2008年 06月 30日

グローバル経済の功罪

NY原油、一時1バレル=142.99ドルまで上昇

【6月28日 AFP】27日の米ニューヨーク・マーカンタイル取引所(New York Mercantile ExchangeNYMEX)の原油先物相場は、軽質スイート原油(8月渡し)が一時1バレル=142.99ドルと最高値を更新。終値は前日比0.57ドル高の140.21ドルとなり、これも最高値となった。(c)AFP

AFPBB News


1バレル60ドルが適正と言われた原油価格が、ついに140ドルを突破した。この高騰はどこまで続くのか全く予測がつかない。

日常生活では、ガソリン価格の上昇はもちろん、運送費や石油関連製品など、あらゆるものが値上がりしている。
それだけではない。原油に代わるエネルギーとして注目されているバイオエネルギーに使用されるとうもろこし、さとうきびなどが高騰し、世界的な食料価格の上昇、食料不足に繋がっている。

これは一体何が原因なのか。
原油については、米国のサブプライムローン問題がトリガーとなり、行き場所を失った投機マネーが原油先物取引へと流れたことが直接の原因だ。もちろん投機マネーだけではない。インドや中国といった、新興国の需要が急拡大したこと。またその発展に伴う原油の消費による枯渇問題など、いくつもの要因が絡み合っている。

とうもろこし、さとうきびについては、原油の代替として、大量に消費されたことが直接の要因だ。今まで食料や家畜の飼料として生産・消費されていたこれらの食物が、エネルギー生産のために大量に消費され、食用に回らなくなっている。

だが、根本的な要因は、その背景に、行過ぎた経済のグローバル化があるということだ。

そもそもグローバル経済とは、「これまでの国家や地域などの境界を越えて地球規模で複数の社会とその構成要素の間での結びつきが強くなることに伴う社会における変化やその過程」と言われ、今日では「冷戦崩壊後の自由貿易圏の拡大によって、文化と経済の国境にとらわれない貿易が促進すること」をも指すようになっている。

グローバル経済の発展は、世界中が「豊か」になり、貧困や飢餓がなくなるとまで考えられていた。しかし現実はどうか。

インターネットの発達に伴い、モノ、カネ、情報が瞬時に飛び交い、投機が投機を呼び、マネーゲームと化している。そして、冒頭のように豊かさとは、全く逆の現象が起き、今や世界中を巻き込んで、深刻な環境問題にまで発展しているのだ。

こうした現状に対応すべく、米国や英国では投機制限や、国際連帯税構想といった策が実施、検討されている。

だが、グローバル経済そのものが新しく、学問的な研究が未熟なことから、なかなか有効な策が打ち出されていないというのが現状だ。

今後、私たちは、このグローバル経済の負とも言うべき現象と、長きに渡って向き合っていかなければならない。
それには、これまでにない、全く新しい「発想」や「知恵」をもって、国際的に連携していくことが必要だ。

あなたの会社は新しい発想や知恵で取り組んでいますか?

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登録日:2008年 06月 30日 10:29:06

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プロフィール
如月 薫
東京都在住。外資系メーカーの営業職を経て、某サービス系企業の人事部に在籍。人事・労務業務の他、企業の倒産・再生の取材活動も実施。現在は社員教育、採用に注力する傍ら、フリーで教育・ビジネス関連(ビジネス文書書式集本、中小企業向採用・教育等冊子)の執筆も行っている。
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