2006年 10月 30日

大企業病

ソニー、年度業績下方修正、営業利益62%減 - 東京

【東京 19日 AFP】ソニーは19日、2007年3月期連結決算の営業利益予想を50%以上下方修正した。発煙事故が発生したパソコン向けリチウムイオン電池の回収問題、およびゲーム事業における次世代ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」の発売延期や値下げなどにより、7月予想の1300億円から62%減の500億円となる見通し。写真は同日、記者会見で質問を受け、唇をかむ同社の大根田伸行CFO。(c)AFP/YOSHIKAZU TSUNO

AFPBB News


「大企業でありながら唯一大企業病とは無縁だ」と言われた世界のソニー。
しかし、近年のソニーは残念ながら低迷を続けている。ソニーもついに大企業病にかかったといってもいい状況だ。巷では、大企業病ならぬ、ソニー病というタイトルの本まで出版されている。

そもそも、大企業病とは、「社員が外=(お客様)に向いているのではなく、内(社内)に向いて仕事をしている状況」をいう。「官僚主義」、「セクショナリズム」、「事なかれ主義」、「縦割り主義」などが代表格だ。

また、大企業病は、大企業だけで発生するものではない。中小企業であっても、いつ患うかわからない。大企業病にかかれば、企業・組織の活力は低下し、目標達成はおろか、存続も危うくなる。

では、「大企業病」をどのように発見するか
それには、きるだけ早く、その兆候なり症状を発見することだ。たとえば、「自分はよくやっていると自惚れている社員が多い」「タブーが多い」「決めない。決まらない」「上を向いて仕事をしている」「新しいことに挑戦しない」「会議が多い」「内部資料づくりが多い」などといった症状だ。

では、どのように克服すればよいか
それは、行動基準を全社員に提示し、組織の統制を徹底的に図ることだ。組織を整備し、行動基準が方針としてうちだされてこそ、目標に向って進むことができる。それがやがて、企業風土、文化となる。

かつて、ソニーは「改革精神」が企業文化だった。組織が大きくなるにつれて、また時代の変化とともに、この精神が薄れていったといわざるを得ない。確かにソニーは大企業だ。世界的なブランドとして、知らない人は恐らくいないだろう。しかし、ブランド力=従業員の精神ではないのが、今のソニーだ。

同社のホームページには、株主に向けたハワード・ストリンガーCEOのメッセージが掲載されている。その中で、「組織間の壁“サイロ”を解消」「全事業間のコミュニケーションを円滑」という言葉が出てくる。

組織間の壁があり、コミュニケーションの円滑化が必要なくらい、同社は大企業病に侵されていたといっていいだろう。
かつてのソニーに戻るため、早期発見、早期治療に期待したい。

あなたの会社は大企業病にかかっていませんか?

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登録日:2006年 10月 30日 17:16:41

システムダウンは「予想外?」

ソフトバンクモバイル、新料金体系を発表 - 東京

【東京 23日 AFP】ソフトバンク孫正義社長が23日、携帯電話事業ソフトバンクモバイルの新料金体系を発表した。24日より実施する。同社は4月、英携帯電話事業ボーダフォン(Vodafone)の日本法人ボーダフォン・ジャパンを約1兆7500億円で買収し、名称を変更した。ボーダフォン・ジャパンは業績が伸び悩んでいた。写真は23日、都内のホテルで会見する孫社長。(c)AFP/YOSHIKAZU TSUNO

AFPBB News


予想外割引に続き、予想外のシステムダウン。ソフトバンクは大丈夫なのだろうかと不安になった購入者も多いだろう。
この事態で思うのは企業の危機管理体制だ。

そもそも企業における危機管理は、特定のリスクを対象とするのではなく、あらゆる可能性を想定して検討されるものといわれる。この点で、危機管理は、経営手法としての「リスクマネジメント」とはに含まれると解釈されている。

まず、リスクマネジメントは、企業の経営に、良くない影響を与えると想定されるすべてのリスクを把握し、リスクによって被る被害を最小限に抑えるというものだ。企業経営上のリスクがせ、合理的かつ迅速にコントロールすることができれば、損失はすぐに挽回できるといえる。

一方、危機管理は企業経営や事業活動がせ、深刻な損失を被る、または社会一般に影響を及ぼすと予測される事態を「危機」と捉え、その危機をコントロールする活動すべてをいうとされる。

つまり、リスクマネジメントは、まずリスクを把握することからスタートするものであるのに対し、危機管理は、企業経営に深刻な影響を与える重大なリスクのみに焦点を当て、リスク発生時の損失を、最小限に抑えるという活動といえる。

ソフトバンクがボータフォンを買収した時、業界にはかなりの衝撃が走ったという。
それと同時に、消費者は、ソフトバンクによる携帯料金の価格破壊に期待したことは事実だ。

しかし、今回の事態をみると、戦略推進の一方で、危機管理そのものが、後回しになっていたと思われても仕方あるままい。

戦略の推進と危機管理は表裏一体だ。予想外割引が、予想外に被害を受ける。ソフトバンクにとっては何とも皮肉な事態だが、早く事態が収束することに期待したい。

あなたの会社は、予想外な危機に陥っていませんか?

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登録日:2006年 10月 30日 10:30:11

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プロフィール
如月 薫
東京都在住。外資系メーカーの営業職を経て、某サービス系企業の人事部に在籍。人事・労務業務の他、企業の倒産・再生の取材活動も実施。現在は社員教育、採用に注力する傍ら、フリーで教育・ビジネス関連(ビジネス文書書式集本、中小企業向採用・教育等冊子)の執筆も行っている。
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