2006年 04月
あのころの日本を見ているような…
【エベレット/米国 20日 AFP】中国の胡錦涛(Hu Jintao)国家主席は19日、ワシントン州エベレット(Everett)のボーイング(Boeing)社民間航空機部門の工場を視察訪問した。近年、中国の航空業界は世界で最も目覚しい発展を遂げており、中国の航空会社はボーイング社から多くの航空機を購入している。同社によると、中国で使用される旅客機の約63%は同社製だという。写真は、ボーイング社のアラン・ムラーリー(Alan R. Mulally)副社長が見守る中、同社の従業員に演説する胡首席。(c)AFP/Jim BRYANT
【日本がたどった道】
最近の中国を見ていると、ホントあのころの日本に似ているな、と思う。経済大国を目指して、ガムシャラ駆けていたころの日本です。
中国の胡錦涛・国家主席が米ワシントン州に到着(4月18日)して、ボーイング社を訪問したニュースをテレビで見ていたら、中国広東省の河川がカドミウムに汚染されているというニュースが、かぶさるようにして入ってきました。
中国の経済成長率は10パーセントを超え、外貨準備高は8751億ドルに達して日本を抜いた。そんな結構なニュースを聞く一方で、環境汚染と生態系破壊が深刻化しているという噂も、しきりに耳にします。
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登録日:2006年 04月 29日 13:34:15
「バベルの塔」と民族主義
【ブリュッセル/ベルギー 23日 AFP】23日、ブリュッセルの欧州連合(EU)本部で欧州連合首脳会議が開催される。写真は、首脳会議開催を翌日に控えたEU本部内に掲げられた欧州連合の旗。(c)AFP/GERARD CERLES
【フランス人の母国語愛】
「日本人が英語でスピーチするなんて不愉快だ」と言って、日本の総理大臣が席を立ったら、どうなるでしょうね。「国際性に欠ける日本の政治家」ぐらいはましの方で「偏狭なナショナリズム」とか「危険な国粋主義」とか言われて、袋だたきされるに決まっています。だから、日本の政治家は、そんなことは絶対にやりません。
ところが、フランスの政治家は、平気でそういうことをするんです。
3月24日、ブリュッセルで開かれたEU首脳と財界人の懇談会で、シラク大統領が実際にやりました。フランス人のセリエール欧州産業連盟会長が英語でスピーチしたら、不快感もあらわに退席してしまったんです。
フランスのドラサブリエール国連大使が4月13日、「次期国連事務総長は、フランス語が話せなければならない」という注文を出しました。
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登録日:2006年 04月 19日 04:06:53
一口に「宗派対立」と言うけれど
【バグダッド/イラク 7日 AFP】バグダッドで前週、第1回子供シアター・フェスティバルで「道化師と私(The Clown and I)」に出演する予定の2人の俳優が、劇場でリハーサルを終えた直後に武装した何者かに射殺された。写真は6日、同フェスティバルで「道化師と私」の終演後に俳優の一人に抱きつく少年。(c)AFP/AHMAD AL-RUBAYE
【父はシーアで母はスンニ】
イラクには、シーア派とスンニ派が共生してきたジュブーリという部族がいるそうです。バグダッドに住むタハシーンさん夫妻はこの部族出身で、夫はシーア派、妻はスンニ派です。それで、生まれてきた双子の兄弟に、シーア派系の「アリ」とスンニ派系の「オマル」という名前を付け分けました。
ところが、ことし14歳の兄弟の、オマル君のほうが3月半ばごろから、急に学校に行かなくなりました。父親のタハシーンさんが登校拒否の理由を聞くと、学校でシーア派の先生から「オマルはスンニ派の名前だから変えなさい」と言われた。だから、学校に行きたくないというのです。
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登録日:2006年 04月 09日 02:31:50
阿南大使にみるエリートの世間知らず症候群
<トリノ五輪、フィギュアスケート女子シングル・FS>荒川、金メダルを手に表彰台で満面の笑顔 - イタリア
【パラヴェーラ/イタリア 23日 AFP】トリノ五輪、フィギュアスケート・女子シングル、フリースケーティング。ショートプログラムで3位につけた日本の荒川静香(Shizuka Arakawa)は、フリースケーティングでトップとなる125.32点をマークし、合計191.34点として見事逆転で金メダルを獲得した。1998年の長野冬季五輪では13位に終わった荒川は、8年後のトリノの地で悲願の金メダルに輝き、表彰台で最高の笑顔を見せた。(c)AFP GOH CHAI HIN
【心の狭い愛国主義の風潮って?】
5年間、中国大使を務めた阿南惟茂さんが3月24日、北京で離任の記者会見をしていましたが、これを聞いて思ったのは、一体この人は下々の感情を知っているのだろうか、ということでした。「下々」というは、小津安二郎映画のような低い目線に映る社会です。
この会見で阿南さんが言った「歴史問題もさることながら、長期的に深刻なのは両国民の心が乖離していることだ」という危惧には異論はありません。しかし、「心の狭い愛国主義、民族主義の風潮に注意しなければならない」という警告には、アンタ何処の国のことをいってるの?と聞きたくなりました。
たしかに、日本のマスコミの中には「偏狭なナショナリズム」をたしなめる風潮はあります。しかし、「愛国無罪」とかいって、よその国の国旗を燃やしたり、外国の公館や外国人経営の店を襲う反外国人感情を「心狭い愛国主義」というのなら、そんな風潮は日本の何処にもない、とぼくの庶民感覚は反発したくなるのです。
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登録日:2006年 04月 04日 13:29:05
- プロフィール
- 伊藤 延司
- (男)
- 長野県生まれ。京都大学卒。
毎日新聞社ジュネーブ支局長、パリ支局長、学芸部長、出版局次長、英文毎日局長などを歴任。
主な訳書: 『アメリカの鏡・日本』(角川書店)、『壁の向こう側』(毎日新聞社)、『ブッシュ・ベイビーズ』(マーガレット・プライスとの共訳、毎日新聞社)、『犬たちをめぐる小さな物語』(日本放送出版協会)、『ダーティー・ハンズ』(都市出版)など。
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