2007年 10月
役所のコンプライアンスはどこに?
【10月29日 AFP】29日、衆院テロ防止特別委員会での証人喚問で守屋武昌(Takemasa Moriya)前防衛事務次官は、防衛専門商社「山田洋行」幹部からゴルフや飲食などの接待を定期的に受けていたことを認めた。
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(c)AFP
今に始まった事ではないが、ここ最近の役所の不祥事、対応には信じられないような事例があまりにも多い。
国民年金の納入金を着服して知らん顔していたり、年金原簿への氏名や生年月日の入力がいい加減だったのは周知のこと。
つい最近では、薬害肝炎に関連して、患者を特定できる資料が地下に放置されていたなど、杜撰極まりない。
特に薬害肝炎については、人命にかかわる情報を地下に眠らせておいたこと自体問題であり、個人情報保護の点からも、あまりにも不適切だ。
薬害エイズの教訓が全く活かされておらず、肝炎訴訟の原告から「悪意だ」という声が出ても当然といえよう。
そして、今回の守屋元事務次官の問題だ。
事務次官といえば事務方のトップだ。企業等に対して行政指導こそする立場にありながら、自ら公務員倫理を逸脱する行為をしていたとは、「あきれる」の一言に尽きる。
喚問では、防衛政策課長だった十一年前から、多くは妻とともに月二、三回から多い月で四回、計二百回以上にわたって元専務とゴルフをした。送り迎えをしてもらい、偽名で普通なら三万円はするという料金を一回に一万円でプレーした。賭けマージャンや飲食の支払いも受けたという。
現職なら懲戒処分になる違反で、逃れる考えはないとしたが、単純に「人間として甘かった」だけでは済まない。
公務員倫理規定は、その倫理行動基準として、第一条に次のことを定めている。
第1条 職員は、国家公務員としての誇りを持ち、かつ、その使命を自覚し、第一号から第三号までに掲げる法第三条の倫理原則とともに第四号及び第五号に掲げる事項をその職務に係る倫理の保持を図るために遵守すべき規準として、行動しなければならない。
一 職員は、国民全体の奉仕者であり、国民の一部に対してのみの奉仕者ではないことを自覚し、職務上知り得た情報について国民の一部に対してのみ有利な取扱いをする等国民に対し不当な差別的取扱いをしてはならず、常に公正な職務の執行に当たらなければならないこと。
二 職員は、常に公私の別を明らかにし、いやしくもその職務や地位を自らや自らの属する組織のための私的利益のために用いてはならないこと。
三 職員は、法律により与えられた権限の行使に当たっては、当該権限の行使の対象となる者からの贈与等を受けること等の国民の疑惑や不信を招くような行為をしてはならないこと。
四 職員は、職務の遂行に当たっては、公共の利益の増進を目指し、全力を挙げてこれに取り組まなければならないこと。
五 職員は、勤務時間外においても、自らの行動が公務の信用に影響を与えることを常に認識して行動しなければならないこと。
企業各社は、生き残りのため、コンプライアンスを掲げ、必死に対応しようと努力している。公務員、役所はこうした企業をもっと見習う必要がある。
あなたの会社はコンプライアンスを遵守していますか?
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登録日:2007年 10月 31日 15:33:58
- プロフィール
- 如月 薫
- 東京都在住。外資系メーカーの営業職を経て、某サービス系企業の人事部に在籍。人事・労務業務の他、企業の倒産・再生の取材活動も実施。現在は社員教育、採用に注力する傍ら、フリーで教育・ビジネス関連(ビジネス文書書式集本、中小企業向採用・教育等冊子)の執筆も行っている。
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