足並みの乱れ


世界的な株安連鎖が続いている。発端は、ギリシャの財政悪化問題であったが、EUの債務対策、朝鮮半島情勢が悪化するなど、回復の兆しが見えない。また国内においては、普天間問題を巡る鳩山首相の迷走により、事態は、より複雑化、不透明化するなど、国内外ともに不安定な状況だ。そして、これらの諸問題に共通しているのが「足並みの乱れ」だ。

まず、朝鮮半島問題。金大中政権下で推進され、盧武鉉政権に継承された、太陽政策によって、南北統一を図ろうとしていたが、北朝鮮が国連の反対を無視して核実験を行ったことから、政策そのものに批判が集中。以後、両国の足並みが乱れている最中の今回の事件である。

次にギリシャの財政問題。前政権下での問題とは言え、一国の国債が大幅に格下げされるなど、同国の信用問題だけでなく、EU全体の問題としても深刻だ。EUについては、同国だけでなく、スペインやポルトガルの財政についても懸念が広がっており、EU財政全体の足並みが乱れている。

それだけではない。ギリシャに至っては、国の政策に国民がデモで反対するなど、主権を握る国民と、その国民から選挙で選ばれた者の政策が、真っ向から対立しているという乱れ振りだ。

そして、こうした状況に、火に油を注いだのが、ドイツによる「空売り規制の適用」だ。それも、フランスをはじめとする、EU各国に、事前に何の相談もなく実施したということから、各国の今後の動向に波紋が広がっている。このことは、EUが債務問題解決に向けて、全く足並みが揃っていないことを示唆している。


一方、国内においては、小沢幹事長の再聴取問題や普天間問題を巡り、党内、連立政権内で、足並みが乱れている。内閣を構成する大臣の意見も政府としての統一性がみられない部分があるなど、常に安定性に欠けた政権であるとこを露呈している。

株価下落にせよ、国内問題にせよ、当事者間の足並みが揃わなければ、投資家の不安から株価が下落したり、また内閣支持率がより低下するなど、混乱するのは当然のことだろう。

当事者はそのことをよく認識して、解決にあたってもらいたい。

あなたの会社は、足並みが乱れていませんか?

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登録日:2010年 05月 27日 06:46:19

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プロフィール
如月 薫
東京都在住。外資系メーカーの営業職を経て、某サービス系企業の人事部に在籍。人事・労務業務の他、企業の倒産・再生の取材活動も実施。現在は社員教育、採用に注力する傍ら、フリーで教育・ビジネス関連(ビジネス文書書式集本、中小企業向採用・教育等冊子)の執筆も行っている。
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