金融立国のゆくえ

アイスランド、IMFに20億ドルの支援要請

【10月25日 AFP】(一部更新)アイスランド政府は24日、国際通貨基金(International Monetary FundIMF)に20億ドル(約1860億円)の支援を要請したことを明らかにした。
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(c)AFP

AFPBB News


一つの国が世界的な金融危機に呑み込まれようとしている。北欧の「世界一安全な国」といわれたアイスランドだ。今や、インターネット競売のイーベイで、アイスランドという国そのものが売りに出されるという状況だ。
 
アイスランドは、外務省のデータによると、北海道よりやや広い国土を有し、約31万人の人が暮している。経済を支える主要産業は、古くから漁獲資源を中心とした水産業、水産加工業だった。
しかし、水産物の価格が不安定であったため、物価に対するインフレが度々生じるなど、経済基盤は一定していなかった。

そこで、1980年代以降、経済の要を金融に絞り、いわゆる「金融立国」を目指すこととなる。高金利政策を実施し、世界の投資資金を集める一方、金融機関はその資金を運用して資産を増幅。国全体が「銀行」の役割を果たして国家を支えるようになったのだ。

その結果、2005年の一人当たり国内総生産世界ランキングでは、ルクセンブルク、ノルウェーに次ぐ世界3位にまで成長した(日本は13位、米国7位)。
しかし、今回の金融危機で、各国金融機関による通貨の流通が一気にストップ。海外からの資金は一斉に引き揚げた結果、国内金融機関は資金繰りに行き詰ったのだ。

危機はそれだけではない。高金利政策の同国では、世界的にみても低金利な円などに対する外貨建てローンが普及していたため、金融危機の煽りで円高となったことから、外貨建て負債額が一気に高騰。家計を直撃する格好となった。

マネーは、人の体に例えると「血流」だという人がいる。血を作るには、血が流れる丈夫な体を作る必要がる。それが産業だ。そして、その産業を大きく育ててこそ、血がスムーズに流れるのであり、結果として国の形となるのではないか。

国の運営を金融に託した同国だが、国が破綻するという前代未聞のこの危機をどう乗り越えるのか、しばらくは注目が必要だ。

あなたの会社は、きちんと血が流れるしくみになっていますか?

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登録日:2008年 10月 28日 14:21:58

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プロフィール
如月 薫
東京都在住。外資系メーカーの営業職を経て、某サービス系企業の人事部に在籍。人事・労務業務の他、企業の倒産・再生の取材活動も実施。現在は社員教育、採用に注力する傍ら、フリーで教育・ビジネス関連(ビジネス文書書式集本、中小企業向採用・教育等冊子)の執筆も行っている。
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