2006年 02月

ドバイがアメリカの港を管理する

ドバイ企業への港湾監督権付与の見直しを要求 - 米国

【ニューヨーク/米国 17日 AFP】米国の国会議員7名は16日、主要な6つの国内港の監督権をドバイの企業に与える取引について、連邦政府首脳に安全保障上の影響を見直すよう求めた。写真はニューヨークおよびニュージャージーの港湾局の指揮下でアメリカン・ステベドーリング(American Stevedoring, Inc.)が運営する、ニューヨーク(New York)ブルックリン(Brooklyn)のレッド・フック・コンテナ・ターミナル(Red Hook Container Terminal)。(c)AFP/Stan HONDA

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[ちょっとビックリした話]
ホリエモン一色の日本のテレビに、すっかり食傷してしまったので、アメリカのCNNテレビにチャンネルを切り替えたら、ちょっとビックリのニュースをやってました。米連邦政府がニューヨーク港など主要6港湾の管理権を、アラブ首長国連邦(UAE)の会社に「売却した」というのです。そこで、さっそくAFPBBNesに当たってみました。「2月16日、チャック・シューマー上院議員ら7人の連邦議会議員が、安全保障に影響を及ぼすような決定を見直すよう求めた」という関連写真が見つかりました。米議会には、与野党共同で売却阻止の法案を提出する動きがあるようです。
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登録日:2006年 02月 24日 01:38:21

権力は腐敗する

ハマス主導の新評議会発足 - パレスチナ自治区

【パレスチナ自治区 19日 AFP】マハムード・アッバス(Mahmud Abbas)PLO議長は18日、ヨルダン川西岸(West Bank)の都市ラマラ(Ramallah )で新評議会を開催した。
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(c)AFP/PEDRO UGARTE

AFPBB News


[パレスチナ問題のイロハ]
2月18日、パレスチナ評議会選挙で圧勝した「ハマス」に、アッバス自治政府議長が組閣を要請しました。といっても、ぼくの周りの人たち、家族とか、ぼくが教えている大学の学生たちは「パレスチナのことは、よくわかんな〜い」といいます。
パレスチナ評議会って? 「ハマス」って? 自治政府議長って? 
要するに、イロハのイの字から、わかんな〜い、のです。かくいうぼくも、英語の表現に照らして、なんとか、わかったつもりでいます。
パレスチナ評議会はPalestinian Legislative Council(パレスチナ立法評議会)だから、「国会」かな。自治政府はPalestinian National Authority(PNC)だから、「パレスチナ国政機構」かな。自治政府議長はPresident of the PNCで、日本の外務省は「PNC長官」と訳しているけれど、まあ「大統領」というところかな。などと理解しているわけです。
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登録日:2006年 02月 20日 02:17:55

その言葉 検索するべからず

法輪功 台湾の信者強制送還に抗議 - 香港

【香港 6日 AFP】香港の香港高等法院の前で6日、中国本土での活動が禁止されている宗教団体、法輪功(Falungong)の信者たちが抗議のために集まった。これは高等法院が台湾の信者80人に対する強制送還命令を出したことに抗議したもの。この信者らは2003年に法輪功の集会参加を目的に香港を訪れた際、有効なビザを持っているにもかかわらず国境で拘束され入国を拒否されている。写真は、抗議に参加する法輪功信者。(c)AFP/MIKE CLARKE

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[金力はペンより強い]
Googleというネット検索エンジン、あれ便利ですね。試しに「法輪功」を検索したら、36万5000件も出てきました。なんで「法輪功」かというと、Googleが中国進出にあたって、「法輪功」「天安門事件」「ダライ・ラマ」「台湾独立」など100件を超える事項について、中国政府の検閲規制を受け入れたと聞いたので、いたずら心を起こして検索してみたんです。
Googleは1月25日から中国での検索サービスを開始しましたが、そういうわけですから、日本でなら36万5000件もヒットできるのに、中国語版では「法輪功」を非難するサイトにしかアクセスできないそうです。
Googleに先んじて中国に進出したYahooとMicrosoftも、中国政府の言論統制を受け入れています。米国の世論は、ドット・コミーズ Dot commies(インターネット企業)の利益優先の姿勢に批判的です。Googleも中国政府の言論統制にはかなり抵抗したようです。でも、結局はネット人口1億1000万人という巨大市場の魅力に負けてしまった。やっぱり、お金の力は強いです。
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登録日:2006年 02月 18日 00:11:14

ムハンマド風刺マンガが誘発した「文明の衝突」

【タブーに挑戦】
イスラム教の預言者ムハンマドを風刺したマンガが、イスラム世界に激しい怒りを巻き起こしていますが、はたして、これは「表現の自由」にかかわる問題なのか。ぼくは今、かなり考え込んでいます。
ことの起こりは、昨年9月30日付のデンマークの新聞「ユランズ・ポステンJyllands-Posten」が掲載したマンガです。12人の漫画家に、イメージするムハンマド像を描かせたものです。ぼくは見ていないから、はっきりしたことはいえませんが、爆弾の形をしたターバンを巻いていたり、短剣を振り回わしていたり、天国では処女が少なくなったと言ったりしている預言者ムハンマドのマンガのようです。
イスラム教では、神や預言者の姿を描くのはタブーだそうです。ユランズ・ポステンがあえてそのタブーに挑んだのには、理由がありました。ムハンマドに関する児童書に絵を依頼された漫画家が、イスラム教徒の報復を恐れて断わるということが、あったのです。同紙はこういう漫画家の「自己規制」を問題にしたかったのでしょう。フレミング・ローズ編集長は「表現の自由」と「宗教の自由」について「建設的なディベートを刺激したかった」(米CNNテレビの対談)と語っています。ところが、「建設的ディベート」ではなく「破壊的衝突」の導火線に火をつけてしまった。
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登録日:2006年 02月 09日 07:57:26

メスのガチョウにいいことは…

【今そこにある危機】
イランの核疑惑が国際社会を揺さぶっています。IAEA(国際原子力機関)理事会の決議(2月4日)で、イラン問題は国連安保理に付託されることになりました。安保理は「平和に対する脅威、平和の破壊または侵略行為の存在を決定し」(国連憲章第7章第39条)、経済制裁措置あるいは軍事行動を発動できる国連の最高意思決定機関ですから、「安保理付託」というのは、ただならぬ事態であるわけです。イランが本当に核兵器保有を企ているのかどうか、ぼくには分りません。ただ、アフマディネジャド大統領は「イスラエルは世界地図から消すべきだ」みたいなことを平気でいう人です。欧米諸国から見れば、こういう過激な反ユダヤ主義者が核開発をするのは、Clear and Present Danger(今そこにある危機)」なのでしょう。
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登録日:2006年 02月 08日 13:43:55

世界最悪レベルの人道危機

和平合意に調印 内戦に終止符か - スーダン

【ナイロビ/ケニア AFP】スーダンのアリ・オスマン・タハ副大統領(Ali Osman Taha)と同国最大の反政府組織の指導者、ジョン・ガラン(John Garan)は、ナイロビ(Nairobi)で1月8日、長く待たれた和平協定に調印した。両者は協定を尊重し、ダルフール(Darfur)地域の危険について一層認識を高めることが求められている。写真は調印後に握手を交わすタハ副大統領(写真左)とガラン氏。(c)AFP/SIMON MAINA

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<手賀沼湖畔で聞いたこと>
「ダルフールでは140万人の子どもが死に瀕しています」。1月23日の朝。ポケット・ラジオのイヤホーンを耳にあて、いつものように手賀沼湖畔の道を歩いていたら、チラっとそんなニュースが耳をかすめて去りました。ホリエモンのこととか、中国に無人ヘリを不正輸出していたヤマハ発動機のこととかに気を取られていたので、うっかり聞き逃すところでした。自分の町のことをハナにかけるみたいで気が退けますが、手賀沼湖畔はイギリス人陶芸家のバーナード・リーチや、志賀直哉、武者小路実篤、といった白樺派の文人たちが好んで住んだところです。湖畔の遊歩道は風雅な桜並木で、暗いニュースなどを聞きながら歩く道ではないんです。ぼくはほんの20秒ほどのニュースに、たまらなくユーウツになってしまいました。「孤独な散歩者の憂鬱」というヤツです。
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登録日:2006年 02月 01日 19:51:13

ゲリラの後に テロリストが来た

ハマス、ラマラ市で選挙戦勝利の祝祭開催 - パレスチナ自治区

【ラマラ/パレスチナ自治区 1日 AFP】30日、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)はヨルダン川西岸のラマラで、1月25日に実施されたパレスチナ評議会選挙で与党ファタハ(Fatah)に勝利したことを祝う祝祭を開催した。写真は手を叩き歓呼の声をあげるハマス支持者の女性たち。(c)AFP/JAMAL ARURI

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<「テロ組織」とは何か>
1月25日のパレスチナ評議会総選挙で、イスラム原理主義組織「ハマス」が圧勝しました。評議会は、いわば「パレスチナ国民議会」です。ハマスと「戦争」をしているイスラエルが「ハマスはテロ組織だ」というのは、分らないでもありませんが、欧米諸国の政府にも、「テロ組織」のハマスは交渉相手として認められない、という考え方が強いと聞いて、ハタと立ち止まってしまいました。そもそも「テロリスト」とは何ものか。ぼくは基本的な疑問に突き当たっているのです。
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登録日:2006年 02月 01日 19:43:32

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プロフィール
伊藤 延司
(男)
長野県生まれ。京都大学卒。
毎日新聞社ジュネーブ支局長、パリ支局長、学芸部長、出版局次長、英文毎日局長などを歴任。
主な訳書: 『アメリカの鏡・日本』(角川書店)、『壁の向こう側』(毎日新聞社)、『ブッシュ・ベイビーズ』(マーガレット・プライスとの共訳、毎日新聞社)、『犬たちをめぐる小さな物語』(日本放送出版協会)、『ダーティー・ハンズ』(都市出版)など。
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