2006年 07月
情報資産漏洩防止に秘策はあるか
【アトランタ/アメリカ 6日 AFP】米当局は5日、コカコーラ(Coca-Cola)の企業秘密をその最大のライバル会社ペプシコ(PepsiCo)に売ろうとした罪で、3人を起訴した。
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(c)AFP/DOUG COLLIER
ライバル企業、機密情報、情報通信、FBI、ダークなどなど。この記事をみて、まるでスパイ映画を見ている様だと思った人も多いだろう。
一体いくらで、どんな情報を、売ろうとしたのかは、分からないが、犯人がコカコーラ社、内部の者だとしたら、ショックは大きいハズだ。
■日本版SOX法
アメリカに限らず、日本でも情報漏洩や、従業員による不祥事は多発している。個人情報漏洩、横領、インサイダー取引など、連日のように報道されていることを見れは明らかだ。日本版SOX法の導入が検討され、内部統制が求められる中、どのようにして不祥事を防ぐかは、今までに増して重要な問題だ。
■日本の不祥事
そもそも日本における不祥事、不正は、大きく三つに分けることができる。一つは汚職。二つ目は資産の横領。三つ目は虚偽報告だ。
中でも最も多いのが、二つ目の資産横領といわれている。ある監査法人の調査によると、企業が被害を被った不正のうち、資産の横領は、管理職で73%、非管理職でも87%という高い割合で発生しているというから驚きだ。
■動機は「金」
このように多い資産横領たが、その動機は「金」だ。単純にカネへの希求が高く、借金苦やギャンブルも加えると、全体の70%以上が何らかの「金」に関するトラブルが原因だという。また犯行は、ベテラン社員に以外と多いというが、長年の経験から、「バレないだろう」という心のスキが、犯行を後押ししているようだ。
■未然防止策
こうした資産横領や虚偽報告を、未然に防止する方法としては、例えば、資産横領なら、現預金や在庫のチェック。虚偽報告であれば、売上げの架空計上や架空伝票といった書類等にチェック機能を持たせ、社内体制を整備すれば可能であろう。
ただし、一度、体制を整備したらそれで終わりではない。常に改善することと、定期的な点検が必要だ。
■システム管理も万全ではない
では、今回のコカコーラ社のように、同じ資産でも、「情報」資産の場合はどうか。
情報システムの完備、パスワード、閲覧者限定、指紋照合など、極秘情報は、情報通信システムを駆使して徹底的に管理すれば、万全だろうか。
いや、そうとは思えない。最大の敵は、機密情報を扱う「人」の心だ。
■最後は倒産するぞ!
ではとうすればよいか。それは、なぜ漏らしてはいけないのか、漏らしたらどうなるのか、をきちんと教育し、理解させることだ。
私はこの情報資産の漏洩について、新入社員に、いつも次のことを伝えることにしている。
「情報資産そのものが、会社の商品だ。その資産を垂れ流せば、会社の商品は価値が無くなる、売上げが落ちる、給料やボーナスがカットされる、やる気が出なくなる、ますます売上が下がる、最後は倒産するぞ!」と。
「誓約書」は処罰をするための紙切れにすぎなない。情報を扱う「人」のモラルをどう育成するか。これは永遠の課題かもしれない。
あなたの会社は万全ですか?
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登録日:2006年 07月 15日 11:49:48
失われたモチベーション
【フランクフルト/ドイツ 1日 AFP】06サッカーW杯・準々決勝、ブラジルvsフランス。試合はフランスのティエリー・アンリ(Thierry Henry)のゴールでフランスが1-0で優勝候補筆頭のブラジルに勝利し、準決勝進出を決めた。写真は、交代でベンチへ戻ったアンリを迎えるフランスのレイモン・ドメネク(Raymond Domenech)監督(右)。(c)AFP/JOHN MACDOUGALL
優勝候補の筆頭といわれたブラジルが、フランスに負けた。この白と黄色のコントラストは、残酷なまでに敗者と勝者を印象づけている。ブラジルはなぜ負けたのか。これがワールドカップだ、といえばそれまでだ。しかし敗因は、ワールドカップで戦う意味を、見失ったのだからではないか。全くといっていいほど感じられられなかった、モチベーションはそれを裏付けているとしか思えない。
■モチベーションとは
モチベーションは、「やる気」「動機づけ」といった意味に使われるが、言葉自体は比較的新しい。経営学や人事・管理の分野ではこれを一つの理論として研究がなされている。スポーツを科学的な視点から捉える場合も、人事・管理面でのモチベーションを応用する場合が多く、今や、このモチベーションは幅広い分野で使われている。
■スキル×モチベーション=成果
人事・管理面では、会社の業績、成果を「スキル」×「モチベーション」という式で表すことがある。スキルは能力、モチベーションはやる気だ。ある仕事をする場合、その仕事に必要な能力がなければ、仕事ができないのは当然だが、やる気がゼロなら、いくら能力が高くても、成果はでない。ブラジル選手の能力の高さは、誰もが認めるところだろう。しかしやる気がなければ成果は出ない。いくらブラジルでもだ。
■目標の設定とモチベーション
スポーツでも人事管理でも同じことが言えるが、目標の設定があるかないかでは、人のモチベーションは大きく左右する。高い方がモチベーションを高めるのが一般的だが、目標そのものがが高すぎると、逆効果になることがある。そのため、最終目標との間に、中間目標を設定し、段階毎にクリアしていく方法が、最も効果的だ。
■ 失敗と成功のバランス
ある物事に成功、達成した場合、人は嬉しい、と感じるのは誰でも共通だろう。成功や達成した時の感情は、次への大きな原動力となりやすい。だが、成功や達成が続くと、新鮮味がなくなり、モチベーションは低くなるという傾向にある。逆に失敗ばかりでは、自信が喪失、劣等感など、ますますモチベーションが下がる。
つまり指導者は、この成功と失敗を正確に認識し、バランスよく刺激として活用する必要がある。
■ブラジルとフランスの状況
ブラジルは今大会の前評判が良かったことは、誰もが知るところだろう。優勝候補の筆頭に挙げられ、スター選手を多く抱える同国は、誰が先発出場しても遜色ないほど、選手層が厚かった。
これに対してフランスは、世代交代が進まず、引退宣言をした選手を呼び戻すなど、決して前評判は良くなかった。
■モチベーションは伝染する
しかし、前回大会優勝や、所属クラブでビッグタイトルを獲得したスター選手が多いなど、チーム、個人双方で成功が続いたブラジルは、今大会で優勝する新鮮味が失われ、結果モチベーション確実に低下していった。
これに対して、多くの課題を抱えていたフランスは、目標を優勝に置きながらも、試合毎に課題を一つひとつクリアしていった。試合を重ねる毎に団結し、強くなっていったのは、まさに選手一人ひとりのモチベーションが伝染し、高くなっていった証拠だろう。
選手一人ひとりが、目標達成のために何をしなければならないか、何をすればいいのかを理解し、行動する組織には勢いがある。
目標に対するモチベーションを失ったブラジルは負けるべくして負けたといっていい。
今回の失敗を糧に、次は成功することを信じてやまない。
あなたの会社は、モチベーション高いですか?
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登録日:2006年 07月 06日 09:44:21
- プロフィール
- 如月 薫
- 東京都在住。外資系メーカーの営業職を経て、某サービス系企業の人事部に在籍。人事・労務業務の他、企業の倒産・再生の取材活動も実施。現在は社員教育、採用に注力する傍ら、フリーで教育・ビジネス関連(ビジネス文書書式集本、中小企業向採用・教育等冊子)の執筆も行っている。
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