2008年 05月 29日
得意分野に注力せよ!
【5月15日 AFP】米ミシガン(Michigan)州デトロイト(Detroit)で13日夜、本田技研工業(Honda Motor)の2足歩行ロボット「アシモ(ASIMO)」が、デトロイト交響楽団(Detroit Symphony Orchestra)を指揮した。
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(c)AFP
テレビCMで地下鉄の階段を登ったり、子供たちとかけっこをして遊んだり、お店のトレーを運んだりと、ASIMOの行動には驚くばかりだったが、オーケストラを指揮するなんて、一体誰が想像できただろうか?
だが、もっと驚くべきことは、日本はロボットの開発・稼働台数で断トツの世界一だということだ。
日本ロボット工業会の資料によると、世界のロボット稼動台数は2002年時点で約77万台、うち日本の稼動台数は約35万台で、世界の約45%を占めている。
また輸出先も、米国をはじめ、シンガポール、韓国、台湾といった従来の国の他に、近年は経済発展のめざましい中国、将来的にはBRICS各国の需要も見込まれており、日本が世界に誇れる産業として、大いに期待されているのだ。
ではロボットはどのようにして発展してきたのか。
ロボットはもともとチェコ語で「働く人」という意味。1920年にチェコの劇作家カレル・チャペックの作中に登場したのが始まりで、劇中、人類を助けるロボットが開発されるが、最後にロボットが反乱を起こし、人類を滅亡させてしまうという、今でも十分通用する内容だ。
このロボットが産業用としてはじめて登場したのが、1962年、米国のユニメーション社によって開発された実用第一号機。日本では1967年に同等機が輸入され、高度成長期の人手不足を解消する手段として、次々に開発されてきたという経緯をもつ。
しかし、なぜチェコで生まれ、米国で開発されたロボットが日本で発展したのか。
その理由はいくつかあるが、一つには、欧米ではキリスト教の影響によって、人間と同じような動きや形をする機械を作ることが神に反する行為とうけとめられていたこと。
そしてもう一つは、人間と同等かそれ以上の生産性を生み出すロボットが、人々から労働の機会を奪い、失業に追い込まれるのではという危機感が背景にあった。
一方、日本は鉄腕アトムに代表されるように、アニメのヒーローとして子供たちに広まったこと、また欧米のような宗教的、労働環境的な要素が少なく、高度成長期とも重なって、社会システムにうまく取り入れられたことが最大の普及要因だ。
こうして発展してきたロボットだが、将来的には、製造やメンテナンスといった産業用だけでなく、様々な分野で進化・発展する可能性を秘めている。
例えば、災害時の人命救助や消火、解体、整理等の復旧作業用、また身障者や寝たきりの人の介助や看護支援、社会参加への支援など、活躍が期待されるシーンは実にたくさんあるといえよう。
今、日本という国は、どこか自信をなくしてしまっている様に思えてならない。
こんな時こそ、世界に誇れる日本の技術、得意分野を活かした政策を前面に押し出し、国をあげて注力すべきではないだろうか。
あなたの会社の得意分野は何ですか?
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登録日:2008年 05月 29日 13:14:22
- プロフィール
- 如月 薫
- 東京都在住。外資系メーカーの営業職を経て、某サービス系企業の人事部に在籍。人事・労務業務の他、企業の倒産・再生の取材活動も実施。現在は社員教育、採用に注力する傍ら、フリーで教育・ビジネス関連(ビジネス文書書式集本、中小企業向採用・教育等冊子)の執筆も行っている。
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