2007年 01月

成長の秘訣

キャノン2006年12月期決算発表、過去最高記録更新 - 東京

【東京 30日 AFP】キャノンは29日、都内で会見し、2007年の12月期決算を発表した。発表によると、2006年通期純利益が連結で前年比18.5%増の4553億万円で大幅な増益となり、過去最高記録を更新した。好調なデジタルカメラやプリンター事業が売上に寄与したもので、2007年も堅調な株価推移を見込んでいるという。写真は同日、会見に臨む同社の田中稔三専務取締役。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO


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キャノンが元気だ。1998年には225億円の赤字だったのが、2000年には1,338億円の黒字、そして、今回の過去最高益と、見事なまでにV字回復を成功させている。

この成功の秘訣は一体どんなところにあるのだろうか。日本経済新聞社発行の「キャノン 高収益復活の秘密」をみると、いくつか見えてくる。

第一に、研究開発費に相当な投資をしているということだ。
売上高の10数%をその費用にあて、1987年には米国での特許出願数でIBMを抜きトップに立っている。カメラメーカーから始まった同社は、「多角化をやりながら、らせん状に高付加価値産業に変換」し、複写機、コンピューター周辺機器への事業で幅を広げてきた。

第二は、生産技術の改善だ。
従来のベルトコンベア式を止めて「セル生産方式」を導入したことだ。セルは「細胞」という意味で、少人数のチームが複数の工程を一貫してこなし、一つの製品を作り上げるシステムのことを指す。これはトヨタの生産方式である「個別一品受注生産」が原点とされるが、工場生産においては、キャノンやトヨタの方式が、今後あらゆる業界で参考モデルになるのではないだろうか。

第三は、リーダーシップだ。御手洗社長は、米国での業務経験が長く、米国流の「合理主義者」という見方も多い。しかし、この本をみる限りでは、基本的な考えは非常にシンプルなもので、日本型経営の良い点も多く採り入れている。

社長は、「終身雇用は維持する、雇用は守っても年功序列は壊す」といったとされるが、日本的雇用慣習である終身雇用を維持することで従業員に「安定」を約束し、一方で米国流の「実力主義」を取り入れているのだ。

また、マネージャーの心得についても、「上に行くほど私的な生活はなくなる。嫌ならおりろ。全体をよくすることに意義を感じるのが管理職だ」と語ったという。

必要な投資、改善、リーダーシップ。どれをとっても決して真新しいものではない。当たり前のことを当たり前にやる。確実にやることが、成長の秘訣といえそうだ。

あなたの会社は当たり前のことを確実に実施していますか?

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登録日:2007年 01月 31日 12:27:28

人間力

「女性は産む機械」発言の柳沢厚労相、安倍首相が厳重注意

【東京 29日 AFP】女性について「産む機械、装置」などと発言した柳沢伯夫厚生労働相に対し、安倍首相は29日午前、同厚労相から電話で説明を受けた後、厳しく注意した。
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(c)AFP/Yoshikazu TSUNO

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安倍政権がズタズタだ。
政治団体の「不適切な会計処理」で佐田玄一郎前行政改革担当相が引責辞任したのに続き、伊吹文明文部科学相、松岡利勝農相、中川昭一自民党政調会長らの事務所費問題噴出。

さらに追い討ちをかけるかのように、柳沢伯夫厚生労働相の「女性は産む機械」発言など、とても国を代表している人たちの行動や発言とは言い難いものばかりだ。下品とまではいかないまでも、品格、品性があるともいえない。

書物によると、品格とは「その人やその物に感じられる気高さや上品さ、品位」。また品性とは「道徳的基準から見た、その人の性質、人格」のことをいうが、問題となっている閣僚には、特に品性がみられない。

会社でもそうだが、組織において上位にある者には、それなりの品格、品位が必要だ。お客さまや取引先は、社長や部長といった肩書きには、それなりの品位、品格をイメージしている。つまり肩書きが上位であればあるほど、責任は重く、品位、品格も重視される。それは一種「尊敬」に似たものではないだろうか。

ある組織の中で一緒に仕事をするのなら、「尊敬」できる人の元でやりたいと誰もが思うハズだ。その人から学ぶことも多いし、なによりモチベーションがあがる。逆に尊敬できない人と一緒に嫌々ながら仕事をするのでは、モチベーションは下がる一方で、良い結果は出ない。

今回の柳沢大臣は、「すぐに不適切だと思った」などと苦しい言い訳をしているが、ほんの少し口が滑っただけで、これほどまでに怒りや不信感を買うとは思ってもいなかったことだろう。

普段会社にいてもどれだけの上司、マネージャーが「不適切」な発言をして、部下や従業員から不信感を買い、モチベーションを下げているだろうか。このような人に「ついて行きたい」と思う部下や従業員はいまい。

品格、品性は、その人のもつ総合的な人間力といってもいい。

あなたの会社には、人間力のある幹部が多くいますか?

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登録日:2007年 01月 30日 14:48:25

開発力=現場力

任天堂、DSとWii好調で第3四半期は純利益45%増 - 東京

【東京 25日 AFP】任天堂は25日、第3四半期業績を発表。
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(c)AFP/Yoshikazu TSUNO

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任天堂が大変元気がいい。携帯用ゲーム機「ニンテンドーDS」に加えて、昨年末から販売を開始した次世代家庭用ゲーム機「Wii」も品切れ状態が続くほど、好調な売れ行きが続いている。

また、株価の方も前日比550円(1.61%)高の3万4700円まで上昇し、1990年8月3日に付けた上場来最高値を約16年半ぶりに更新するなど、こちらも大変元気だ。

家庭用ゲーム機といえば、任天堂のライバルとしてソニーも「プレイステイション3」を発売しているが、現時点では任天堂が販売数を上回っている。技術力を全面に出したソニーに対し、全く新しいスタイルのゲーム機を開発した任天堂に軍配が上がった格好だ。

こうした新しいゲーム機の開発は、どのようにして生まれるのだろうか。もちろん今までの経験や知識は必須だろう。しかし、最も重要なのは、開発現場に「現場力」があるからだと思う。最近は開発現場だけでなく、営業や事務といった様々な現場で求められるようになっているが、そもそも現場力とは何か。

それは、「現場と個人が有機的にマッチした場合に出現する、人の具体的な技能または能力のこと」といわれる。そして、現場力を構成する要素として、場所、意識、道具、コミュニケーションなどがあるとされる。

例えば、商品開発の現場を例とすれば、商品開発を担当する複数の従業員が働く場所が必要であり、何をする部署であるかという明確な「意識」が必要となる。そして、その意識を具体的に行動に移すための様々な道具が必要であり、従業員同士の闊達なコミュニケーションが必要だ。

中でも特に必要なのは、コミュニケーションだろう。そのために責任者は、従業員の意見を真摯に受け止め、アイディアや発想をいつでも伝達できる雰囲気をつくることが大切だ。また、どんな意見も決して否定しない寛大な心も必要だ。

よく「何でもいいから、提案してくれたまえ」というマネージャーがいるが、こういう人に限って人の意見に耳を傾けず、自分の意見をとおそうとしていないだろうか。こうなってしまっては、もう誰も提案などしないのは明らかだ。

開発力は現場力。現場力はコミュニケーションができる雰囲気をつくることだといってもいい。

あなたの会社は、現場力がありますか?

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登録日:2007年 01月 30日 11:19:49

「らしさ」の追求

バーバリー3月に英国工場閉鎖、広がる波紋 - 英国

【ロンドン/英国 15日 AFP】先日、イギリスの老舗ファッションブランド「バーバリー(Burberry)」は国内生産を中国生産に移行すると発表した。それに伴い、3月には英国工場を閉鎖することを明らかにした。閉鎖に伴い約300人が職を失う可能性があるとして、工場のあるウェールズ南部Treorchyでは反対運動が行われている。写真は、1月14日に撮影された工場への張り紙。紙には、‘ロンザ(Rhondda)地方で働くバーバリー職員を救おう’というメッセージが書いてある。(c)AFP/Geoff Caddick

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生産コストを削減するために工場を閉鎖し、労働力の安価な海外に生産拠点を移転する。こうした事業戦略は日本企業だけでなく、世界でも決して珍しいものではない。

しかし、工場があるTreorchy出身でハリウッドスターのヨアン・グリフィズ氏が抗議状を同社幹部に送りつけたり、チャールズ皇太子が「中国への工場移転を何とか止められないか」との問い合わせを関係閣僚に行うなど、ちょっと様子が異なっている。

バーバリー側では「マドンナやベッカム夫妻などの意見も合わせて考慮したい」とコメントしたというが、一ブランドの事業戦略に王室やスターが抗議・意見するあたり、単なるブランドではない。

そもそもバーバリーはどのようなブランドなのか。
解説書等によると、創業者はトーマス・バーバリー。「ギャバジン」といわれる耐久性・防水性に優れた新素材を生み出し、第一次世界大戦時にはトレンチコートとして英国陸海軍に正式採用され一躍有名になった。

「バーバリーコート」と称されるそのアイテムは、作家のコナン・ドイル、英元首相ウインストン・チャーチル、女優キャサリン・ヘプバーンら数々の著名人が愛用したことでも有名で、英国王室御用達を拝命している、格式の高いブランドだ。

では「ブランド」とは何か?
ひとことでいえば、「らしさ」ではないだろうか。バーバリーでは、「伝統」「格式」「英国代表ブランド」「仕立ての良さ」「品」「王室」が「らしさ」であり、ブランドとして成り立っている。

そして、「らしさ」は顧客だけでなく、従業員や株主に「価値」を与えている。つまり、企業が顧客に提供する「顧客価値」、企業が従業員に提供する「従業員価値」、企業が株主に対して提供する「株主価値」だ。

確かに工場移転はコスト削減戦略の一つであろう。しかし、今回の騒動をみると、移転によって、バーバリーらしさの総てを失ってしまうかのように思えてならない。

ブランドだけでなく、全ての企業が勝つために必要な武器は、「らしさの追求」ではないだろうか。

あなたの会社は「らしさ」を追求していますか?

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登録日:2007年 01月 16日 13:29:11

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プロフィール
如月 薫
東京都在住。外資系メーカーの営業職を経て、某サービス系企業の人事部に在籍。人事・労務業務の他、企業の倒産・再生の取材活動も実施。現在は社員教育、採用に注力する傍ら、フリーで教育・ビジネス関連(ビジネス文書書式集本、中小企業向採用・教育等冊子)の執筆も行っている。
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