最高で800人乗れる【エアバスA380型機】

国際航空宇宙ショーで世界最大の旅客機がお披露目 - ドイツ

【ベルリン/ドイツ 16日 AFP】16日に国際航空宇宙ショー(International Aerospace Exhibition、ILA)で、世界最大の旅客機エアバス(Airbus)A380が一般公開される。国際航空宇宙ショーは、シューネフェルト空港(Schoenefeld Airport)を会場に、21日まで開催される。写真は15日、会場上空を飛行するエアバスA380型旅客機。(c)AFP/MICHAEL URBAN

AFPBB News


エアバスの懐かしさにつられて今回は飛行機を題材にします。

長年に渡り「エアバスA3XX型機」と表現されていた「エアバスA380型機」。実際に見ると凄い迫力です。

何といっても世界初総2階建てなのですから!ヨーロッパも頑張りましたね。

■最高で800人が乗れる!■
3クラス制(エコノミー・ビジネス・ファースト)なら555人の乗客を受け入れられ、1クラス制(エコノミー)だと、なんと800人もの乗客を運ぶことが出来ます。

凄い数、どころではないんですよ。よく見かけるエアバスA330の乗客数は250人~300人ですし、ジャンボというニックネームのボーイング747型機は250人~500人(最大は1クラス制の人数だと考えてください)なので、その差は歴然としています。

ラウンジやバーを設置することを考えている航空会社もあるようですが、予測不可能なエアポケットにおちた時や、激しいタービュランスに見舞われることを考えると、豪華なものが実現する可能性は低そうです。何よりも安全第一ですものね。

■16もの会社が発注済■
私がその昔に乗務していた航空会社は、エアバス機ばかりを所有していました。このA380も大量に受注しています。

エアバスの最新型機が出るたびに大量発注し、飛行年数が5年を超える機は全て売却していくという回転の速さでも知られているエアラインです。

何でも一番を目指す会社で、今でも珍しくもなくなったエコノミークラス全席に個人テレビを設置したのも、最初に実現させていました。最近ではファーストクラスを個室にするなど相変わらず新しいアイデアを形にしているようです。

■客室乗務員のトレーニング■
ここで、あまり知られていない客室乗務員のトレーニングについて少しご説明。

もちろん会社によって異なりますが、トレーニングは「セイフティー・エマージェンシー」「ファーストエイド」「サービス」に分けられます。

「セイフティー・エマージェンシー」では、簡単な飛行機の構造や機能を学んだ上で、色々な事故を想定した訓練を行います。もし、飛行中に爆発物を見つけた場合にはどうすればよいか、どこに置くのか、なども同時に学びます。

■やはり怖い「火災」■
エアバス社やボーイング社などが製作した事故に関するビデオを見て勉強もします。火災が起きた場合、どれくらいで火が回るかなど何度も何度も映像を見せられたことを覚えています。

乗務員は毎フライトポジションを決められます。ドアの名前にちなんだポジションで、L1、R3、などと呼ばれます。これはドアの真横には必ず乗務員が座るジャンプシートがあるからで、このポジションによって自分の担当する場所が異なってきます。

トレーニングでは自分が担当する乗客を、担当するドアから短時間で避難させる訓練を受けます。飛行機のドア数は、火災が起こった場合何分で機内全体に火が回るを調べ、その間に乗客を全て避難させられるためには、ドアがいくつ必要かを計算して決められているのです。最低でもドアの数だけ乗務員が乗らなければならない規定があるのは、そのためなのです。

飛行機が離陸する前に「セイフティー・ビデオ」が流れますよね。必ず一番近いドアがどこか確認してください、と出ますが、これは結構大切なことなんですよ。

もちろん、実際に事故が起こった場合、使用不可能になるドアもありますし、風向きなど、その時その時により状況は変わってしまいますが・・・・・・

■出産についても勉強■
「ファーストエイド」では、さまざまな病気の症状、応急手当、機内に搭載されている医薬品や医療器具について学びます。ほとんどの医薬品や医療器具は医師など免許を持つ人が、機長も同意した上で使用します。驚いたことに出産についてまで学びました。どこの会社も1度や2度は機内出産を経験しているものだそうです。また、ダミーを使用したCPRの実技試験もします。1年置きにこの試験は行なわれて、試験に落ちると乗務できなくなります。

「セイフティー・エマージェンシー」「ファーストエイド」共に厳しい筆記・実技試験が行なわれ、90点~100点でなければ落第とされ、そこまで、となるケースもありました。また、トレーニングで習った内容は、毎年試験されます。この試験に合格しなければ再び乗務することは許されません。

「サービース」は、その会社ごとに大きく異なるもので、ミールサービスの順番、出し方、カクテルの作り方にワインの勉強、機内販売品について学んだりしました。

■魔の11分間■
飛行機事故は離陸後3分間、着陸前8分間に集中しており「Critical 11 minutes」と呼ばれています。

乗務員はこの11分間はドアの真横に備えられたジャンプシートに座ります。離陸、着陸前には窓のブラインドを上げるよう、乗務員に頼まれた方もいるでしょうが、万が一外部で火災が発生した場合にすぐに気がつくことを目的としているのです。

夜間フライトでは機内の明かりを全て消され(足元のフットライトのみ点燈)てしまいますが、これも万が一事故が起こった場合、暗くても移動できるように目をならしておくためです。

■客ではなく命を運ぶ■
「Critical 11 minutes」間はコックピットクルーの血圧は通常の2倍にも上がると言われています。

A380で最高800人の命を預かるコックピットクルーのプレッシャーは相当なものだと思われます。

飛行機事故は滅多に起こりませんが、起こってしまうと一度で大勢の命を奪い、被害者の家族の人生も大きく狂わせることになります。

エアバスとボーイングは、対抗意識を燃やし、どんどんと新しい機種を開発しています。大量輸送の話題ばかりが目立ちますが、一番大切なのは安全だということを、いつまでも忘れないで欲しいものです。

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登録日:2006年 05月 17日 13:50:05

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プロフィール
堀川 樹里
(女)
■フリーライター・トランスレーター
■経歴:海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌で執筆、翻訳。豪州→中東→東南アジア→米国を経て現在台湾在住。海外在住歴19年目
■得意ジャンル:海外エンターテイメント(ドラマ・映画・音楽・TV番組)
■ひとこと: "ちょっと"の知識があれば"もっと"面白くなる海外エンタメ!トリビア情報満載のブログを目指します。
■連絡先:juri1210@hotmail.com
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