2006年 09月 28日
クーデターで「民主化の玉が砕けた」というけれど…
【バンコク/タイ 21日 AFP】タイで19日に無血クーデターを起こし、タクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)首相の解任を宣言した陸軍は20日、2週間以内に文民政府に権限を移譲、1年以内に民主主義を回復させる意向を表明した。
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(c)AFP/MIKE CLARKE
【国のためのクーデター】
9月20日午前1時44分、バンコクに住み着いて5年になる娘のハルナからメールが入りました。
<今、どうやら軍事クーデターが起きたようで、タイのテレビ全チャンネルは国王の写真だけしか流さず。まだ勃発したばかりでどうか分からないけど、タイ人に聞いたら、15年前も、別に政府関連施設以外はシーンとしてたらしいから、大丈夫でしょうとのこと。
心配なさると困るから、ちょくちょくご報告していきます。>
ぼくには、これがタイ・クーデターの第一報でした。
「クーデター」は血なまぐさい言葉ですが、タイのクーデターは、おおむねハルナのメールのように、のんびりしています。
ぼくがバンコクに駐在していた時も、クーデターがありました。ちょうど30年前、1976年10月(だったかな?)の、よく晴れた土曜日の朝でした。
その5年前、1971年にもクーデターがあり、バンコクに赴任する特派員は編集局の幹部から「クーデターだけには注意しろ」と言われたものですが、なにしろ、今度ので戦後16回目ですから。いちいち驚いていられないのです。
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登録日:2006年 09月 28日 03:33:53
- プロフィール
- 伊藤 延司
- (男)
- 長野県生まれ。京都大学卒。
毎日新聞社ジュネーブ支局長、パリ支局長、学芸部長、出版局次長、英文毎日局長などを歴任。
主な訳書: 『アメリカの鏡・日本』(角川書店)、『壁の向こう側』(毎日新聞社)、『ブッシュ・ベイビーズ』(マーガレット・プライスとの共訳、毎日新聞社)、『犬たちをめぐる小さな物語』(日本放送出版協会)、『ダーティー・ハンズ』(都市出版)など。
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