2012年 03月

温暖化対策の手段は原子力?


「温暖化を食い止める唯一の現実的な手段は原子力しかない」
このジョンリッチ氏の発言に疑問を感じる人は多いのではないだろうか。
なぜなら、日本の福島原発の事故以降、原子力発電についての考えは、大きく変わったからだ。

確かに、事故が起きる前は、原子力発電は、クリーンなエネルギーとして、大いに期待されていた。しかし、今回の福島原発事故を受け、安全神話は完全に崩壊。各国とも、エネメギー政策について、大きく転換点を迎えた。

日本においては、原発54基のうち、2基を残してすべて停止の状態だ。それだけ、原発に対する危機感は大きい。

先日の福井県大原原発の再稼働について、原子力委員会が安全性を「妥当」とした問題についても、活断層が連動する地震の揺れについて耐えられるかなど、本質的な安全判断に踏み込んでいないなど、安全性の根拠も曖昧だ。

確かにエネルギー問題は、産業の発展には必要不可欠であり、極めて重要な問題であることは、誰もが承知しているし、地球環境の点から、二酸化炭素削減の必要性も十分理解している。

しかし、今回の福島原発で明らかになったのは、一度事故がおきたら、その影響は計り知れないといいうことだ。

問題は二酸化炭素どころの話ではない。住民はおろか、汚染された土や海、そしてその土や海で育った動植物、その動植物を口にする動植物や人間などなど、地球上のあらゆるものに影響を及ぼす問題であることは明らかだ。

今は、現下の問題に対処しつつ、代替エネルギーを中長期的に適用できるよう、各国が共同して取り組む必要がある時だろう。

現時点で原子力発電が唯一のものと判断するのは、あまりにも稚拙すぎないだろうか。

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登録日:2012年 03月 25日 10:53:13

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プロフィール
如月 薫
東京都在住。外資系メーカーの営業職を経て、某サービス系企業の人事部に在籍。人事・労務業務の他、企業の倒産・再生の取材活動も実施。現在は社員教育、採用に注力する傍ら、フリーで教育・ビジネス関連(ビジネス文書書式集本、中小企業向採用・教育等冊子)の執筆も行っている。
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