2008年 03月 31日

インド経済の舵取り

印タタ・モーターズ、ジャガーとランドローバーを買収

【3月26日 AFP】世界展開を進めるインド自動車大手タタ・モーターズ(Tata Motors)は26日、経営不振にあえぐ米自動車大手フォード・モーター(Ford Motor)から英高級車ブランド「ジャガー(Jaguar)」と英「ランドローバー(Land Rover)」を230億ドル(約2兆2800億円)で買収したと発表した。
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(c)AFP/Penny MacRae

AFPBB News


インド経済が絶好調だ。いわゆるBRICs4カ国においては、中国に次ぐ高い経済成長率を維持・向上している。

では、なぜインド経済はこんなにも成長し続けているのか。
インド経済の内、けん引役は自動車などの製造工業とITを代表とするサービス業といわれる。中でもITの発展は目覚しく、官民共同でIT技術者を養成すべく、多くの専門機関が設立され、年間数万人のIT技術者が育っている。
そして、このように発展したポイントとして、英語と時差の活用が挙げられる。

まず英語。同国の公用語は、ヒンディー語にもかかわらず標準語は英語だ。国内では20を超える公認語の他、1600とも1700とも言われる地方言語があると言われる。
だが、イギリスの支配下にあったインドでは、英語が標準語として使用されており、これが英語圏を言語とする国との取引をスムーズにしている。

次に時差。インドIT産業の発展は1991年以降、自由化政策に舵を切ったことによるといわれているが、この頃より米国を中心としたIT業界では「2007年問題」をどう克服するかが最大の課題であった。
そして、この課題を解決してくれたのが、英語力と高いIT技術を武器に、時差をうまく活用したインドであったのだ。

というのも、インドのITサービスは、いわゆるインド人が現地で作業に従事する形態(オンサイト)ではなく、取引相手国からインターネット等の手段を活用してやり取りをするという形態(オフショア)が圧倒的に多い。

そして、オフショアの最大メリットが、米国との12時間の時差を活用したスピーディーな開発処理。つまり米国で夜発注すれば翌日の朝には納品されているというわけだ。しかも、米国現地で技術者を雇用するよりコストが低いとなれば、使わない手はない。
このように、いわば同国の発展はITがもたらし、ITとともに成長してきたといってもいい。

だが、今後もインドは成長し続けることができるだろうか。
そのポイントは、同国民に深く根付いた「カースト制をどのようにしていくか」に尽きるといってもいい。

製造業やITは今後も益々発展していくだろう。そして、それを支える人的施策もとられるに違いない。しかし、発展によってもたらされる恩恵は、今はニューリッチと呼ばれる一部の者だけが享受している状態だ。

ただでさえ貧しい農村地帯と都市部との貧富格差はもっと拡大する。こうなった時、恩恵を享受できない人々がどういう行動にでるかは、同じく発展を続けるアジアの大国を見れば明らかだ。

今後、同国がどう舵取りをするのか、しばらくは注目する必要があろう。

あなたの会社は、うまく舵取りされていますか?

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登録日:2008年 03月 31日 18:00:52

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プロフィール
如月 薫
東京都在住。外資系メーカーの営業職を経て、某サービス系企業の人事部に在籍。人事・労務業務の他、企業の倒産・再生の取材活動も実施。現在は社員教育、採用に注力する傍ら、フリーで教育・ビジネス関連(ビジネス文書書式集本、中小企業向採用・教育等冊子)の執筆も行っている。
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