カテゴリー [政治]
国連は結局、何もできないのです
【9月17日 AFP】米連邦準備制度理事会(FRB)のアラン・グリーンスパン(Alan Greenspan)前議長(81)が、17日に発売される回顧録『The Age of Turbulence: Adventures in a New World(激動の時代)』の中で、「イラク戦争は原油の利権確保のために始められたようなもの」とブッシュ政権を批判した。
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(c)AFP/Antoine Agasse
【ミャンマー制裁に反対する中露の理由】
民主化要求行動を武力で弾圧したミャンマーの軍事政権に対して、国連安保理は結局、非公式な「警告声明」を出しただけで、なんの行動も起こせませんでした。
ロシアと中国が「内政不干渉」の立場から、欧米主張の経済制裁に強く反対したからですが、こんなことは初めから分かっていたことです。
中国はチベットと新疆ウイグルで、ミャンマー政権と同じようなことをやっているし、ロシアもチェチェンで分離独立運動を弾圧しています。そういう国が、ミャンマーを非難するわけにはいかんでしょう。
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登録日:2007年 10月 04日 04:32:32
「しょうがない」で済まないなら、どうしろと?
【7月5日 AFP】安倍晋三首相は4日、ロバート・ジョセフ(Robert Joseph)米核不拡散問題特使による広島、長崎への原爆投下に関して、「原爆の使用が戦争の終結をもたらした」との発言に対し、「原爆を許すことはできない」との自身の見解を明らかにした。
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(c)AFP
【そんなアマイ話じゃない】
久間さんの「原爆投下はしょうがない」を聞いて、まっさきに思ったのは、ユネスコの世界遺産審査委員会でヒロシマの原爆ドームが世界遺産に登録されたとき(1996年)のことです。米国は登録に反対し、中国は「日本は戦争に対する反省が足りない」といって棄権しました。
原爆ドームの世界遺産登録には、当時の本島等・長崎市長も反対でした。本島さんは共同通信のインタビュー(1997年)で「日本が終戦までの15年間にわたって、やってきた非人道的な行為を考えると、原爆の投下は日本に対する報復としては、しかたがなかった」といっています。
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登録日:2007年 07月 07日 11:56:03
なんだか近代日本を見ているような
【イスタンブール/トルコ 29日 AFP】イスタンブール(Istanbul)のチャーラヤン(Caglayan)広場で29日、100万人以上の人々が世俗主義と民主主義を支持する集会を行った。
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(c)AFP/HOCINE ZAOURAR
【美女たちが震えた石打ちの刑】
イスタンブールで、イスラム系大統領の選出に抗議する数十万人の集会がありましたね(4月29日)。国民の99%がイスラム教徒のトルコで、これだけ多くの人が「政教分離」を叫んで集まるなんて意外でした。
それよりも、その模様をテレビで見ていて、なぜか5年前のナイジェリア暴動を思い出したのが意外でした。
2002年11月、首都アブジャで開かれる予定のミス・ワールド世界大会に反対するイスラム教徒が、大会開催に賛成する新聞社を襲い、それが死者220人にのぼる大惨事に発展した事件です。
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登録日:2007年 05月 25日 01:32:49
「共通の歴史認識」なんて無理な話
【モスクワ/ロシア 3日 AFP】エストニアの首都タリン(Tallinn)から旧ソ連兵の戦争記念碑が撤去されたことに抗議する、親ロシア派の若者団体「ナーシ(Nashi)」のメンバーらが、モスクワの在ロシア大使館周辺の道路を封鎖し、これを受けたエストニア政府が2日、同施設を一時閉鎖した。
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(c)AFP/ALEXANDER TITORENKO
【旧ソ連兵士の記念碑】
エストニア政府が首都タリンの中心部にあった旧ソ連兵士の記念碑を、郊外の軍人墓地に移転したことで、ロシアとエストニアが「歴史認識」をめぐって対立しています。
記念碑は、エストニア国会の移転決議に基づいて4月26日、政府が撤去作業を始めたのですが、これに抗議して記念碑周辺に集まったロシア系住民と警官隊が衝突し、1人が死亡しました。
モスクワでは、プーチン大統領の「親衛隊」といわれるナーシ(我ら)の若者たちがエストニア大使館を取り巻き、一時は交通がストップする騒ぎになりました。ロシアの上院も撤去の翌日、プーチン大統領にエストニアとの国交断絶を求めるなど、かなりナショナリスティックな反応をみせています。
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登録日:2007年 05月 18日 12:46:21
シャシャリ出る「民主主義」の危なさ
【東京 18日 AFP】伊藤一長・長崎市長が銃撃され死亡した事件で、広島市長や反核団体が18日、核兵器の廃絶に向けて国内外で精力的に活動していた同氏の死を悼み、激しい憤りを表明した。
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(c)AFP/TOSHIFUMI KITAMURA
【まるで牛刀で鶏を割くような】
<それにしても民主主義を否定する暴力が、憎んでも憎んでも繰り返されるのはなぜだろう。>
伊藤一長・長崎市長が暴力団員にピストルで射たれた事件(4月17日)の翌日、朝刊で読んだ社説の一節です。
これって民主主義を否定するテロだったの?
こんなことを言ったら、お前も民主主義を否定するのか、と叱れられるかもしれませんが、まるで「鶏を割くのに牛刀を用いる」みたいな感じがしたんです。
社会面の見出しがまた、衝撃でした。
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登録日:2007年 04月 27日 03:49:19
今に始まったわけではない「米国流」の押し付け
イラク議会建物内で爆発、議員2人死亡、10人以上負傷 - イラク
【バグダッド/イラク 12日 AFP】イラク議会の建物内の食堂で12日、爆発が発生し、議員のうち2人が死亡、少なくとも10人が負傷した。
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(c)AFP/WATHIQ KHUZAIE
【民主主義の象徴に自爆テロ】
イラク連邦議会が自爆テロに襲われました(4月12日)。ブッシュ米大統領は「民主主義の象徴を爆破しようとする敵がいる」といいましたが、イラクの民主主義って、どんな民主主義なんでしょうか?
ぼくも民主主義否定のテロを憎む気持ちは人後に落ちませんが、このテロはアメリカン・ウエーを押し付けられたイスラム社会の反発である、という冷ややかな見方をする人もいます。
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登録日:2007年 04月 16日 01:05:25
「従軍慰安婦」問題をめぐるイヤ〜な言説
【ニューヨーク/米国 7日 AFP】北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議での合意に基づきニューヨークで行われていた米朝国交正常化の作業部会は6日、2日間の日程を終了した。
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(c)AFP/Stan HONDA
【テロ支援国家って何?】
北朝鮮核問題をめぐる6か国協議の米朝国交正常化作業部会を終えて、ニューヨークから北京に向う途中、成田空港に立ち寄った北代表のキム・ゲグアン(金桂冠)外務次官が、ちょっと気になることを言っています(3月8日)。韓国の新聞「中央日報」の単独取材に、テロ支援国家の指定解除は「すでに合意された問題だ」と答えたのです。もし「合意」が事実なら、日本の最優先課題である「拉致問題」を迂回してでも、北との関係正常化をはかろうというのが、アメリカの真意かもしれません。
北が「テロ支援国家」に指定されている理由のひとつは、国家権力が日本人を拉致してきたからではないですか。日本人としては、そう考えたいところですが、キム次官の言葉を信じるなら、必ずしもそうではなかったみたいです、
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登録日:2007年 03月 10日 18:30:11
「友好」という名の空々しさ
【Szazhalombatta/ハンガリー 9日 AFP】国内石油ガス会社モル(Mol)が9日、石油輸送をめぐるロシア、ベラルーシ両国間の摩擦により、ハンガリーに対する石油供給が停止していることを発表した。
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(c)AFP/ATTILA KISBENEDEK
【ギクシャクしたロシア・ベラルーシ関係】
むかし「持てる国」と「持たざる国」という言葉をよく聞きました。石油・天然ガス資源をフルに使ってCIS(独立国家共同体)を抑え込んでいく、最近のロシアを見ていると、まったく「持てる国」とは強いものだと、あらためて思います。
やり方がアコギなんです。もっとも、そう思うのは「持たざる国」に生まれたものの嫉みかもしれません。
CISの中で、欧米寄りの姿勢をみせるウクライナやグルジアに対して、天然ガス・パイプラインの蛇口を閉めるのはまだしも、ロシアに忠実なベラルーシにまで、石油と天然ガスの価格をつり上げて、両国関係をギクシャクさせるのですから、アコギじゃないか、と言いたくなるのです。
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登録日:2007年 01月 14日 15:35:46
ホトトギスは鳴くか:核保有国になった北朝鮮
<北朝鮮核問題>ヒル米国務次官補、6か国協議年内再開に意欲 - 東京
【東京 30日 AFP】北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議再開に向け北京で日程調整の協議に臨んだクリストファー・ヒル(Christopher Hill)米国務次官補は30日、帰国途中に東京を訪れ、外務省の佐々江賢一郎アジア大洋州局長と会談した。
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(c)AFP/KCNA via KNS
[北の誓約]
1980年代後半から1990年代前半までの10年間は、恐らく朝鮮半島が戦後初めて平和のムードに包まれた時期だったと思います。金日成統治下の1985年12月、北朝鮮は核拡散防止条約(NPT)に加盟しました。88年10月には、北朝鮮の金日成国家主席と韓国の廬泰愚大統領が「朝鮮半島非核化共同宣言」を高らかに歌い上げ、3年後の91年に南北朝鮮は国連同時加盟を果たしたのです。
それがどうでしょう。北朝鮮は、飢える国民をよそに「核保有国」を豪語し、国際的に孤立の一途をたどっています。
北朝鮮が自ら意図してここに至ったのか、あるいは予期できなかった様々なイベンツ(発生事実)の積み重ねで、核を持たざるを得なくなったのか。
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登録日:2006年 12月 05日 15:27:41
寒い国から来たスパイとお寿司
【ロンドン/英国 21日 AFP】亡命先のロンドンで1日に毒を盛られ重体となっていたロシア連邦保安局(FSB)のアレクサンドル・リトビネンコ(Alexander Litvinenko)元中佐の容体が悪化し、入院中のUniversity College病院で集中治療室に移されていたと、21日、同病院の医師団が発表した。
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(c)AFP
【放射性物資で暗殺】
イギリスに亡命していたロシアの元スパイが、ロンドンで一服盛られ、病院で死にました(11月24日)。殺されたスパイは、アレクサンドル・リトビネンコという元エフエズベー中佐で、毒はポロニウム210とかいう放射性物質だそうです。
ロシアのスパイといえば、冷戦時代のスパイ小説に盛んに登場したソ連国家保安委員会(カーゲーベー=KGB)が有名です。エフエズベーはその後身のロシア連邦保安庁(FSB)です。
KGBもFSBも、アメリカのFBIに相当する国内捜査機関ですから、厳密には「スパイ」といえるかどうか疑問ですが、とにかくリトビネンコ中佐はスパイということになっています。
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登録日:2006年 11月 30日 13:52:47
- プロフィール
- 伊藤 延司
- (男)
- 長野県生まれ。京都大学卒。
毎日新聞社ジュネーブ支局長、パリ支局長、学芸部長、出版局次長、英文毎日局長などを歴任。
主な訳書: 『アメリカの鏡・日本』(角川書店)、『壁の向こう側』(毎日新聞社)、『ブッシュ・ベイビーズ』(マーガレット・プライスとの共訳、毎日新聞社)、『犬たちをめぐる小さな物語』(日本放送出版協会)、『ダーティー・ハンズ』(都市出版)など。
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