2007年 07月 31日
リーダーシップと決断力
【7月30日 AFP】安倍晋三(Shinzo Abe)首相は30日、続投を正式に表明し、内閣改造を行う意向を示した。
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(c)AFP
「改革か後退か」、「改革を実行します、自民党」。
こぶしを握り締め、力強く訴えていたTVCMの健闘空しく、自民党は惨敗した。
今回の敗因はいったいどこにあったのだろうか。専門家の目ではなく、一般市民の目からから見ると、いくつか思い当たることがある。
まず、「政治とカネの問題」だ。
安部政権発足後、すぐに襲ったのが首相補佐官の事務所費問題だ。政治にカネは”つきもの”という風潮は誰もがもっているだろう。しかし、政治家だけが何か得をしているようなカネの流れは、一般市民にとって絶対に納得のいかないものだ。
そして、結局うやむやになってしまった松岡農林大臣の問題もあった。閣僚の自殺という最悪の結果に加え、後任大臣にも同じ問題が浮上したことで、もはや怒りをとおりこして、呆れたというのが正直なところだろう。
次に、閣僚による「失言」だ。
過去、閣僚の失言が問題となったのは、内閣発足時の就任会見だ。特に歴史認識についての失言は、周辺各国から常に批判にさらされ、対応に苦慮する首相の姿がそこにはあった。
しかし、今回の失言はそうした認識とは次元を異にするものばかりだ。「女性は産む機」、「原爆はしょうがない」、「アルツハイマーでもわかる」など、それは、あまりにも対象者を無視した非人道的発言であり、閣僚の資質、品格を疑わざるを得ないものばかり。
こうした発言をする人が、日本を代表する大臣であるということに、目を覆いたくなるような思いを感じた人は多かったハズだ。
そして、追い討ちをかけたのが、「年金」問題だ。
「支払っていたのに記録がない」「5000万件が中に浮いている」「証明できないと支払わない」など、社会保険庁の杜撰な取り組み姿勢に全国民の怒りが爆発した形だ。
このように、今回の自民党の敗因は、閣僚によるいくつもの不祥事が重なったものだ。
しかし、最も重視すべき敗因は、「安倍首相のリーダーシップ、決断力の無さ」だったのではないだろうか。
そもそも安倍首相は小泉前首相の流れを継いで誕生したものだ。小泉前首相の評価には様々あるが、今までの自民党に無い風を送り込み、小泉流のリーダーシップ、決断力によって「この人なら何とかしてくれる」という期待が高支持率の源泉だった。
安倍首相がその小泉前首相の流れを継ぐものである以上、国民は前任者と同等かそれ以上のリーダーシップ、決断力を求めても当然だろう。しかし、問題閣僚の擁護、後手々になる年金問題への対応など、国民が期待するリーダーシップや決断力が、全くといっていいほど見えなかった。
リーダーシップの発揮、決断力の行使は、言葉ほど簡単ではない。しかし、人の上に立つ者は、簡単ではないことに「挑む」からこそ権限があり、責任が伴うものではないか。
誰がやっても同じでは、その地位、役割に座している必要はない。このことは会社においても全く同じだ。
あなたの会社の幹部は、リーダーシップを発揮し、適正な判断をしていますか?
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登録日:2007年 07月 31日 12:23:02
- プロフィール
- 如月 薫
- 東京都在住。外資系メーカーの営業職を経て、某サービス系企業の人事部に在籍。人事・労務業務の他、企業の倒産・再生の取材活動も実施。現在は社員教育、採用に注力する傍ら、フリーで教育・ビジネス関連(ビジネス文書書式集本、中小企業向採用・教育等冊子)の執筆も行っている。
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