舛添要一氏は「社外取締役」になれるか
【8月28日 AFP】ベテラン起用などで起死回生を図る第2期安倍晋三(Shinzo Abe)内閣だが、27日の発足直後のインターネット調査で8割近くが「期待しない」と回答するなど、波乱含みの船出となっている。
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(c)AFP/Kyoko Hasegawa
第二次安倍内閣が発足した。インターネット調査では8割が「期待できない」と回答するなど、前途多難な船出だ。
顔ぶれを見てまず感じるのは、「派閥の意見を相当入れたもの」ということだ。自らは、改革実行内閣というが、各派閥から、閣僚経験者を集めた「寄せ集め内閣」と揶揄する声もある。
それもそうだろう。安倍首相本人は、「閣僚は自分で考えて」と言っていた。しかし、内閣が決まる前から、○○氏が内定や、△△氏が有力、浮上など、人事情報が漏れていたことを鑑みれば、事前に派閥の長に根回しをしなければならず、結果、周辺から情報が漏れたものと考えられるからだ。それだけ安倍氏の求心力が低下している証拠だろう。
唯一のサプライズ、期待は、舛添要一氏の起用だ。同氏は、かねてより、安倍内閣を批判していた。参議院選挙惨敗においては、安倍首相の退陣を口にするなど、いわば内閣のチェック役とも言える言動があった。
その舛添氏を、国民の最も関心の強い年金問題解決のため、厚生労働大臣に任命したことは、サプライズといってもいい。
しかし、問題は、同氏がいままでのように内閣のチェック役、つまり会社で言えば、「社外取締役としての機能」を果たせるか。そして、安倍首相は、その社外取締役に首を差し出し、心中する覚悟があるかどうかだ。
企業社会においては、社外取締役制度は、かなり浸透してきているようだ。「外部の空気をいれるため」「経営のチェック機能強化のため」と、その役割、意義には、誰もが共感できるだろう。
しかし、その役割が、本当に機能するかどうかは、社外取締役本人と、任命したトップの強い思いにかかっている。
舛添氏がイエスマンになり、意思決定が派閥に委ねられるようでは、改革は愚か、支持率は益々低下していくだろう。同氏が思いをぶつけ、それを安倍首相が全力で支持・支援する。そうした体制になることに期待したい。
あなたの会社は、社外取締役が、きちんと機能していますか?
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登録日:2007年 08月 29日 09:17:46
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- プロフィール
- 如月 薫
- 東京都在住。外資系メーカーの営業職を経て、某サービス系企業の人事部に在籍。人事・労務業務の他、企業の倒産・再生の取材活動も実施。現在は社員教育、採用に注力する傍ら、フリーで教育・ビジネス関連(ビジネス文書書式集本、中小企業向採用・教育等冊子)の執筆も行っている。
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