ピンチをチャンスに変えられるか
【12月25日 AFP】米CNNテレビと調査機関オピニオン・リサーチ(Opinion Research)が20-21日に実施した最新の世論調査で、バラク・オバマ(Barack Obama)次期米大統領の支持率が82%となり、政権移行期間の支持率としては過去数十年で最も高い支持率を記録した。
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(c)AFP/Stephen Collinson
2009年1月20日に正式に米国の大統領として就任するオバマ氏への期待が大きい。就任前の支持率では歴代大統領に比較しても突出しているという。はじめての黒人大統領という話題性もあるが、その期待の根底には何があるのだろうか。
一つはブッシュ現大統領に対する疲弊感だ。
9.11米国同時多発テロ事件当初は、対テロ対策で強いアメリカを強調したことで、90%近い支持率があった。しかし、イラク攻撃への正当性を巡る疑義、派遣兵士の死亡、3兆ドルとも言われる巨額の負債が重なり、次第に国民生活が逼迫。サブプライムローン問題に端を発した金融危機がトドメを指したことで、今や米国民ならず世界中が疲弊しているといっても言い状態だ。
二つ目は、環境問題への取組と雇用への期待だ。
ロサンゼルスで開催された「気候変動問題に関する国際会議」でビデオ演説し、次期政権としての環境政策構想を明言。中期目標だけでなく、長期目標まだ設定し、ガス排出削減に消極的だったブッシュ政権から大きな政策転換を図ったことだ。
ブッシュ大統領がガス排出削減に消極的だったのは、それが経済の停滞に繋がると考えていたためだ。米国経済の中心は自動車をはじめとした「大量消費社会」であり、その源には原油エネルギーの大量消費があった。
しかし、今回の金融危機で消費社会は完全に崩壊し、その副作用として大量の失業者を出する結果となった。こうした事態を早急に解決するためにオバマ氏が取った策が雇用の創出であり、雇用の担い手である産業が「環境分野」というものだ。
これは原油エネルギーへの決別とも取れるが、世界最大のガス排出国が環境で新たに産業を創造し、環境問題解決のリーダーとなる期待が込められていると言える。
そして三つ目は「黒人大統領」という異質さへの期待だ。
オバマ氏が本当の意味で黒人なのかという議論はある。しかし、肌の色で判断するなら、間違いなく黒人であり、今までの米国の常識では絶対に国家の最高責任者にはなり得なかっただろう。
だが、米国民はオバマ氏に同国の将来を託した。逆を言えば、常識では対処できないことをするには、これまた常識では考えられない方法で対処することが必要だと判断したとも言える。
いづれにしても、難問が山積していことには変わりない。ピンチをチャンスに変えて行けるかどうかが鍵となろう。
あなたの会社は、ピンチをチャンスにできていますか?
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登録日:2008年 12月 29日 10:20:57
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- 如月 薫
- 東京都在住。外資系メーカーの営業職を経て、某サービス系企業の人事部に在籍。人事・労務業務の他、企業の倒産・再生の取材活動も実施。現在は社員教育、採用に注力する傍ら、フリーで教育・ビジネス関連(ビジネス文書書式集本、中小企業向採用・教育等冊子)の執筆も行っている。
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