理念とビジョンの時代

オバマ新大統領、多忙な船出

【1月22日 AFP】20日就任したバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は早速執務を開始した。(c)AFP

AFPBB News


第44代アメリカ大統領に、バラク・オバマ氏が就任した。米国史上初となる黒人大統領を一目見ようと、式場には200万人を超える人が集結。その期待の高さが伺える。

では、同氏の就任とともに、世界はどのように「チェンジ」していくのだろうか。

一つ目は、世界の秩序は「無極化」の時代になるだろということ。
ソ連との冷戦に勝ち抜いた米国は、政治でも経済でも常に世界の中心であった。特に軍事力は世界最大の戦闘力を保持し、「世界の警察」とも言うべき役割を担ってきた。

しかし、9.11事件をトリガーに、同国の警察活動は世論から支持を失うと同時に、経済力にも翳りを見せ始める。そして「サブプライムローン」問題によって、経済でも軍事力でも世界の中心から陥落。世界秩序は米国一極体制から無極化へと進行し、秩序の維持・解決がより複雑になるというものだ。

二つ目は、これからの時代は「多様性」が求められているということ。
これはオバマ大統領自身の存在がそれを物語っている。黒人と白人の間に生まれ、「人種の坩堝」と言われるハワイで育った経験を持つ同氏は、自身のアイデンティテーを認識する度に、純粋な「白人」との差異を、嫌おう無しに感じざるを得なかったハズだ。

しかし、米国民は、疲弊した米国の「希望の光」として同氏を選択した。無極化には国や地域はもちろんのこと、グローバルに展開する活動集団や非営利団体など、様々な主義・主張が台頭するに違いない。多様化には多様性をもって対処していくしかない。

三つ目は、「理念やビジョン」が大事になるということ。
上記二つのとおり、経済も秩序も間違いなく、米国を中心とした世界であった。しかし、これが終焉した今、真のリーダーに求められるのは、消費でも力でもない。多様化する世界をどうまとめていくか、新しい経済、秩序のあるべき姿、理念、ビジョンを、如何に示すことができるかだ。

今、世界はオバマ氏に関心が集中している。しかし、その影で世界をリードしようと様々な思惑で様々な国、地域、団体が蠢いていることも確かだ。
しばらくは、世界の動きに、注目が必要だろう。

あなたの会社は、理念、ビジョンがしっかりしていますか?

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登録日:2009年 01月 26日 11:42:38

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プロフィール
如月 薫
東京都在住。外資系メーカーの営業職を経て、某サービス系企業の人事部に在籍。人事・労務業務の他、企業の倒産・再生の取材活動も実施。現在は社員教育、採用に注力する傍ら、フリーで教育・ビジネス関連(ビジネス文書書式集本、中小企業向採用・教育等冊子)の執筆も行っている。
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