎知識をまとめてもらった上に、こなれた日本語でチカーノ詩を訳していただくのはとてもありがたい。さすが著名な「翻訳家」である。

越川さんのような勤勉さは、チカーノを「研究」している人には欠けている場合が多く、そもそもチカーノの作家や大学教授が驚くほどの快楽主義者なので、こちらもそうなってしまうのであろう。この本の全編を彩るトラベローグやロードノヴェルを拝読しても「越川さんって真面目な人なんだなあ」と感心してしまう。

彼のようにちゃんと働いてちゃんとまとめてくれるような稀有な人材は、日本のチカーノ研究には必要なのだとあらためて感謝してしまった。この本を読んだ若者から、また新た人材が生まれる予感。『荒野のロマネスク』のパレーデスの章を読んでチカーノ研究を始めた私や、アルゲダスの章を読んでペルー研究へと進んだ後藤さんのように。

しかしもっとも印象的だったのは、米墨国境地帯を十分に楽しんでいる描写から、越川さんのあの笑顔がページから立ち上がってくることだった。そう「ボーダーランズは楽しい!」のである。私は20代前半の若者にこそこういう旅をしてもらいたいと思う。しかも、もっとハチャメチャに。もっとアウトローに。もっと暴力的でエロティックに。

その際に、最初から著者のようにオールマイティにやろうとするのではなく<自分の好きな入り口>から入るのがいい。「音楽(映画・詩・小説・庶民の生活・政治・経済・・)がわからないとチカーノはわからない」のようなことを私も何度か言われたことがあるが、そんな人の意見は気にしてはいけない。私を含めた大半の人間は、自分の趣味を正当化するために人に「見せかけの正論」を押しつけてしまうものだから。

さて、最後に。「どうして<女性>詩人ばかりにこだわるの?」というテレサの質問はもっともである。私自身は「性」にこだわることの窮屈さを少々感じてしまった。あるのはただ「いい作品」と「悪い作品」だけではないだろうか。性にこだわることによって性は解放されなくなってしまうものである。

ただ、ラティーナ(女)が好きだからラティーノ研究をしている人を私は何人も上げることができる。それは悪いことではない。悪いことではないどころか「正統派」であると申し上げてもいいくらいである。



今月の玉三郎(男)は粋で色っぽくてすばらしいです!

今日の大学の授業は「rage against the machine」を取り上げました! 
来年早々来日します!!

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登録日:2007年 10月 06日 02:55:30

コメント

とってもすばらしいです。

ハッピーメール @ 2009年 08月 22日 13:29:51

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