2006年 09月

クーデターで「民主化の玉が砕けた」というけれど…

<タイクーデター>国王、クーデターを承認 - タイ

【バンコク/タイ 21日 AFP】タイで19日に無血クーデターを起こし、タクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)首相の解任を宣言した陸軍は20日、2週間以内に文民政府に権限を移譲、1年以内に民主主義を回復させる意向を表明した。
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(c)AFP/MIKE CLARKE

AFPBB News


【国のためのクーデター】
9月20日午前1時44分、バンコクに住み着いて5年になる娘のハルナからメールが入りました。
<今、どうやら軍事クーデターが起きたようで、タイのテレビ全チャンネルは国王の写真だけしか流さず。まだ勃発したばかりでどうか分からないけど、タイ人に聞いたら、15年前も、別に政府関連施設以外はシーンとしてたらしいから、大丈夫でしょうとのこと。
心配なさると困るから、ちょくちょくご報告していきます。>
ぼくには、これがタイ・クーデターの第一報でした。
「クーデター」は血なまぐさい言葉ですが、タイのクーデターは、おおむねハルナのメールのように、のんびりしています。
ぼくがバンコクに駐在していた時も、クーデターがありました。ちょうど30年前、1976年10月(だったかな?)の、よく晴れた土曜日の朝でした。
その5年前、1971年にもクーデターがあり、バンコクに赴任する特派員は編集局の幹部から「クーデターだけには注意しろ」と言われたものですが、なにしろ、今度ので戦後16回目ですから。いちいち驚いていられないのです。
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登録日:2006年 09月 28日 03:33:53

「ビンラディン」を造り出したのは誰だ?

<9.11同時多発テロから5年>実行準備段階のアルカイダ映像 - UAE

【ドバイ/UAE 8日 AFP】2001年9月11日の米同時多発テロ5周年を4日後に控えた7日、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラ(Al-Jazeera)は、同時多発テロに向けて準備するウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者と、自爆テロ犯の映像だとするビデオを放映した。
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(c)AFP

AFPBB News


【あの子は優しい子だった】
9.11米同時多発テロから3か月たった2001年12月、米国政府がウサマ(またはオサマ)・ビンラディンというイスラム原理主義テロリストと事件の関連を裏付ける証拠のビデオを公開しました。事件前に写したというビンラディンの映像です。この中で彼は9.11テロについて語っていました。
このビデオを見たビンラディンの実母アリア・ガーネム Alia Ghanemさんは、親しい新聞記者に、こう言ったそうです。
I think the video is doctored.(あのビデオは合成されたものです)
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登録日:2006年 09月 19日 12:53:44

「青蔵鉄道」は解放列車か略奪列車か

胡錦濤国家主席が「奇跡」と賞賛 青蔵鉄道開通 - 中国

【ゴルムド/中国 1日 AFP】1日、チベット(Tibet)自治区のヒマラヤ(Himalayan)山脈に囲まれた地域に世界で最も高所を走る鉄道「青蔵鉄道(Qinghai-Tibet railway)」が開通した。
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(c)AFP/Mark RALSTON

AFPBB News


【チベットを「秘境」と呼ぶなかれ】
今そんなことをいったら叱られますが、昔は「日本のチベット」という言い方がありました。ぼくは長野県の伊那谷出身ですが、それをいうと、よく人から「伊那谷? ああ、すなわち、日本のチベットですな。ガッハッハ」と笑われたものです。
でも、これは断じて陰湿な嘲笑ではなかったのです。若いころのぼくの周りには、大学でも職場でも、互いに出身地の地方性をからかい合う大らかな気風がありました。当時のぼくたちは、それだけ人権意識が未開だったのかもしれません。
その「秘境チベット」に7月1日、超近代的鉄道が開通しました。中国青海省のゴルムドとチベット自治区のラサを結ぶ「青蔵鉄道」です。
ぼくの「伊那谷」には、こんな立派な鉄道はありません。新宿=松本間のJR中央本線に「L特急」が走るようになってから、完全に本線から見放されたチョーローカルな「飯田線」が1時間に1本程度、面倒くさげに往来しているだけです。
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登録日:2006年 09月 12日 00:38:40

予言されていた史上最悪のテロ「9.11」

フセイン裁判3日目、クルド人らが「アンファル作戦」について証言 - イラク

【バグダッド/イラク 23日 AFP】イラク高等法廷で23日、サダム・フセイン(Saddam Hussein)元大統領ほか6被告の3日目となる審理が行われた。
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(c)AFP/DANIEL BEREHULAK

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【サダム・フセインに起因する危険】
2001年9月11日の米同時多発テロ事件を予測していた人がいます。クリントン政権のイラク問題担当顧問だったローリー・ミルロイです。
あのおぞましい事件が起きる1年前に、彼女はこう警告していました。
「明らかにサダム・フセインに起因する危険に対して、クリントン政権は気づかぬふりを貫き通した。アメリカ政府首脳が、このような姿勢をサダム・フセインに対して取り続けるならば、われわれとしては新たな破壊に直面することを覚悟しなければならない。それは、いままで以上の成功を収め、いままで以上に残忍で、いままで以上に甚大な被害をもたらすだろう」
ミルロイのこの予言は、単なる机上の推論ではありません。
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登録日:2006年 09月 03日 13:24:16

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プロフィール
伊藤 延司
(男)
長野県生まれ。京都大学卒。
毎日新聞社ジュネーブ支局長、パリ支局長、学芸部長、出版局次長、英文毎日局長などを歴任。
主な訳書: 『アメリカの鏡・日本』(角川書店)、『壁の向こう側』(毎日新聞社)、『ブッシュ・ベイビーズ』(マーガレット・プライスとの共訳、毎日新聞社)、『犬たちをめぐる小さな物語』(日本放送出版協会)、『ダーティー・ハンズ』(都市出版)など。
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