ミュージカル界のアカデミー賞 【第60回トニー賞】授賞式開催

<第60回トニー賞>レディオ・シティ・ミュージック・ホールで開催 - 米国

【ニューヨーク/米国 12日 AFP】アメリカ演劇界における最高の栄誉とされるアメリカン・シアター・ウイング(American Theatre Wing)主催の第60回トニー賞(60th Tony Awards)の授賞式が11日、レディオ・シティ・ミュージック・ホール(Radio City Music Hall)で開催され、役者や演劇人を始め多くの著名人たちが出席した。
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(c)AFP/Getty Images Paul Hawthorne

AFPBB News


第60回トニー賞の授賞式がアメリカ現地時間11日、歴史あるレディオ・シティ・ミュージック・ホールで開催されました。

■ミュージカル界のアカデミー賞■
ミュージカル・演劇界のオスカーとも言われるトニー賞は、審査期間中にブロードウェイに位置する劇場で公演されている舞台ミュージカル・演劇を対象にした賞で毎年開催されています。

審査するのは様々な芸能分野で活躍する700名もの芸能・著名人。受賞作品の知名度は一気にあがり、受賞した役者たちのキャリアも広がっていくのです。

■60年の歴史■
トニー賞の正式名称は、アントワネット・ペリー劇場優秀賞(Antoinette Perry Award for Excellence in Theatre)と長いものです。

ちなみにアントワネット・ペリーは、トニー賞を主催しているアメリカン・シアター・ウイングの設立者。

1947年に劇場プロデューサー委員会によって設立されたもので、1949年の第3回トニー賞から受賞メダルなどが手渡されるにようになりました。

授賞式の様子は米CBSネットワークで全米に向けて中継放送されます。

↓トニー賞公式サイト↓
http://www.tonyawards.com/

■Radio City Music Hall■
授賞式が行われたレディオ・シティ・ミュージック・ホールは1932年にオープンし、その名の通りのミュージックホールで、数多くのショーやコンサート、授賞式が行われてきたホールです。

クリスマスの時期には、ライトアップしたツリーが掲げられ、ニューヨークの名所としても知られているホールでもあります。アメリカを代表するデザイナー、ドナルド・デスキーがデザインしたポップな色彩が素晴らしいですよね。

ホールのステージは巨大で、なんと20メートル×44メートルもあります。巨大なパイプオルガンがあったり、とアメリカのパワーを見せつけられるようです。

有名歌手によるコンサートもよく行われているので、ニューヨークを訪れる時には要チェックです。

↓レディオ・シティ・ミュージック・ホール公式サイト↓
http://www.radiocity.com/eventcalendar/home

■La Chanze悲願の受賞■
今年、ミュージカル部門の主演女優賞を受賞したのはラチャンスでした。

ラチャンスは舞台を中心に活動をしている役者で、人気テレビドラマ『Sex And The City』や『Law & Order』『コズビーショー』などにゲスト出演したりもしています。

実力派女優と呼ばれ、1991年にミュージカル『One on this Island』でトニー賞にノミネートされています。今回は二度目のノミネートとなり悲願の受賞を遂げたのでした。

彼女が今回ノミネートされたのは『The Color Purple』というミュージカルです。

このミュージカル、原作はアリス・ウォーカー著書のピューリッツ賞受賞小説で、1985年にはあのスティーブン・スピルバーグ監督により映画化されている名作なのです。

■悲劇の未亡人から強いシングルマザーへ■
ラチャンスは1998年にビジネスマンと結婚。娘を出産し、幸せな家庭を築き上げていましたが、2001年9月11日その幸せは音を立てて崩れ落ちてしまいます。

ニューヨーク世界貿易センタービル内の職場で同時多発テロにあい夫カルバンが亡くなってしまったのです。享年38歳でした。

その時、ラチャンスは妊娠8ヶ月(日本でいう妊娠9ヶ月)。幼い娘をかかえながら、シングルマザーとして歩み出したラチャンスは、悲劇の未亡人と泣き明かす日々から強く立ち上がりシングルマザーとして仕事にも見事復活したのです。

今回の受賞は、天国にいる夫も喜んでいるのではないでしょうか。

コメント[2], トラックバック[0]
登録日:2006年 06月 14日 15:26:32

コメント

こんにちは。
ここのところこちらのページを発見して、過去のものも含めて読ませていただいているのですが、押し付けがましくなく、偏見なく、かといって退屈なほど無難でもなく、非常に際立った文章で、とっても興味深いです。
911のテロですが、以前やはりあのビルに婚約者がいて、彼が亡くなる前に録音してくれた留守電メッセージをテレビで紹介している女性がいました。「こんな風に僕の人生が短く終わってしまうのは悲しいことだけれども、君を永遠に愛している」という感動的なものでした。ただ、いくら素晴らしいものが残っても、本人がそこにいないという空虚感を埋めるものは何もありませんよね。無差別テロ行為は真に憎むべき罪だと思います。

go east @ 2006年 06月 21日 15:13:03

>go eastさん
はじめまして。
ブログを読んで下さり ありがとうございます。
コメントを頂けて とても嬉しいです!

911のテロですが、実は夫があのビル内に居り、なかなか連絡がとれずにいました。鳴り響く電話の対応をしながら、ただただテレビを見ることしか出来ず、今にも狂いだしてしまいそうな苦しい思いをしたことを今でもはっきりと覚えています。
5年経っても、あの映像を見ると胸が苦しくなり泣き出してしまうほどですが、亡くなった方、残された遺族、生存者たちだけでなく、あの事件がトラウマになっている人々は世界中に居ると思います。
また、その後の展開で今なお多くの人々が殺され、また殺しているのだという事実が、ニュースを見るたびに胸に痛く突き刺さって仕方ありません。

テロの翌日、夫に一通のメールが届きました。
現場に第一弾として到着し救助活動を行った、ある消防士の方からでした。その方は、現場に入り何もかも跡形もなくなった中で、夫の名刺を発見したのです。ちょうど飛行機がぶつかった場所に位置するオフィスに居たであろう名刺の持ち主が、無事に逃げ出せたのか、結婚して子供はいたのか、家族の元に戻れたのか、作業中ずっと気になって仕方なかったのだそうで、生きていたら一言でいいから返事が欲しいと、夫にメールを送ってくれたのでした。
夫から、このメールを見せてもらった時、父から聞く第二次世界大戦中の日本のような話だなと、頭の片隅で思ってしまいました。平和な先進国に住んでいると、自分がこんな目にあうとは夢に思わないものですよね。

2003年に生まれた息子には平和の「平」を名前の一部に使いました。世界中で「平和」を実感できる時代が早く来て欲しいものですが、まだまだ大きな犠牲が払われそうですね。

JULIE @ 2006年 06月 22日 15:51:20

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堀川 樹里
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■フリーライター・トランスレーター
■経歴:海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌で執筆、翻訳。豪州→中東→東南アジア→米国を経て現在台湾在住。海外在住歴19年目
■得意ジャンル:海外エンターテイメント(ドラマ・映画・音楽・TV番組)
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