経営幹部こそ教育が必要
キリンとサントリー、経営統合で交渉 酒類・飲料で世界最大級へ
【7月13日 AFP】食品国内最大手のキリンホールディングス(Kirin Holdings)と2位のサントリーホールディングス(Suntory Holdings)が、経営統合に向けて交渉していることが13日、明らかになった。
≫続きを読む…
(c)AFP
食品業界1位のキリンと2位のサントリーが経営統合を発表した。今後どのような経緯を辿るか分からないが、正直、驚いた人は多かっただろう。
業界内の統合というと、通常は中堅上位同士が統合することによって、上位に躍り出るというパターンが多い。今回は1位と2位の統合であり、世界最大級の規模となることから、それだけ両社の思いは、強いものだったと言えよう。
両社の思いは、ズバリ「人口減少による日本市場縮小対策」だ。
厚生労働省の資料によると、平成20年度の出生率は1.37。戦後最低を記録した平成17年度の1.26より改善はしているものの、結婚の晩婚化や国内経済の低迷等背景に、今後、大幅な上昇は見込めない。
こうした状況から、日本市場に見切りを付け、経済発展目覚しい中国やインドといった、海外市場に目を向けるのは、自然な流れだろう。
報道等では、統合の障害として、独占禁止法との関係、社風、重複事業の扱いなどが取り立たされているが、大手企業同士が故に、両社の間に存在する「すべて」が課題だ。
だが、本当の課題は、統合後、どう海外展開を図るか、経営幹部が的確な道筋を立てられるかではないか。
日本の海外進出といえば、専らコスト面から生産拠点を海外に求めることが多かった。
しかし、グローバル市場に参入するということは、単なる生産拠点を意味することではなく、真に国際競争力が求められることを意味する。
毎年、スイスのビジネススクールIMDが、主要55カ国の「国際競争力ランキング」を発表しているが、近年、日本は残念ながら20位前後をウロウロしている。同じアジアのシンガポールや、北欧の小国に大差で引き離されているのが現状だ。
その要因として挙げられているのが、「企業家精神の低さ」「海外の考え方への開放度の低さ」「国際経験の低さ」だ。
前述のとおり、今後の日本市場は縮小していくことは間違いない。それに対処するためには、今回の様な食品業界に限らず、あらゆる業界で、グローバル市場への参入を検討せざるを得ない時期が来るだろう。
そうなったとき、何をどうすれば良いか、事業戦略を的確に描くのは経営幹部の仕事だ。企業家精神を持ち、国際経験が豊富、外部の考え方に注視し、それをうまく経営に取り入れていく。こうした教育は、経営幹部にこそ、必要だろう。
あなたの会社は、経営幹部に教育をしていますか?
コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2009年 07月 30日 11:57:55
コメントを追加
Trackback
この記事に対するトラックバックURL:
- プロフィール
- 如月 薫
- 東京都在住。外資系メーカーの営業職を経て、某サービス系企業の人事部に在籍。人事・労務業務の他、企業の倒産・再生の取材活動も実施。現在は社員教育、採用に注力する傍ら、フリーで教育・ビジネス関連(ビジネス文書書式集本、中小企業向採用・教育等冊子)の執筆も行っている。
- 最近のエントリー
- [02/05] 柔軟な発想と新しいコンセプトの創造
- [01/02] 説明と説得
- [11/06] TPP参加は日本の国益になるのか
- [10/02] 官僚の理論
- [08/16] 大胆かつ迅速な対策を望む
- [06/30] トップリーダーの迷走
- [05/01] 一致団結
- [03/27] 正確な情報公開と政府のリーダーシップ
- [02/26] 独裁者の末路
- [01/30] 国民の声
- 最近のコメント
- [08/31] 「KY」 通りすがりです
- [12/08] 「なくてはならない」存在 ふか
- 最近のトラックバック
- カテゴリー
- 月別アーカイブ
- 2012年 02月 [1]
- 2012年 01月 [1]
- 2011年 11月 [1]
- 2011年 10月 [1]
- 2011年 08月 [1]
- 2011年 06月 [1]
- 2011年 05月 [1]
- 2011年 03月 [1]
- 2011年 02月 [1]
- 2011年 01月 [1]
- 2010年 12月 [1]
- 2010年 11月 [1]
- 2010年 10月 [1]
- 2010年 09月 [1]
- 2010年 08月 [1]
- 2010年 07月 [1]
- 2010年 06月 [1]
- 2010年 05月 [1]
- 2010年 04月 [1]
- 2010年 03月 [1]
- 2010年 02月 [1]
- 2010年 01月 [1]
- 2009年 12月 [1]
- 2009年 11月 [1]
- 2009年 10月 [1]
- 2009年 09月 [1]
- 2009年 08月 [1]
- 2009年 07月 [1]
- 2009年 06月 [1]
- 2009年 05月 [1]
- 2009年 04月 [1]
- 2009年 03月 [1]
- 2009年 02月 [1]
- 2009年 01月 [1]
- 2008年 12月 [1]
- 2008年 11月 [1]
- 2008年 10月 [1]
- 2008年 09月 [1]
- 2008年 08月 [1]
- 2008年 07月 [1]
- 2008年 06月 [1]
- 2008年 05月 [1]
- 2008年 04月 [1]
- 2008年 03月 [1]
- 2008年 02月 [1]
- 2008年 01月 [1]
- 2007年 12月 [1]
- 2007年 11月 [1]
- 2007年 10月 [1]
- 2007年 09月 [1]
- 2007年 08月 [1]
- 2007年 07月 [1]
- 2007年 06月 [1]
- 2007年 05月 [1]
- 2007年 04月 [1]
- 2007年 03月 [1]
- 2007年 02月 [1]
- 2007年 01月 [4]
- 2006年 12月 [4]
- 2006年 11月 [4]
- 2006年 10月 [4]
- 2006年 09月 [4]
- 2006年 08月 [4]
- 2006年 07月 [2]
- 2006年 06月 [2]
- お気に入りリンク
- 検索