2008年 11月 26日

晴れた日にはGMが見える

自動車メーカーが懸念するビッグスリー破たん、業界崩壊シナリオ

【11月25日 AFP】米自動車大手3社(ビッグスリー)のいずれか1社でも破たんすることになれば、世界の競合メーカーが米国内に置く生産ラインにも深刻な混乱が起き、それらの企業が共有している供給ベースは崩壊するだろうと、専門家らが懸念している。
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(c)AFP/Paul Eisenstein

AFPBB News


米国自動車会社大手3社、ビッグスリーが経営破綻の危機にさらされている。世界最大の販売台数を誇り、米国の象徴とされてきた3社だが、今や業績は低迷し株価は急落。特に経営危機が深刻化しているGMは、株価3ドル割れという66年来の安値をつけるなど、その惨状は著しい。

先日開かれた米国議会の公聴会では、サブプライムローン問題とそれに伴う世界的な消費低迷を理由に、公的資金による支援を訴えた。しかし、問題はそれだけではないハズだ。

確かに3社は巨大企業だ。従業員数だけでもGMの場合、米国内で約104,000人、世界中では約263,000人と言われている。またディーラー数も7,000と言われ、下請けや部品供給会社も含めると、破綻した場合の影響は、相当なものであることは容易に想像がつく。

しかし、米国内のシェアをみると、GMの場合約24%、ビッグスリー合計でも、約50%強と言われ、残りの半分は、トヨタ、ホンダなど、外国車が占めている。これはどういう状況かと言うと、顧客のニーズや、市場の要求に対し、ビッグスリーが応えてこなかったことをあらわしている。

その証拠に、過去何度か見舞われたオイルショックに対し、燃費効率を重視した小型車や、環境を意識した低公害車の開発、投入といったチャンスがあった。にもかかわらず、何も手を付けずに放置するといった、歴史的な経緯がある。

1980年、最年少で重役となったものの、社内抗争に敗れて退社した、デロリアン氏のインタビューをまとめたものに「晴れた日にはGMが見える」というものがある。内容は、同氏によるGMへの批判が中心だが、そこには、巨大化し過ぎて疲弊した組織の現状、また外で起きていることに全く耳を傾けない姿勢や、内部抗争に明け暮れるといった、大企業病の醜態が書かれている。

経営危機をサブプライムローン問題に責任転嫁する姿勢や、CEOの自家用機使用を見ると、GMの体制は、30年前と全く変わっていないと思うのは私だけだろうか。

あなたの会社は、大企業病になっていませんか?

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登録日:2008年 11月 26日 12:36:15

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プロフィール
如月 薫
東京都在住。外資系メーカーの営業職を経て、某サービス系企業の人事部に在籍。人事・労務業務の他、企業の倒産・再生の取材活動も実施。現在は社員教育、採用に注力する傍ら、フリーで教育・ビジネス関連(ビジネス文書書式集本、中小企業向採用・教育等冊子)の執筆も行っている。
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