『24』シーズン3に組み込まれていたかもしれない リアル・タイム小説『ダ・ヴィンチ・コード』

映画ダ・ヴィンチ・コードに抗議 - イタリア

【ローマ/イタリア 25日 AFP】映画「ダ・ヴィンチ・コード(The Da Vinci code)」の原作本の売上部数は5000万部に達した。同書はキリストの生涯に関する詳細を長い間秘密にしてきた機密団体としてオプス・デイ(Opus Dei)を描いている。オプス・デイはこの映画に対し歴史的事実と作り話が曖昧で現実とフィクションが交錯していると抗議している。写真はローマ(Roma)のサン・パンタレオ(San Pantaleo)教会に張られている映画の巨大広告。(c)AFP/Vincenzo PINTO

AFPBB News


『ダ・ヴィンチ・コード(The Da Vinci code)』が今年のカンヌ映画祭のオープニングを飾ることになりましたね。

物語は、キリスト教の根本を覆す秘密を保守している「シオン修道会」と洗脳カルトとも呼ばれる、世界で最も成長が早く財政が安定しているかトリック組織「オプス・デイ」を軸に展開していきます。

■ただのエンターテイメントではない■
お正月には神社に行き、仏壇に祈り、クリスマスまでも祝ってしまう、無宗教とは言わないまでも、特定の宗教のみを崇拝する人が非常に少ない日本では、この映画は単なるエンターテイメントで終わってしまうことでしょう。

もちろんエンターテイメントとして最高作であることは間違いないでしょうが、キリスト教信者たちにとってはこの上なく衝撃的な映画で屈辱を感じる信者も多いのです。

■世界各地で繰り広げられる抗議運動■
今月9日、インドのカトリック教徒グループが映画公開抗議のハンガーストライキをおこしたり、原作本を焼き捨てたりしていますが、今に始まったわけではなく、世界の各地のカトリック教会やプロテスタント教会は、この映画がイエス・キリストの神性を冒涜するとして抗議運動を起こしています。

海外に行く際、宗教と人種問題、戦争についてはタブーだから話題にしないように、と言われますが、とりわけ宗教は戦争や人種問題・差別と直接結びつくものでもあるので、とてもデリケートですよね。

であると同時に人々が最大の関心を寄せるのも、また宗教なのです。

■ダン・ブラウン執筆のリアルタイム小説■
原作本は、今年42歳になるダン・ブラウンが執筆したものです。

彼は、24時間~48時間の間に起こったことをリアルタイムで書き進めるというスタイルをとっており、誰もが興味を持つテーマにそりテンポよく書き上げているので、読み始めると止まらないという中毒性があります。

難しくなりがちな内容ですが、読者が抱く疑問は全て登場人物の会話に出てくるので途中で投げ出すということもないのです。

■ロバート・ラングド主人公の作品は2作目■
彼の本は40カ国以上に訳され、世界中でヒットしています。ちなみに『ダ・ヴィンチ・コード』のメイン・キャラクターであるロバート・ラングドンは『天使と悪魔(Angels and Demons)』にも登場しています。こちらも宗教・美術品がテーマになっている作品で、個人的には『ダ・ヴィンチ・コード』よりも面白いと感じています。

■『ダ・ヴィンチ・コード』は『24』になっていたかも?■
実は、このリアルタイム小説『ダ・ヴィンチ・コード』映画化の話が出る前にテレビドラマに組み込みたいと、切望した人物がいました。

ジョエル・サーノウで、大ヒットドラマ『24 TWENTY FOUR』の製作総指揮者です。彼は『24』の第3シーズンを、小説『ダ・ヴィンチ・コード』に基づいて製作したいと考えたのです。

しかし、ダン・ブラウンは自分の本はテレビドラマ化されるために書いたのではないと断わります。その数ヶ月後に、Sony Picturesは原作本として6億ドルを支払い映画化することを決定したのでした。

■監督はアカデミー賞受賞した名監督■
映画『ダ・ヴィンチ・コード』の監督はロン・ハワードですが、彼はジョエル・サーノウと共に『24』を手掛けたこともあり、『ビューティフル・マインド』(2001)でアカデミー賞監督賞を受賞した名監督です。

■モナリザはレプリカ■
映画はフランス文部省の許可を得て本物のルーブル美術館で撮影をしています。しかし、モナリザは直接照明を当てる許可が下りなかったため、モナリザに関してはレプリカを使用しています。

■ジョージ・クルーニー主演もありえた?!■
メイン・キャラクターであるロバート・ラングドン教授はトム・ハンクスが演じていますが、第一候補はビル・パクストンでした。彼のスケジュールが合わなかったため、ロン・ハワードは何人かのハリウッド俳優を候補に挙げ、製作総指揮を務めたブライアン・グレイザーが、トム・ハンクスを選んだのでした。

ちなみに候補に挙がったのは、ラッセル・クロウ、レイフ・ファインズ、ヒュー・ジャックマン、そしてジョージ・クルーニーの名前も入っていました。


世界中で騒がれすぎているようにも感じる映画『ダ・ヴィンチ・コード』。

原作本も衝撃的でしたが、それが動画となればさらに衝撃は広がることでしょう。

メル・ギブソン監督の映画『パッション』(2004)のような運命を辿るのか、ただの問題作だけで終わるのか『ダ・ヴィンチ・コード』への興味は尽きることがありません。

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登録日:2006年 05月 11日 13:46:31

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プロフィール
堀川 樹里
(女)
■フリーライター・トランスレーター
■経歴:海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌で執筆、翻訳。豪州→中東→東南アジア→米国を経て現在台湾在住。海外在住歴19年目
■得意ジャンル:海外エンターテイメント(ドラマ・映画・音楽・TV番組)
■ひとこと: "ちょっと"の知識があれば"もっと"面白くなる海外エンタメ!トリビア情報満載のブログを目指します。
■連絡先:juri1210@hotmail.com
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