人材育成と危機管理システム

福田・麻生両氏、外国特派員協会で会見

【9月19日 AFP】23日に投開票される自民党総裁選挙に立候補している福田康夫(Yasuo Fukuda)元官房長官(71)と麻生太郎(Taro Aso)幹事長(66)は19日午後、都内の日本外国特派員協会で共同記者会見した。
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(c)AFP

AFPBB News


安倍総理の突然の辞任から早くも一週間が過ぎた。
自民党内では、総裁選の行方が、麻生幹事長と福田元官房長官のレースになっているが、その陰では極めて重要な課題が浮き彫りになっている。

一つは人材不足だ。
もう少し掘り下げていうと、「リーダーを育成するシステムが確立されていない」ということ。

安倍総理に首相としての資質がないということは、今回の辞任をみるまでもない。しかし、その首相が突然とはいえ、辞任したと同時に、それに代わる首相候補が直ちに選出されないという状況は、人材不足、育成システムの欠如といわざるを得ない。

政界の人材育成システムとしては、その役割の多くを「派閥」が支えてきた。当選回数によって序列化された組織では、新人議員は先輩議員から政治の「いろは」を叩き込まれ、組織を統率するためのリーダーシップや派閥間との競争に勝つための政治力などが育成されていった。

しかし、派閥政治の崩壊とともに、次第にその育成としての役割は影を潜め、リーダーシップや政治力などは、議員個人の資質に頼るしかなくなっていく。

そして、こうした中で選ばれた安倍氏の理由は、リーダーシップでも政治力でもない、「選挙に勝てる」ということだけ。
このような理由で選出された首相が長続きしないのは、当然といえるだろう。

もう一つは、危機管理システムが未整備ということだ。
一国のトップが機能しなくなった場合、臨時的にでも、誰がその代役を勤めるか、決まっていないというのは、あまりにも危機管理に乏しいといわざるを得ない。

米国では、大統領継承法によって、大統領や副大統領に何かあった場合は、誰が継承するかがきちんと決まっている。
かつて、小渕首相が脳梗塞で突然死亡した際、誰が継承するか、曖昧なまま森氏が首相に就任した経緯がある。しかし、今回のドタバタ劇をみていると、当時の教訓が全く活かされていない。

安倍総理は辞任時に「政治的空白期間を作ってはならない」と言っていたが、今国会は開店休業状態であり、総裁もまだ決定していないのは、誰がどう見ても異常事態だ。

麻生、福田両氏は、呑気に会見などしている状況ではないと思うのは、私だけではないと思うのだがいかがだろう。

あなたの会社は、人材育成と危機管理システムがきちんと整備されていますか?

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登録日:2007年 09月 20日 14:45:11

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プロフィール
如月 薫
東京都在住。外資系メーカーの営業職を経て、某サービス系企業の人事部に在籍。人事・労務業務の他、企業の倒産・再生の取材活動も実施。現在は社員教育、採用に注力する傍ら、フリーで教育・ビジネス関連(ビジネス文書書式集本、中小企業向採用・教育等冊子)の執筆も行っている。
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