2009年 11月

国家基本戦略


円高の進行が止まらない。14年振りの円高更新ということだが、藤井財務大臣や平野官房長官のコメントも、どこか他人事のようで歯切れが悪い。

藤井大臣に至っては、大臣就任当時、円高を容認するような発言もあっただけに、今後の日本経済の舵取りに懸念が生じても当然だろう。

今回の円高は、直接的には「ドバイショック」が影響していると言われているが、民主党に政権交代して以降、ずっと円高の状態であったことは事実だ。その影響からか、世界の株式市場は上昇していたにも係わらず、日本株だけが低迷していたのもまた事実だ。

では、なぜ日本株だけが低迷していたのか?
それは偏に、国家の基本戦略が描けていないからに尽きる。
政権交代の目玉として、鳴り物入りで注目を集めた国家戦略局だが、今のところ目だった活動は見られない。そればかりか、局にもなれず室のままである。一体いつ本格的に活動するのか、疑問視する声があるのも当然だろう。

政権交代後の活動といえば、最近は「事業仕分け」ばかりが目立った。事業仕分けそのものは、自民党政権時には無かったことであり、税金の無駄を検証することは、大変意義のあることと言える。

しかし、無駄を無くし、余った予算を何処にどう使うのか。そして、今後、日本という国をどうしていくために、どう予算を組み、どう再配分していくのか。この基本的な国家戦略がなければ、事業仕分けも無駄にならないか。

国家の基本戦略は、政権交代後に初めて生じたことではない。野党時代に下地は出来ていたハズである。国家戦略がきちんと描けなければ国民の審判を受けた308議席は、何の意味も持たないといっても過言ではない。

あなたの会社は、基本戦略がしっかり出来ていますか?

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登録日:2009年 11月 30日 18:21:53

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プロフィール
如月 薫
東京都在住。外資系メーカーの営業職を経て、某サービス系企業の人事部に在籍。人事・労務業務の他、企業の倒産・再生の取材活動も実施。現在は社員教育、採用に注力する傍ら、フリーで教育・ビジネス関連(ビジネス文書書式集本、中小企業向採用・教育等冊子)の執筆も行っている。
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