国民の声


エジプトのデモが止まらない。それどころか、各地で略奪が行われるなど、夜間外出禁止令発令も、無政府状態化しつつあり、全く収束の方向性が見えない。世界各国から観光客が押し寄せる、世界的に有名な「エジプト」は一体どうなってしまうのか。

今回のデモは、数日前に起こった、チュニジアの政変が、大きく影響している。長く続いた独裁政権、自由な言論が許されない統制、経済政策の失策に基づく、貧困と拡大と貧富の格差への不満など、他のアラブ諸国も同じ構造を抱えている。このままムバラク政権が崩壊するとなると、イエメンやアルジェリアなどにも大きな影響を与えることは必至だ。

このままでは、世界の政治、経済に与える影響は、計り知れない。
そのひとつは、中東諸国への影響だ。
エジプトは、アラブの盟主として、アメリカの中東戦略で、重要な位置を占めてきた。アラブ諸国にあって、イスラエルとはじめて和平条約を結んだ同国は、アメリカが進める、イスラエルとパレスチナにおける「和平交渉」においても、常に重要な役割を果たし、その中心にあったのが、ムバラク大統領であったからに他ならない。

オバマ大統領が、ムバラク大統領に直接電話し、民主化を強制せず、「改革の実行」を迫ったのも、エジプトの早期安定を望んでいるからだろう。

もうひとつは、中東諸国との関係における「原油価格の高騰」だ。
今、経済の建て直しを図る先進諸国では、金融緩和政策が推進され、行き場を失った世界のマネーが、原油などの資源へ投機マネーとして、つぎ込まれている。

ただでさえ、高騰している原油価格が、今回の騒動によって、不安定化し、更なる原油価格の高騰を招く恐れがある。

デモを強制的に阻止し、死傷者が拡大するようなことになれば、それこそ、イスラム過激派が台頭するきっかけをつくり出してしまうことも懸念されよう。


今のエジプトでできることは、事態の原因を冷静に分析し、先進諸国と連携しながら、民主化を国民に約束することしかないだろう。

これを機会に、独裁政権の膿を出し、国民のための民主化を進めた指導者として、歴史にその名を刻むことを望むのは、私だけではないハズだ。

あなたの会社は、従業員の「声」をきちんと聞いていますか?

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登録日:2011年 01月 30日 18:37:37

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プロフィール
如月 薫
東京都在住。外資系メーカーの営業職を経て、某サービス系企業の人事部に在籍。人事・労務業務の他、企業の倒産・再生の取材活動も実施。現在は社員教育、採用に注力する傍ら、フリーで教育・ビジネス関連(ビジネス文書書式集本、中小企業向採用・教育等冊子)の執筆も行っている。
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